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2019.7.15

千葉工業大学決算(平成30年度)を承認


 学校法人千葉工業大学の平成30年度決算が、5月28日の理事会・評議員会で承認された。平成30年度は、教育・研究活動のため新習志野キャンパス5号館の空調設備を全面更新。また、魅力ある大学づくりの一環として、女子寮の完成や学生クラブ活動を支える環境整備の充実を目指した予算となった。(30年度事業計画の全文は本学ウェブサイトで公開中)
1 教育研究活動

(1)入学試験関係

平成31(2019)年度入学試験における学部入試の総志願者数は9万2528名(前年度8万449名)となった。

(2)学生生活の満足度向上へ向けた継続的対応

①学生生活アンケート調査の実施と活用

②授業アンケート調査の実施と活用

③ICTを活用した学生サービス

④単位互換制度

(3)入学前教育の充実

(4)教養基礎教育カリキュラムの充実

①TOEIC試験の実施

②テーマ別履修の実施と課題探究セミナー(総合学際科目)との連携

③教養教育全般の検証と積極的な改善

④教養特別科目(ボランティア、国内インターン、国際インターン、ソーシャルアクティブラーニング、スポーツアクティブラーニング等)の実施

(5)初年次教育の充実・強化

①初年次教育科目における新たな取組み(サイバー大学との連携)

②初年次教育科目における学生の自己評価に関する取組み

③キャリア教育の実施・充実

④学生サポートセンターの充実

⑤グローバルラウンジの開設

(6)教職員が連携した就職支援の強化

(7)大学院への進学支援

(8)キャリア教育科目実施サポート

(9)キャリア形成支援プログラムの強化

(10)インターンシップの促進

(11)新入生に対する少人数制による総合的な支援

①ガイダンス・オリエンテーションの教職協働実施

②クラス担任制

(12)習熟度別教育の充実

(13)包括協定に基づく神田外語大学との連携事業

(14)大学院志願者増加に向けた取組み

(15)JABEE(日本技術者教育認定機構)認定申請に向けた取組み

(16)FD活動の推進

①FDフォーラムの開催

②授業の公開

③学生FD委員の任命と開催

④FDニュースの作成

⑤教員ポイントシステムの正式運用

(17)教育業績の表彰

2 研究推進活動

(1)海外交流協定大学との連携強化とグローバル化

①学生の国際交流

  • 短期派遣プログラム
  • 協定大学からの交換留学
  • 短期招請プログラム

②海外交流協定大学との教職員交流

  • 瀬戸熊理事長の協定大学訪問
  • 小宮学長の協定大学訪問
  • 教職員協定校訪問交流
  • SD活動
  • 客員研究員
  • 本学訪問

(2)地方自治体等との国際交流協力活動

  • 日本メキシコ学生交流プログラム

(3)国または地方公共団体等からの競争的研究資金等の獲得支援

①科学研究費助成事業

②私立大学戦略的研究基盤形成支援事業

③良質住宅ストック形成のための市場環境整備促進事業(国交省)

④建設技術研究開発費補助金(国交省)

⑤中小企業経営支援等対策費補助金(経産省)

⑥公的受託

(4)民間からの奨学寄付金及び受託研究費

(5)研究助成関係

①特許出願

②特許

③附属研究所

ア.研究助成金の交付

(1)先端研究推進プロジェクト助成金(Ⅰ)

(2)先端研究推進プロジェクト助成金(Ⅱ・Ⅲ)

(3)科研費採択者助成金(初年度)

(4)若手研究における独立基盤形成支援助成金

イ.プロジェクト年報の作成助成対象の研究成果をまとめたプロジェクト年報(CD版)を作成するとともに、大学のホームページにも掲載。

ウ.材料解析室・工作センター

(6)未来ロボット技術研究センター(fuRo)

①企業に対する技術移転、企業からの研究開発受託による成果

②その他

(7)惑星探査研究センター(PERC)

惑星探査研究センターは、惑星探査装置の開発、惑星探査データの解析、惑星科学研究および惑星科学に関する啓蒙を主な活動内容としている。

(8)人工知能・ソフトウェア技術研究センター(STAIR Lab)

