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2008.1.15

「現代GPものづくりフェスタ」開催 「もうやだよぉ」(本学と企業共同チーム)が優勝


病院内想定し搭乗走行実施
 本学初の「現代GP(代表・荻林成章経営情報科学科教授)ものづくりフェスタ」が12月1日、津田沼校舎7号館で開かれた。この中で昨年3月に続き2回目の「お役立ちロボットコンテスト」(代表・中嶋秀朗未来ロボティクス学科准教授)も行われ、学部・学科の枠を超えた学生たちが活躍した。
優勝した「もうやだよぉ」(左から)高橋智史、尾崎奨、飯田淑仁、家富和寿、増子達也、井上雄介君
優勝した「もうやだよぉ」(左から)高橋智史、尾崎奨、飯田淑仁、家富和寿、増子達也、井上雄介君
荻林教授 荒木習志野市長 中嶋准教授
荻林教授 荒木習志野市長 中嶋准教授
お役立ちロボコン実施
 現代GPは文部科学省の「現代的教育ニーズ支援プログラム」(グッドプラクティス)で、本学は平成17〜19年度計画に選定され、「地域連携と大学教育」に取り組んできた。今回は各プロジェクトの実践事例の報告とロボコン、それに実践報告のパネル展示というラインアップ。現代GP実行委員会主催で、本学産官学融合センターが共催し、習志野市と船橋市の教育委員会、商工会議所が後援した。
 お役立ちロボットは、介護が必要な人や病院内の患者などの移動を補助する目的で開発されている。コンテストには、本学はじめ東北電子専門学校や市川工業高校、企業など8チームが参加。日本初の搭乗型ロボットによるコンテストの2回目で、会場は病院内を想定し、自動化された車いすに人が乗ってカラーラインをたどる。性能はもちろん、使いやすさなど感性的観点も評価される。
 午前中に行われたプレゼンテーション、デモと午後の搭乗走行の点数で順位が決まる方式。まず黒いラインを辿り、受付で箱の中の赤か青の玉をひき、その色のラインを辿る。途中、医師にカルテを渡すため半回転、元に戻ってゴールへ。急カーブなど難所が多く、完走できないチームも。
 1年生だけのチームも出場し健闘したが、優勝したのは前回を経験した学生がいる「もうやだよぉ」(本学と(株)KONNOPROの共同チーム)で、正確な色判別、ライン探索、トレースの各能力と乗り心地など感性的工夫が高く評価された。
 審査に当たった本学未来ロボティクス学科の中野榮二教授は「今後もユーザーの視点を大事にしてほしい」と激励、富山健教授は「前回より動きが滑らかになった」と努力を褒めた。
 午後3時からは、ものづくり実践プロジェクトの事例発表が行われた。来賓の荒木勇・習志野市長が挨拶、ものづくりが世界で注目されている時に本学でフェスタが行われる意義を強調した。
 コメンテーターは5人で、まず東海大学の平岡克巳教授が大学や自身のものづくり体験を紹介。木更津高専副校長の黒田孝春教授は、経済産業省「企業が求める人材像」のデータを基に、ものづくり教育の現状について話した。
 本学機械サイエンス学科の金沢憲一教授は「フォーミュラーカープロジェクト」について、また同未来ロボティクス学科の中嶋秀朗准教授は「現代ロボットグランプリ実行委員会」の責任者として、ロボット開発の教育効果について語った。同電気電子情報工学科の関弘和助教は福祉ロボットでの「ものづくり」教育について話した。
 質疑応答のあと、機械サイエンス学科の船見国男教授が「千葉工大のものづくりの取組と今後の展開」と題して、現代GPプロジェクトを学内の教育にどう反映させるかが課題だ――と結んだ。会場周辺では、福祉ロボット、ソーラーカー、フォーミュラーカー、まちづくり、マグネシウム利用などのパネル展示が行われ、ロボコン会場には両市の広報紙やタウン紙などを見て訪れたお年寄りなどが目立った。
会場内 審査の先生方も熱心に採点
会場内を車いすで走行 審査の先生方も熱心に採点
参加チームの成績
順位チーム名得点備考
優勝もうやだよぉ(千葉工大、(株)KONNOPRO)133千葉工大賞(特別賞)
準優勝JC&jc((株)ジェー・シー・イー、東北電子専門学校)108習志野商工会議所賞
3位south project(千葉工大=南方研究室)53ジェー・シー・イー賞(特別賞)
TURKEY(千葉工大、習志野商工会議所)49感性工学会賞
鳳(千葉工大=関研究室)44
Transtep(千葉工大、(株)小出ロール鐵工所)38
杜の都(東北電子専門学校)21あすなろ賞(特別賞)
市工くるまイス(市川工業高校)16あすなろ賞(特別賞)
電子工学研究会(千葉工大)棄権
※完走は2台(昨年は1台のみ)

稲葉次長、近藤課長、村上課長


本学3氏に教育功労者表彰
稲葉次長 近藤課長 村上課長
稲葉次長 近藤課長 村上課長
 千葉県私学団体連合会(会長・古賀正一氏)から本学の稲葉祐一次長(学生センター)、近藤誠課長(総務部付)、村上吉信課長(図書館事務室)の3人が、12月8日(土)に教育功労者の表彰を受けた。
 稲葉次長は、昭和54年4月に勤務以来、人事課長、総務部次長、学生センター次長等の要職を歴任し、人事給与制度改革、福利厚生制度の充実を図るなど本学の拡充発展・向上に多大なる貢献をした。
 近藤課長は、昭和55年4月に勤務し、大学院教務課長、入試課長、総務部付課長を歴任し、大学院の組織拡充に伴うカリキュラム整備、入試制度改革、学内環境の充実に取り組み、本学発展に力を尽くした。
 村上課長は、昭和54年4月に勤務以来、学生課長、図書館事務課長として学生のカウンセリング制度を導入したりして、学生サービスの向上、図書館の充実に取り組み、本学発展のため多大なる貢献をした。

本学、6季ぶり1部復帰


千葉県大学野球入れ替え戦 敬愛大に連勝、達成
1部復帰を決め、喜ぶ本学ナイン(写真は千葉日報社提供)
1部復帰を決め、喜ぶ本学ナイン
(写真は千葉日報社提供)
 千葉県大学野球秋季リーグ戦入れ替え戦は、昨年11月17、18日に習志野市の千葉工大球場で行われ、2部1位の本学が1部6位の敬愛大に2連勝して、2005年春以来6シーズンぶりの1部復帰を決めた。
 本学は17日の試合で延長12回1−0で先勝し、18日の試合では敬愛大に1点を先制されたが、6回に9番の佐藤智之君(機械サイエンス学科3年)の右前適時打などで大量5点を挙げて逆転。9回にも2点を追加し、西川健太君(経営情報科学科3年)ら3投手の継投で8−3で勝利した。
 主将の片柳亮輔君(プロジェクトマネジメント学科4年)は「6季(シーズン)ぶりに復帰になりましたが、ここまでの道のりはとても厳しいものでした。監督、コーチ、先輩たちの指導や援助がなければ1部復帰はできませんでした。私にとっても最後のシーズンに最も良い形で引退することができました」と喜びを語っていた。