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2017.3.15

3人が若手優秀発表賞 建都院生


材料施工部門で研究発表
受賞した3人。(左から)和田さん、梅本さん、佐藤さん
受賞した3人。(左から)和田さん、梅本さん、佐藤さん
 日本建築学会の2016年度大会・学術講演会(昨年8月24〜26日、福岡市の福岡大・七隈キャンパスで開催)材料施工部門で、建築都市環境学専攻修士2年の梅本康裕さん、同1年の佐藤光輝さん、和田渉平さんの3人(いずれも石原沙織研究室)がそれぞれの研究テーマを発表。若手優秀発表賞に決まり11月17日、表彰状が届いた。
 若手優秀発表賞は若手による学術講演を顕彰、奨励する目的で設けられており、全審査対象者の1割程度に授賞している。
 3人の受賞内容は次の通り。
梅本康裕さん
 「ウレタン塗膜防水層の立上り部における施工工程種別が施工時間と膜厚に及ぼす影響」
 屋上のウレタン塗膜防水層立ち上がり部の施工で、良い品質を得るために必要な工程数を実験的に明らかにした。当時学部4年生だった後輩2人とともに1年間研究した成果。試験装置の作製、準備及び施工に手間がかかり測定装置もアナログ式で大変だったという。
梅本さんの話
 周囲の方々の助けがあったからこその賞と思います。石原先生(准教授)をはじめ協力をいただいた皆様に感謝します。社会人になっても日々精進していこうと思います。
佐藤光輝さん
 「こけら葺き屋根の雨水排水性能に及ぼす風の影響」
 日本の伝統的屋根構法の一つ、こけら葺きは、板の収縮や摩耗で漏水を起こす恐れがある。漏水防止のため、目視で葺き替えの目安を把握できる指標を作ろうと、さまざまな劣化状態のこけら葺き試験体を作り、人工的に雨を降らせて雨水排水状況を明らかにした。
佐藤さんの話
 研究を進めるにあたり石原先生や研究室仲間のご指導、助言をもらいました。さまざまな人々の力を借りての受賞で、感謝を伝えたいです。
和田渉平さん
 「視覚的観点からみたウレタン塗膜防水におけるふくれ」
 屋上のウレタン塗膜防水層には、ふくれが生じる場合がある。その大きさや数によっては、人は不快と感じ、ときにはクレームがついて再施工が必要となる。建物使用者の観点から、どの程度のふくれから視覚的な不具合と認識されるかを明らかにした。
和田さんの話
 研究では石原先生をはじめ、建築学会のウレタン塗膜防水層ふくれ不具合認識評価WG(ワーキンググループ)の方々から有益なご意見、ご指導を賜りました。受賞を励みに努力していくつもりです。ありがとうございました。

大学体育優秀教員賞


体育教室の森田教授
 森田啓・先進工学部教授(教育センター体育教室=写真)が、昨年12月17日の全国大学体育連合理事会で大学体育優秀教員賞に選ばれ、2月24日、表彰状が届いた。
 大学体育連合は、大学体育の教育方法を研究し、優れた実践をしている教員を表彰、公開している。
 千葉工大・体育教室では森田教授と5人の准教授が▽各種スポーツ種目のスポーツ科学▽春・夏休みを利用したスポーツアクティブラーニング▽身体と健康の科学▽課題探究セミナー――などを開講している。
 森田教授(体育科学博士)はスノーボード、フットボールを専門種目に「大学で体育・スポーツはどうあるべきか」を追究し、カリキュラム開発や指導力向上に生かしており、その活動ぶりが認められた。
 森田教授は「これまでの取り組みが評価され、光栄に思います。今後も新たなことに取り組んでいきたい」と述べた。

SI2016で優秀講演賞
林原教授・南方教授・入江上席研究員


ロボカップ・チームのメカトロ教育を紹介
 計測自動制御学会の第17回システムインテグレーション部門講演会(SI2016)が昨年12月15〜17日、北海道・札幌コンベンションセンターで開かれ、未来ロボティクス学科の林原靖男教授と南方英明教授、未来ロボット技術研究センター(fuRo)の入江清上席研究員の3人が連名で発表した「ロボカップ・サッカーチームCIT Brainsにおけるメカトロ教育」が優秀講演賞を受賞した。
 講演では、ロボカップで開発する自律型のサッカーロボットに求められる技術が非常に高く、さらに多岐にわたることを紹介。▽短期間に開発するため、外部プロフェッショナルの力を借りながら初期の開発を行ったこと▽プロとの共同開発を通じて学生が多くのことを学びながらも、技術レベルのあまりの高さに初期メンバーに葛藤が生じたこと▽それを次の世代が引き継ぎ、自分の知識と技術に変えていった過程▽さらに、経験則から研究へと、開発で感じた疑問を大学院で理論化していくことで、世界大会でトップレベルを維持できるようになったこと▽学んだ学生が後輩を指導することで、メンバーは現在39人にまで増え、実践的なメカトロニクス教育のエコシステムができ上がったこと――などを紹介した。
 林原教授は「本学の教育活動が評価されたということで、素直にうれしいです。今後とも質の高い教育を提供していきたいと思います」と語った。
 システムインテグレーション部門講演会は、高機能化、複雑化するシステムの諸問題を解決するため開かれている。領域はロボット、防・減災、医療・福祉、環境、人間機械系、情報・メディア、バイオ、エネルギーなど広範囲にわたっている。
入江上席研究員 南方教授 林原教授
入江上席研究員 南方教授 林原教授

エリアI・IIを視察


国際学術組織のアジア・メンバー
 日本学術会議が加盟するAASSA(アジア科学アカデミー・科学協会連合)の31人が3月3日、本学・東京スカイツリータウンキャンパスを視察した。
 AASSAは、IAP(科学アカデミーの国際ネットワーク)の地域組織の1つとして、特にアジア・南洋州地域の科学教育、科学・工学分野での女性の活用促進や健康、食糧問題をワークショップなどで議論し、成果を公表している。今回はワークショップ後のスタディツアーで訪れた。
 エリアI・ロボットゾーンでは、未来ロボット技術研究センター(fuRo)の先川原正浩室長がまずレスキューロボットを説明、各種アトラクションを実演を交え紹介した。
 エリアII・惑星ゾーンでは、惑星探査研究センター(PERC)の荒井朋子上席研究員が、流星観測「メテオ」プロジェクトについて展示やカメラを説明=写真、国際宇宙ステーション(ISS)から戻ってきた観測データのハードディスクなどを詳細に説明した。
 その後、希望者に先川原室長がfuRo製作のロボットや最新ロボット事情の動画を紹介した。

本学志願者7万6011人


29年度入試
2千余人減
 B日程入学試験が2月17、18日の2日間、また、大学入試センター利用入学試験(中期=本学試験なし)、3月5日午前にC日程入学試験、同日午後に大学入試センター利用入学試験(後期)が行われ、本学の平成29年度入学試験が全て終了した。
 B日程入試の志願者は1万6221人(昨年度より361人増)。大学入試センター利用入試(中期)には2180人(昨年より67人減)、C日程入試には4199人(昨年度より254人減)、センター利用入試(後期)には1472人(昨年度より157人減)が志願した。
 平成29年度の本学総志願者数は7万6011人(昨年度より2181人減)という結果に留まったが、一般入学試験志願者数ランキングでは今年は9位となった。