2006.10.15

2面

中野教授らロボットづくりを指導

 8月25〜27日、「ロボット製作体験実習」が千葉県御宿町にある千葉工業大学御宿研修センターで行われた。主役は中学・高校生19人、それに手助け役の教員や大学生ら10数人。ロボットづくりという合言葉で集まった面々には世代の違いはない。手づくりを楽しむ少年たちの顔は一様に輝いていた。

中学生に親切に指導する米田教授 参加者に説明する中野教授。右は本岡学長
中学生に親切に指導する米田教授

参加者に説明する中野教授。右は本岡学長

工作好きの中高生“御宿”に集まる
少年19人が夏休みにビッグな体験

 主催は本学工学部未来ロボティクス学科で「ロボットづくりを通じてものの仕組みや論理的手順の記述、コンピュータの扱い方などの基本を学ぶ」のが眼目。NPO法人の「国際ロボフェスタ協会」と共同で開催した。集まった中高生は工作好き少年ばかりで、電気部などに所属してロボットをつくり、仙台での知能ロボットコンテスト(全国大会)応募の実績を持つ高校生もいる。
 実習は午後1時スタート。まず学科長の中野榮二教授が「遠慮しないで何でもやろう」と呼びかける。続いて本岡誠一学長が「夏休みの最後に素晴らしい体験を」と歓迎のあいさつをした。
 指導にあたる米田完教授、林原靖男助教授と助っ人を買って出た本学学生6人、中学生14人、高校生5人の全員が自己紹介したあと「ロボデザイナー」というキットを使って製作開始。
 初めに米田教授が“ロボットとは何か”を語った。「外部情報を取り入れ、自分で考え、行動に結びつける」。だからキットにはセンサー、頭脳、モーターというそれぞれの役割を担う道具が入っているという。
 中野教授の話によると「ロボティクス(ロボット学)、ロボットづくりは総合的な考え方をするきっかけになる。メカ、電気電子、情報など現代の基幹技術の基礎をバランスよく含んでいて、青少年が科学技術に親しむのに最適」という。
 2日目はソフトウエアのインストール。ロボットに一人ひとりが違う働きを入れ込む努力をする。「隣りの人と同じものをつくらなくていいんだよ」と教授陣がアドバイス。米田教授は「オリジナリティを強調したが、彼らはそれに呼応、説明通りにやらずに“楽しい悩みと苦労”の道を自ら進んでいた」とにんまり。林原助教授は「ロボットが動き始めるとみんな目の色が変わっていろいろな工夫をし始め、寝る間を惜しんで製作する生徒もいた」と感想を述べた。
 最終日にコンテスト結果の発表があり、高度なプログラミングをした中学2年生が、ぶっちぎりの優勝を果たした。参加した学校の先生が生徒の家から「息子がいい顔をして帰ってきた」と言われたという。


ハイビスカス シーテックでも大人気




 10月6日のシーテックジャパン(幕張メッセ)で、本学未来ロボット技術研究センター(fuRo)が開発したレスキューロボット「ハイビスカス」の実演を披露、来場した多くの人たちの注目を集めた。
 実演は半導体メーカーの(株)ルネサステクノロジブースで行われ、ハイビスカスが同社のマイコンを搭載したことが出演のきっかけとなった。当日は、(上の写真右)と同センター吉田智章研究員が対応した。


平成19年度入学生納付金 学部、大学院とも据え置き


平成19年度入学生納付金

 平成19年度入学生の学生納付金が、9月25日の理事会に諮られ決定した。
 学部(工学部、情報科学部、社会システム科学部)、大学院(工学研究科、情報科学研究科、社会システム科学研究科)とも、引き続き昨年度と同額に据え置かれることになった。
 また、次年度以降在学生の授業料は、学部、大学院とも毎年3万円のステップアップとなる。



<テクノフェア2006>小中学生50人、ロボット操作楽しむ

好評だった「ロボット操縦体験」講座

 「テクノフェア2006」(主催・千葉県立現代産業科学館展示・運営協力会)が、7月15日から同30日まで市川市の千葉県立現代産業科学館で開催された。期間中、本学のロボット研究者のパネル展示を行ったほか、7月29日にはエントランスホールで小中学生50人を集めて「小型ロボット操縦体験」講座を開いた。
 当日は、機械サイエンス学科4年の中野博文君と二田政士さん(本学OB)が講師になって、ラジコンによるヒューマノイドロボットの操縦と各種小型ロボットのモーション作りを指導した。講座終了後、中野君は「子どもたちの真剣さに教えがいがありました。今回の体験が少しでもモノづくりへの興味につながれば…」と感想を語った。

子どもたちにロボット操作を指導する中野君
子どもたちにロボット操作を指導する中野君


習志野地区自動車安全運転競技会 安藤さん準優勝(女子の部)


習志野警察署の正井交通課長から賞状を受ける安藤さん(写真中央)
習志野警察署の正井交通課長から賞状を受ける安藤さん(写真中央)

 第18回習志野地区自動車安全運転競技会が、9月6日(水)午後1時から船橋市の津田沼教習所で開かれ、女子の部(参加者8人)に参加した本学千種寮事務課の安藤奈津子さんが準優勝した。
 この競技会は習志野地区安全運転管理者選任事業所に所属する運転者が安全運転への実技を競い、技能を高め安全運転意識を高揚させ、事故防止を図ることを目的で開催された。



“応急手当”は大丈夫!

「普通救命講習」受講 ― 千種寮 ―

 本学千種寮は、千葉市消防局との協力で「普通救命講習」を、9月14日(木)午後1時15分から千種寮管理棟食堂で開催した。
 同講習は、平成16年度から寮友会執行委員を対象に応急手当・心肺蘇生法の講習を行っていて、今回は応急手当・心肺蘇生法に加えてAED(自動体外式除細動器)による方法も講習した。
 今回は、寮友会執行委員17人のほかに千種寮職員、スクールバス運転者4人の計22人が受講して「普通救命講習修了証」を取得した。

千葉市消防局職員の指導で心肺蘇生法を受講する寮友会執行委員たち
千葉市消防局職員の指導で心肺蘇生法を受講する寮友会執行委員たち




←1面



3面→

千葉工業大学/〒275-0016 千葉県習志野市津田沼2-17-1
Copyright © 1998-2006 Chiba Institute of Technology. All rights reserved.