人工知能研究では、「ディープラーニングを使ってきめ細かな人の動作を認識する」「ファイングレイン画像認識のプロジェクト」という2つのプロジェクトを進めている。

ソフトウェア技術研究では、機械学習研究を支援するフレームワークの研究・開発や機械学習技術を応用したプログラム改善を支援するフレームワークの研究・開発、メモリ一貫性モデルに関するプログラム検証・解析技術の研究などを進めた。引き続き、機械学習研究を支援するソフトウェア技術・機械学習技術を応用したソフトウェア技術の研究を進める予定。

(9)次世代海洋資源研究センター(ORCeNG)

次世代海洋資源研究センターは、世界初の海洋資源開発実現に向けて、海洋資源の探査・揚鉱・選鉱・製錬といった基礎から応用にわたる多様な研究・開発を実施する機関として平成28(2016)年4月に発足。平成30年度は常勤5名、非常勤5名の研究員が研究に従事した。

3 学生支援関係

(1)学生支援の充実強化(学生相談、課外活動、学生寮、奨学金等)

①学生相談

②課外活動支援の充実

③学生寮生に対する支援

④奨学金支援活動

⑤障がい学生支援の充実

(2)学生共済会の充実

①見舞金給付

②学生納付金貸与制度

③こころとからだの元気サポート

④暮らしの法律相談

⑤学生補償サポート制度

⑥備蓄食の購入

F健康サポート制度

(3)留学生の派遣及び受け入れ体制の充実

①留学生への支援の充実

②在籍管理等の強化

(4)教科書及び参考図書(シラバスコーナー)の拡充・整備

(5)図書館利用者への利便性の向上

(6)教職協働で自学自習やアクティブラーニングを支援、図書館利用促進

4 施設設備整備関係

 平成30年度は、新習志野校舎再開発計画において女子寮の増築が完成した。また、新習志野校舎5号館(講義棟)の空調設備を全面更新した。

 昨年度に続き、魅力ある大学づくりの一環として、教育・研究活動・学生クラブ活動を支える環境整備の充実に努めた。

(1)女子寮増築

(2)新習志野校舎5号館空調設備更新

(3)その他

5 地域・社会への貢献

(1)公開講座

(2)産官学連携協議会関係

①各種のご案内

②工場見学

③若手社員向け合同研修会

(3)その他の産学連携

(4)県内地域との包括的連携協定を締結

6 法人管理・運営関係

(1)基幹ネットワークのセキュリティ強化

(2)無線LANの強化と安定稼働の実現

(3)事務シンクライアントシステムの安定稼働の実現

(4)情報セキュリティ教育の充実

(5)コンピュータ演習室のリプレースと安定稼働の実現

(6)自己点検評価活動

(7)公的研究費等の監査の実施

①通常監査、特別監査の実施

②不正防止計画履行状況調査

③機器備品監査の実施

④その他

(8)自己管理型点検評価チェックシステムの実施

(9)公益通報制度の充実

(10)SD活動の充実

(11)衛生委員会の取組み

①職場巡視の実施

②作業環境測定の実施

(12)輝く女性の活躍を加速する男性リーダーの会行動宣言の取組み

7 財務の概要

(1)教育活動収支

①教育活動収入計162億1300万円(予算比1億800万円増前年度比2億700万円増)

 教育活動収入計は、全ての科目において予算比増となった。

②教育活動支出計155億1100万円(予算比1億6500万円減前年度比1億900万円減)

 a 人件費は嘱託・招聘研究員等の増加や退職者増があったものの、予算比3900万円減の72億7700万円となった。人件費比率は43.8%で、理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(49.4%)に比べ、引き続き良好な水準となった。

 b 教育研究経費は、消耗品費、修繕費、旅費交通費等で予算額を下回り、予算比9300万円減となった。教育研究経費比率は39.1%で、理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(35.7%)に比べ、引き続き高い値となった。今後も同程度の比率が続くと予測している。

 c 管理経費は、予算比3600万円減となった。修繕費、広報費、福利厚生費など、全体としては経費圧縮に努めた結果となった。管理経費比率は10.4%で理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(6.1%)と比べ若干高くなっているが、今後更なる経費圧縮に努めていく。

