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GSCポスター賞を受賞した中保専門研究員 |
市川名誉教授 | 須納瀬名誉教授 |
野口名誉教授 | 古山名誉教授 |
無響室を体験する参加者 | 産官学連携フォーラム会場 |
千葉工業大学産官学融合センター(センター長・本岡誠一学長)、同技術・情報振興会(会長・豊田耕作理事長)主催の「第2回産官学連携フォーラム〜オープンラボ(研究室紹介)〜」が、3月9日(金)午後2時から本学津田沼校舎5号館6階大会議室で開かれ、企業・団体、教職員、学生など44人が参加した。フォーラムは、本学を軸に産業界や地域社会と積極的に情報交換を行うために、昨年から始まった。 開会に先立ち、本学産官学融合センター運営副委員長の南和一郎教授(機械サイエンス学科)があいさつし、「本学の研究シーズならびに研究室の紹介などを5人の先生方から直接説明いただきます」と述べた。最初は菊池耕生助教授(未来ロボティクス学科=現准教授)が「オフィスビル内監視用ホイール型跳躍ロボットの紹介」のテーマで制御が簡単なロボットの研究を紹介した。 続いて、屋代智之助教授(情報ネットワーク学科=現准教授)が「情報通信技術を用いた位置情報サービス」のテーマで、ITS(高度交通システム)などを例として紹介した。 白井裕講師(経営情報科学科=現助教)は、「生産システムの効率化」というテーマで線形計画法を基本とした機械装置配置の最適化などいくつかを実用例として説明を行い、榎本眞三教授(プロジェクトマネジメント学科)は「PMを活用した産学連携によるビジネス創生」のテーマで研究発表を行い、ビジネス創生について詳しい説明をした。 最後に矢野博夫教授(情報工学科)が「快適音環境の創生・三次元音場のシミュレーション」というテーマで音楽ホールの音響効果、地下鉄の放送システムなどを例に紹介、研究紹介は終了した。各教員の研究紹介の後、参加者は3研究室を見学、技術相談も行われた。 |
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千葉県には「南関東ガス田」と称される水溶性天然ガス鉱床があり、ガスは県の民生用として利用されている。この地層の間隙水は海水に近い高塩分濃度の「かん(鹹)水」で、汲み上げて天然ガスを分離し、残ったかん水からヨウ素を生産している。ヨウ素回収後の廃液からは植物生育促進剤と期待されるフルボ酸が得られる。 豊富なかん水から、これら資源を有効活用し企業化することが求められており、本学の「千葉県『地下かん水』より産出する資源(メタン・ヨウ素・フルボ酸)の高度利用」プロジェクトは、文科省の平成16年度「社会連携研究推進事業」として補助金を受けている。 プロジェクトは平成20年度までの5年間にわたるが、3月14日、津田沼校舎で一般聴衆も対象としてシンポジウムが開かれた。 研究代表者の山口達明教授(生命環境科学科)が概要説明を行ったあと、オーストラリアの研究者が講演、そのあと同学科の尾上薫、橋本和明、滝口泰之、柴田充弘、本学総合研究所の山口貞衛各教授と関東天然瓦斯開発の佐藤国臣氏が研究成果を発表した。 そのあと、同学科の講師・専門研究員らが三資源の高度利用についてポスター発表を行った。 このプロジェクトは既に県内企業と連携して開発が進められており、新たな戦略産業として育てば地域振興に大いに貢献すると期待されている。 |
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『地下かん水』プロジェクトが行ったシンポジウム | ポスター発表会場 |
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