高校教員を対象にした本学の２８年度入試の１回目の説明会が５月２６日、津田沼キャンパス２号館大教室で開かれ、８８校から９０人の教員が参加した。７年続きで総志願者数が過去最多を更新するなど、最近の本学の受験生人気を反映して、参加者は東京都や千葉近県を中心に北関東、甲信越と広がり、岡山県から参加した教員も見られた。
　冒頭、日下部聡入試広報部長が「本学は近年、社会に役立つ研究や技術開発、夢のある研究に力を入れ、その成果を社会に発信することに努めています。数年前に比べれば、その量は５倍にも６倍にも伸びているでしょう。最近の志願者数の増加は、こうした努力が評価された結果であると思っています」とあいさつ。
　また、小宮一仁学長は、「学長就任以来、私が進めてきた教育改革の成果が次第に上がってきており、皆さんからご批判のあった留年率・退学率も一昨年、昨年と大きく改善してきています」と、本学の教育改革が前進していることを訴えた。
　説明会では、まず大川茂樹副学長が「２８年４月開設予定の学部学科について」と題して、現在の工学部６学科が、新たに工学部創造工学部先進工学部の３学部１２学科に生まれ変わる予定であること。この結果、現在の情報科学部２学科、社会システム科学部３学科と合わせて、千葉工大は５学部１７学科に再編されることを説明した。
　続いて熊本忠彦入試委員長（情報ネットワーク学科教授）が「平成２８年度入学試験について」と題して、ＡＯ・推薦入試、センター・一般入試のそれぞれ特徴と概要について、さらに入試広報課の出口武志課長が２７年度の入試結果と２８年度の動向について、丁寧に説明した。２８年度は入試制度自体に大きな変更はないものの、工学部改編に伴う定員の細分化で倍率は上がる可能性が高いという予測に高校教員ら一同、真剣な表情でうなずいていた。
　また、説明会の前後にはそれぞれ６０分ずつの個別相談会が設けられ、入学試験委員から熱心に説明を受ける教員らの姿が見られた。
　６月２９日にはスカイツリータウンキャンパスで２回目の入試説明会が開催され、８５校８６人が参加。２回にわたる説明会で参加校は１７３校、教員は１７６人に上った。

　平成２８年度入試の日程がこのほど決定。２８年度は工学部改編に伴い工学部３学科、創造工学部６学科、先進工学部３学科（２０１６年４月開設予定）と、既存の情報科学部２学科、社会システム科学部３学科の全１７学科で募集が行われる。
　前年度との変更点は、自己推薦入学試験の会場をスカイツリータウンキャンパスから津田沼キャンパスに変更。また、前年度から一部インターネット出願としていたところを、２８年度はオールネット出願に。そのほかは大きな変更はなく、本学以外のサテライト試験場も昨年と同様にＡ日程１４会場、Ｂ日程６会場で実施する。