(2)教育活動外収支

教育活動外収入計は、有価証券の受取利息・配当金により、4億600万円となった。

教育活動外支出はなし。

(3)特別収支

特別収入計は、備品等の資産売却差額で400万円、施設設備補助金や現物寄付で8800万円、あわせて9200万円となった。

特別支出計は、資産処分差額や過年度修正支出などで1500万円となった。

(4)事業活動収入計167億1100万円(予算比1億1500万円増前年度比1億6100万円増)

事業活動収入計は、前年度比で1億6100万円の増加となった。主な要因は教育活動収入の学生生徒等納付金(1億6400万円増)及び雑収入(6900万円増)、教育活動外収入の受取利息・配当金(8600万円増)などが増加したことによる。

(5)事業活動支出計155億2700万円(予算比1億6500万円減前年度比1億1300万円減)

事業活動支出計は、前年度比で1億1300万円減となった。主な要因は次のとおり。

人件費1億6900万円増

主な内訳:教員人件費9700万円増、職員人件費3300万円増、退職金3300万円増

教育研究経費2億1800万円減

主な内訳:通信運搬費3100万円減、修繕費1億6600万円減、受託研究費4600万円減

管理経費6200万円減

主な内訳:修繕費2300万円減、公租公課2700万円減、減価償却額2000万円減

(6)基本金組入前当年度収支差額11億8500万円(予算比2億8000万円増前年度比2億7400万円増事業活動収支差額比率7.1%)

(7)基本金組入額10億7400万円

(8)当年度収支差額

当年度収支差額は1億1000万円の収入超過となった。翌年度の繰越収支差額は、前年度繰越収支差額を合わせると、71億600万円の支出超過となった。

(9)今後の課題

今後も財務基盤の安定をはかるため次のような課題に取り組んでいく。

<収入面>

①学生生徒等納付金の安定的確保

②外部資金の獲得強化

③より効果的な資産運用とリスク管理の徹底

④その他の収入源確保策の検討

<支出面>

①管理経費の効率化

②教育研究経費の見直し

事業活動収支計算書 貸借対照表
資金収支計算書

学生共済会予算、決算を承認


予算

 令和元年度学生共済会予算案は、理事会で協議した結果、異議なく承認された。予算の概要は次のとおり。

<収入の部>

●受取利息

 金利低迷の中、余裕資金の運用継続により投資有価証券から発生する利息として、340万円を計上した。

●前年度繰越金

 1025万7953円を計上した。

<支出の部>

●給付金

 給付金支出金額は、昨年同様300万円を計上した。

●学費貸与金

 学費貸与金支出額は、昨年度151万円程度であったが、各種奨学金の申請状況を考慮し、2000万円を計上した。

●委託費

 昨年同様、こころとからだの元気サポート、暮らしの身近な法律相談の継続に係る費用として、710万円を計上した。

●消耗品費

 災害時の非常用保存食の購入費として、300万円を計上した。

決算

 平成30年度の学生共済会決算も同理事会で異議なく承認された。決算の概要は次のとおり。

 収入の部では、貸付金回収の2050万円や受取利息等を併せ合計約8008万円となった。今後も返還方法や督促方法を再度見直し、回収率アップに一層力を入れて取り組みたい。

 支出の部では、昨年開始したインフルエンザ予防接種補助申請も年々増えてきている。また、今年度は学部生に学研災付帯賠償責任保険に加入しインターンシップやボランティア活動中の損害賠償に対応できるようになった。今後も海外保険事業の見直しや会員の健康増進につながる支援等多様なサポートができるよう共済会事業の運営に努めたい。

 千葉工業大学学生共済会も31年目を迎え、会員の学生生活が豊かなものとなれるよう、制度の充実を図りつつ、平成30年度も順調に運営されましたことをご報告致します。

令和元年度千葉工業大学学生共済会収支予算   平成30年度決算報告書
平成30年度収支決算書