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挨拶集


平成30年度千葉工業大学PPA総会挨拶


 学長の小宮でございます。本日は御多用中にも拘らず、千葉工業大学平成30年度PPA総会に御出席賜り誠にありがとうございます。

 私は学長就任以来、瀬戸熊理事長の指導と支援、教職員の理解と協力、そしてPPA会員の皆様の多大なる御援助を賜り、全学をあげて教学の改革に取り組んでまいりました。
 ご子息ご息女に関係の深い教育改革には特に力を入れ、学生の身になり学生の力を伸ばす教育を目指し、カリキュラム・履修制度の見直し、学習支援体制やキャリア教育の拡充、大学院進学者の増加、学生の国際交流の機会の増加、そして教員の教育能力や研究指導力を高めるための実践的方法すなわちファカルティ・ディベロップメントの強化等のための新しい取り組みを実践してまいりました。お陰様で、学長就任前には毎年5%を超えていた退学率も2%になり、既に全国の理工系大学の平均を大きく下回っています。また。留年を経験することなく、入学後4年間のストレートで卒業する学生の割合も6割から8割に増えました。このように徐々にではありますが、改革の成果も数字として表れてきております。しかし、決してこの結果に満足することなく、更に充実した教育を提供できるように、引き続き教育改革に力を入れてまいります。

 さて、日本にもグローバル化の波は容赦なくそして急速に押し寄せています。経済産業省が実施した海外事業活動基本調査によりますと、2015年度の日本の製造業の海外生産比率は国内全法人ベースで25.3%と過去最高水準となり、この比率は今後も増え続けるだろうと予測されています。日本製品の4分の1以上、特に自動車等輸送機械の約半分、家電品等汎用機械の約3分の1、情報通信機械の約3割が、今は日本国内ではなく海外で生産されています。また、外務省が実施した海外進出企業実態調査によりますと、2016年10月時点での海外に進出している日本企業の拠点数は71,820拠点と過去最高となり、10年間で2倍以上に増加しています。これに伴い、長期に亘り海外で暮らす日本人の数も125万人を超えています。私が大学生だった30年前は、日本製品の97%以上が日本国内で製造され、海外で暮らす日本人の数も今の半数以下でしたので、私や皆様が勉学に励んでいた頃とは、社会の状況は大きく変化しています。

 一方、昨年日本を訪れた外国人観光客の数は2,800万人を超え、10年前の約3.5倍に増えました。最近、日本にいても、外国の方々と接する機会が増えたと感じる方も多いのではないでしょうか。さらに今年の6月5日、政府は「経済財政運営と改革の基本方針」いわゆる骨太の方針の原案に、新たな在留資格を設けることを明記し外国人労働者の流入拡大を認める方針を示しました。従来の方針を大幅に転換し、農業、介護、建設、宿泊、造船といった労働力の不足が深刻な分野で、7年間に50万人以上の外国人労働者の受け入れを見込むとしています。国内においても多くの外国の方々と協力・共存していかなければならない時代がやって来ています。

 このように、既に日本社会は、日本人の手だけでは成り立たない、国内や身の回りのことを考えるだけではやっていけない状況に置かれていることから、世界を知ることで日本の現状を客観的に理解し、外国の人と対等に渡り合うことができる人材、語学と表現力に長け、異なる文化や考え方を持つ人とも協調し協力してグローバルな視点で問題を解決することができる人材の育成が不可欠になっています。
 本学では海外留学や学内における国際交流を通じて、ご子息ご息女が日本や世界を知る機会が増えるように、海外英語研修制度の見直し、学生寮を活用した海外からの留学生の受け入れと交流の促進、海外企業におけるインターンシップ制度の充実、英語による授業の開設、海外のトップクラスの大学との教育・研究交流協定の締結、全学生へのTOEIC試験の必修化等を行いました。海外留学を経験する学生の割合も3年連続で全学生の3%を超えています。

 更に、人工知能(AI)等の技術革新が進む中で、大学までの学校で学んだことに加え、技術の進歩に柔軟に対応するために、社会に出てからも主体的に新たな知識や高度な技術力を身に付けようとする学びの意識の高い人材、地道に研究開発に従事し新しい価値を生み出す探究心を持った理工系人材を社会は求めています。このような人材として、高度な教育を受け、時間をかけて研究課題の解決に取り組み、学会発表などの経験を積んだ大学院修士課程修了者が注目されています。既に日本の大企業においては、技術系の採用枠の多くが修士課程修了者に割り当てられています。入学式でもご紹介しましたが、日本とアメリカでは、修士課程修了者の平均的な生涯所得が学部卒業者のそれよりも16.5%高く、金額にすると日本では約4800万円も多くなっていることから、各所の主要なポジションには大学院修士課程修了者が多く就いているという研究成果も発表されています。ご子息ご息女には将来、新時代のグローバルリーダーとして活躍して頂きたいと思っていますので、私は多くの学生に、学部卒業後は大学院修士課程へ進学することを、強く薦めています。是非御父母の皆様からも御推薦頂きたいと、お願い申し上げます。

 千葉工業大学PPAは、日本の大学では最初の御父母と教職員との会として、昭和24年11月26日に設立されたと聞いております。以来御父母と教職員の密接な連絡と協力により、学習・研究環境、課外活動の充実とその援助のために幅広く活動して頂いております。皆様の御援助に心から感謝申し上げます。教育・研究環境を更に向上させ、建学の精神である「世界文化に技術で貢献する」人材の育成を達成するために、今まで以上に精進努力する決意でおりますので、引き続き御支援御協力賜りますことをお願い致しまして御挨拶とさせて頂きます。
どうもありがとうございます。

千葉工業大学
学長 小宮一仁

於 新習志野キャンパス
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