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2018.7.15

テクニカル 世界7連覇
ロボカップ・カナダ大会で 本学チーム


サッカーは8強に終わる キッドサイズ
 ロボカップ2018世界大会は6月16〜22日、カナダ第2の都市モントリオールで開催され、本学未来ロボティクス学科チーム「CIT Brains」=写真=はサッカー・ヒューマノイドリーグ・キッドサイズ部門のテクニカルチャレンジで7連覇を果たした。
 テクニカルチャレンジ(キッドサイズ部門)は、身長60センチ程度(規約は40〜90センチ)の自律型ヒューマノイドロボットが①プッシュ・リカバリー②ダイナミックキック③ハイジャンプ④ハイキック――の4種目で得点を競う。今大会は世界の強豪5チームが参加した。
 CIT Brainsは、ゴールへのシュートの高さを競う④で、参加チーム最高の10ポイントを獲得したのをはじめ、全種目で確実に得点を重ね、トータル24.5ポイント。2位の仏ボルドー大「Rhoban Football Club」に1.5ポイント差で優勝した。
 一方、サッカーゲームには13チーム(1チーム4機編成)が参加。4グループに分かれグループ内総当たり戦を行った。CIT Brainsは順調に勝ちを重ね、次のトーナメント戦に進出。1回戦で英国の社会人チームを2対0で破った。
 しかし、次の準々決勝でボルドー大Rhoban Football Clubに9対0の大差で敗れ、13チーム中では同率5位のベスト8に終わった。2014年ブラジル、15年中国大会での優勝に続き期待されていたサッカーゲーム3連覇はならなかった。
 ボルドー大チームはこの後、準決勝でインドネシアの工科大、決勝でイランの大学チームを破って優勝。そのVチームをテクニカルチャレンジで破ったCIT Brainsは、改めて世界に技術力の高さを示した。
チームの指導に当たった林原靖男教授の話
テクニカルチャレンジは、ロボットの技術開発にチームが取り組んだ時間に比例して結果が出ます。その意味で今回の7連覇は、学生諸君が日ごろから真摯にロボット開発に取り組んだことの表れです。一方、サッカーゲームはハードウエアの開発が安定期に入り、今や“知能の時代”に突入しています。チームに博士を20人も抱えるRhoban Football Clubがサッカーゲームで圧倒的な強さで優勝したことは、その一つの象徴と言えます。

東都六工大 空手道選手権
男子団体組手、団体形で優勝


個人組手も3人が優勝・準優勝
 平成30年度(第66回)東都六工大空手道選手権大会が6月24日(日)、本学の新習志野校舎体育館で開かれた。
 本学体育会・空手道部(牧野樹主将=金融・経営リスク科学科4年)は、男子団体組手(5人出場)と団体形(男女3人)で、ともに優勝を果たした=写真
 男子個人組手では内田雄大さん(プロジェクトマネジメント学科1年)が準優勝。女子個人組手では三浦彩さん(同2年)が優勝、富永莉加さん(デザイン科学科2年)が準優勝するなど、好成績を収めた。
 東都六工大空手道連盟は本学と芝浦工業大、工学院大、東京都市大、東京工業大、日本大理工学部、同生産工学部で構成している。
 男子で準優勝の内田さんは今年期待の新入部員で、高校では女子・富永さんの後輩。空手を習っていた1つ年上の兄の姿に「かっこいい」と憧れ、空手を始めたという。「やるからには優勝したかった。大学は4年間あるので、残りのチャンスで優勝を狙いたい。妥協せず、毎回の稽古に全力を尽くします」。
 女子で優勝の三浦さんは「去年は準優勝だったので、優勝できてよかった。後輩が入り人数も増えたので、空手部を一層盛り上げていきたい」。
 準優勝の富永さんは「満足いかない結果でしたが、冷静さを保ち、これからも頑張って行きたい」と、今後へ闘志をかき立てていた。
 三浦さんと富永さんは昨年11月の第30回全日本理工科系大学空手道選手権大会の女子個人組手で、そろって決勝戦に進み、三浦さんが優勝、富永さんは準優勝と、2人で大会を制している。

根本さん6度目V


全国空手で史上最多
 本学体育会空手道部のOBで監督の根本敬介さん(平成15年プロジェクトマネジメント学科卒)が、内閣総理大臣杯・第61回全国空手道選手権大会(6月2、3日、東京都渋谷区千駄ケ谷の東京都体育館で開催=日本空手協会主催)男子組手の部で強豪・芳賀裕介選手(拓殖大出身)を破り、史上最多・通算6度目の優勝を飾った。
 決勝戦は、2度準優勝の経験がある芳賀選手と対戦。5分3本勝負・2本先取りのルールの中、根本選手が立て続けに上段突きを決めると、芳賀選手も上段逆突きなどで返しポイントが並んだ。あと1本で決着という緊迫した場面で、根本選手は右上段逆突きを2連続で出し、これが芳賀選手の顔面を捉えて決勝戦を制した。
 昭和33年から始まった全国空手道選手権・組手の部で根本選手は全国制覇5回と、谷山卓也選手(拓殖大出身)と並んでいたが、これで優勝回数の単独トップに立った。
優勝した根本さん(右端)
優勝した根本さん(右端)

櫻山さんに感謝状


倒れた男性を連携救助
 道路で倒れた人を連携救助したとして櫻山佳紀さん(電気電子工学科3年=写真)ら3人がこのほど、船橋市東消防署(小形寿昭署長)から感謝状を贈られた。
 櫻山さんは3月9日、自宅近くのコンビニで買い物をした帰り、京成バス三山車庫バス停(三山8丁目)付近で、倒れた50代男性を、居合わせた人が助けようとしている場面に遭遇した。
 男性は意識がなく心肺停止状態。1人の女性(20代・保育士)が近くのコンビニからAED(自動体外式除細動器)を運んできた。雨が降っていたので、櫻山さんは雨中のAED使用に不安を感じ、傘で守った。その後、胸骨圧迫に加わり女性、自営業の40代男性と3人で、救急隊が到着するまで救命措置を続けた。
 櫻山さんは2年前の運転免許取得時にAED講習を受けていた。「初めての経験でとにかく不安だったけど、必死でした。4月半ばに、男性が社会復帰したと聞いて安心しました」と振り返った。
 東消防署は、市内のコンビニ200余店にAED配置を進めてから初の救命事例とし「勇気ある3人とコンビニのAEDが救った命」と、市のサイトで紹介している。