2007.3.15
2面

渡辺君がグランプリ かわさき産業デザインコンペ2006


音楽も聴ける「枕型超音波マッサージ機」開発
かわさき産業デザインコンペでグランプリに選ばれた渡辺君の作品「リラックス・フォー・ユー」 グランプリを受賞した渡辺君
かわさき産業デザインコンペでグランプリに選ばれた
渡辺君の作品「リラックス・フォー・ユー」
グランプリを受賞した渡辺君
 『本物が伝える安心のかたち』をデザインテーマとした「かわさき産業デザインコンペ2006」(川崎商工会議所主催、川崎市、川崎市教育委員会、神奈川県後援)で本学工学部デザイン科学科4年(長尾徹助教授研究室)の渡辺佑介君が見事に最高賞のグランプリ(副賞賞金100万円)に選ばれた。
 このデザインコンペは今年で11回目、今回も全国から135点の応募があり、最終審査で10点に絞られ、応募者がプレゼンテーションを行って決まった。
 渡辺君が応募した作品名は「リラックス・フォー・ユー」。枕型の音楽も聴こえる頭部用超音波マッサージ機で、骨伝導スピーカーを通して音楽を聴くことができる。審査では、商品としての将来性が認められた。表彰式は1月30日に川崎市の「かながわサイエンスパーク」で行われた。
 渡辺君は「苦労したのは、単純な形に仕上げることだった。2年生の後半あたりから長尾先生の指導のもと、プロダクトデザインのノウハウを基礎から教えていただいた成果が今回の作品に反映できたと感じています。制作を手伝ってくれた友人たちに感謝しています」と受賞の喜びを語っている。

「ぱんだっ茶」の缶デザインをサイトで応募


小西君の作品、人気投票1位に
小西君がデザインした「ぱんだっ茶」 人気投票1位になった小西君
小西君がデザインした「ぱんだっ茶」 人気投票1位になった小西君
 恥ずかしがりやのパンダが両手に大きなお茶の生葉――かわいいデザインが好評だ。これはキリンビバレッジのインターネットショッピングサイト「Markers」が公募した「キリン生茶玉露100%」(愛称ぱんだっ茶)の缶のデザインで1位となり商品化されたもの。作者は本学工学部デザイン科学科3年(松崎研)の小西哲哉君。
2位は白石さん
 小西君は、製品デザイン論及び演習の自由提出課題として制作、先生や友だちの評判が良かったので応募したという。コンセプトは「パンダのかわいさを前面に。そして玉露100%の商品なので茶葉を使う」こと。平面ではないので、空き缶に何回も貼り付けて見え方を確認した。
 同サイトは応募したデザインを公開し、人気投票で順位を決めた。今回は180点の応募があり小西君の作品は2324票を獲得しトップとなった。また、2位には同デザイン科学科4年(松崎研)の白石真菜さんが2253票を獲得した。
 1位の小西君は「疲れている時や、ホッとしたい時、この商品で少しでも癒されたり幸せになってくれる人がいればうれしいです。また、応援してくれた皆さんに感謝しています」と話している。2位になった白石さんは「発売日を考えて、冬をイメージしてデザインしました。春の訪れを待ちわびつつも元気にはしゃぐ感じを出し、バックの光も暖かさを表現したものです」と語っている。
2位の白石さん(右)と白石さんデザインの缶(左)
2位の白石さん(右)と
白石さんデザインの缶(左)

関さん、超音波シンポジウム奨励賞受賞


<第27回 超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム>
信頼性高い超音波画像再現に成功
作品の前で喜びを語る関さん
作品の前で喜びを語る関さん
 昨年11月15日から3日間、名古屋国際会議場で開かれた「第27回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジウム」(超音波シンポジウム運営委員会主催・応用物理学会共催)で、本学生命環境科学専攻博士前期課程2年の関達也さんが「超音波シンポジウム奨励賞」を受賞した。
「世界に通用するエンジニア目指す」
 このシンポジウムは毎年1回開催され、超音波工学の基礎、医用超音波技術、超音波の産業応用など広範囲にわたる超音波工学の第一線の研究成果が発表される。
 受賞した関さんの論文題目は「Ultrasonic transmission images  using phase conjugate waves(位相共役波を用いた透過型超音波画像)。
 研究内容は、超音波の「位相共役波(時間反転波)」という現象を用いて、従来にない画像装置を製作し、超音波画像取得時の攪乱を大きく低減させ、より明瞭で信頼性の高い超音波画像を得ることに成功したもの。従来の方法では観察できなかった生体組織の硬化部や組織内部の脂肪部の分布、小さな血塊などが明瞭に観察され、この研究によって染色を用いない実時間生体組織観察や手術中の組織診断の可能性が広がったと高く評価された。
 関さんは「学生生活の最後の年にこのような名誉ある賞をいただき、大変光栄に思っております。この賞を励みに、国内だけでなく世界に通用するエンジニアになれるよう努力していきたい」と喜びを語っている。
 なお、授賞式は、次年度開催予定の同シンポジウム席上で行われる。

本学と日本科学未来館 学術研究相互協力協定結ぶ


古田所長が未来館アドバイザーに就任
すでにロボット共同研究開発進行中
科学未来館のアドバイザーに就任する古田所長
科学未来館のアドバイザーに就任する古田所長
 宇宙飛行士の毛利衛氏が館長を務めることでも知られている(独)科学技術振興機構・日本科学未来館(以下「未来館」)と本学は昨年11月21日、学術研究相互協力に関する協定を締結した。これにより、教職員・科学技術スペシャリスト・インタープリター・学生の相互交流、展示物の共同研究、学術研究資料の提供・交換といったことを中心に、本学と未来館は広く交流をはかれるようになった。
 それを受け、本年4月から本学の未来ロボット技術研究センター(fuRo)の古田貴之所長が未来館のアドバイザーに就任する。
 古田所長は、主に3階のロボット展示スペースの監修を行う予定。併せてfuRoと未来館によるロボットの共同研究開発プロジェクトが進行中である。


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