2006.10.15

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三井田教授ら今度は総務大臣賞受賞

初の大学受賞 産学連携でのe−Learning環境を実現

第3回日本e−Learning大賞受賞
第3回日本e−Learning大賞(総務大臣賞)を受賞した(左から)須田助教授、三井田教授、浮貝教授、中村教授、中川助手

 本学情報科学部情報ネットワーク学科の三井田惇郎教授らが、日本e−Learning WORLD2006実行委員会、日本工業新聞社主催の「第3回日本e−Learning大賞」(総務大臣賞)を受賞した。授賞式は7月26日(水)に東京ビッグサイトで行われ、同教授は「本学の試みが今後、ネットワーク技術者養成の強力な手段となるだろう」とスピーチして受賞に答えた。


本学の「教育レベル」高く評価

 総務大臣賞を受けた三井田教授らの教育研究テーマは「ネットワーク技術者養成のためのリモートラボによるe−Learning」。受賞者は三井田教授をはじめ、浮貝雅裕教授、中村直人教授、須田宇宙助教授、中川泰宏助手の5氏。
 同大賞は日本政府の推進するeJapan構想に基づき、モバイルラーニングなどのユビキタスブロードバンド時代におけるネットワーク技術の活用や新しい学習方法の可能性を提供する優秀な業績に与えられる賞であり、大学が受賞したのは本学が初めて。
 本実績は、ネットワークサービスアンドテクノロジー(株)の協力を得て、同社の有する豊富な最新機器を『リモートラボ』の形でオンライン接続し、本学学生が随時利用することを可能にし、時々刻々集積されるインテリジェント情報をカリキュラムにも反映させたことにある。
 これにより大学はより実践的な技術者養成が可能になり、企業は自らの資源やノウハウを新たな教育ビジネスの展開に結びつけることができる。
 受賞について三井田教授は「この賞も、先に頂いた文部科学大臣賞(マルチメディアによるシミュレータベースの理工学教育)も、個人が学協会から功労される賞とは異なって、本学教育の質的レベルの高さが評価されたもので意義深い」と語っている。



第4回全日本学生フォーミュラ大会 金沢研チーム 安全設計特別賞3位に

企画・設計・製作は学生たちの手で

車上の岡本さんを囲んで記念撮影に応じる金沢研のチームメート 第3回日本e−Learning大賞受賞
車上の岡本さんを囲んで記念撮影に応じる金沢研のチームメート 安全設計特別賞のトロフィーを手にする岡本さん(左)

金沢教授
金沢教授

 学生が自ら企画・設計・製作した小型レーシングカーの競技会「第4回全日本学生フォーミュラ大会」((社)自動車技術会主催)が9月13日から16日までの4日間、静岡県の小笠山総合運動公園で開かれ、海外の3チームを含めて51チームがエントリーし、8種目を競った。
 本学からは機械サイエンス学科の金沢研究室学生17人(リーダー・岡本真明さん=大学院修士2年)が初出場した。総合順位は38位だったが、「安全設計特別賞」で3位に入賞した。同賞は独自の安全設計を採用しているチームに贈られる。
 この大会は、車の加速、旋回、耐久性など走行性能のほかに車両コンセプト、設計、製造、コスト、プレゼンテーションスキルも審査の対象になっていて、「モノづくりの総合力」を競うのが大会の目的。

岡本チームリーダー「来年は優勝目指す」

 受賞について、岡本さんは「私たちのチームは初出場なので、ルーキー賞が目標でしたが、安全設計特別賞を受け、その喜びは言葉では表せません。協力して下さった皆様のお陰で受賞できました。来年は『挑戦』をコンセプトに静的(設計・プレゼンテーション・コスト)種目の上位進出、全動的(加速・旋回・耐久など)種目の完走と1種目の優勝を目指します」と話していた。
 指導にあたった金沢憲一教授は「機械サイエンス学科で教育を受けた学生が、良いポテンシャルを有していることを証明する良い機会でした。競技車両の設計・製作には膨大な作業が必要でしたが、チームワークによってすべて達成して、大会での受賞に結びつけた学生たちを褒めたいと思います」と語っていた。
 なお、この車は、9月18日開催のオープンキャンパス(津田沼校舎・4面に掲載)でも披露されて人気を呼んだ。

津田沼祭
3次元CADの車両図


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