2006.02.15

2面

佐々木、古池、升國の3学生が受賞
 
 
日本マイクログラビティ学会
毛利ポスターセッション
研究内容、発表態度など評価
 

 第21回日本マイクログラビティ応用学会(JASMA・会長=小田原修東京工業大学教授)のポスターセッションが、昨年11月28、29の両日、北海道大学で開かれ、茂木徹一(機械サイエンス学科教授)研究室の学生3人が「毛利ポスターセッション」優秀賞と敢闘賞を受賞した。
 優秀賞は、「Pr=0.01流体のマランゴニ対流実験研究―温度計測による振動流遷移挙動の観察―」を発表した佐々木宏衛さん(大学院博士前期課程機械サイエンス専攻1年)と、「静電気浮遊炉を用いたPtの熱物性測定」発表の古池紀之君(金属工学科4年)の2人。
 敢闘賞に「無容器法を用いて作製した六方晶BaTi03単結晶の誘電特性」発表の升國広明君(金属工学科4年)。
 受賞の理由は、いずれも研究内容とともに発表態度、ポスターのデザインが評価された。3人は茂木研究室所属で、現在建設中の宇宙ステーションでの実験に備え、宇宙航空研究開発機構と共同研究を行っている。
 今回の受賞について、佐々木さんは「前回に引き続き2度も受賞できたことがとても嬉しい」と喜びの感想。古池君は「このような賞をいただき、うれしく思っています」、升國君も「話を聞いてくださった方々から研究が評価されたことが一番うれしい」と受賞の喜びを話している。

   
優秀賞の佐々木宏衛さん   優秀賞の古池紀之君   敢闘賞の升國広明君
 
 
出版案内
 
 
日本人は“木”とどう関わってきたか!?
 
 このCDは、NHK文化講演会で行われた小原二郎常任理事の講演を録音したものである。
 同氏の話は、私たちは長い間木綿と木に囲まれた生活をしながら、独特の木の文化を築いてきた。だが、最近は生活環境が鉄筋コンクリートやプラスチックのような工業材料に変わった。そのために木綿や木のような生物材料の良さが見直されるようになったのだという。
 ところで私たちの木へのこだわりは、今後どのように移り変わっていくのであろうか。それを科学的な方法を使って予測してみようと考えた。
 研究の方法はXYZの3軸で調べようというものである。まず、タテ割りのX軸で見ると性能はどの軸を取っても成績は中位で特に優れたものがない。だから木は優秀な材料とは言えない。しかし、見方を変えてヨコ割りのY軸で見ると、いずれの性能も上下に偏りが少なく、人間の肌によく合う。それに風合いまで加えて評価すると、こんなに優れた繊維はないということは専門家の誰もが知っていることである。
 そこで、さらに木の文化の性質を明らかにするため、時間軸としてZ軸を取りあげ、私たちが長い歴史の中でどのような種類の木を使い分けて来たかを調べてみることにした。
 調査の対象に選んだのは、古代における仏像彫刻であった。そのため飛鳥時代から室町時代に至るまでの木彫仏750体を集め、その用材を顕微鏡で調べて古代における彫刻用材の流れ図を作った。これにより、各時代における文化の性格と彫刻用材の移り変わりの関係を明らかにしたのである。
 この研究の中のハイライトの一つは、京都太秦にある広隆寺の有名な国宝第一号『宝冠弥勒像』がアカマツで彫られていて、朝鮮渡来仏であることを発見し、従来の定説を覆したことである。
 
CD『日本人と木の文化』
 発行・NHKサービスセンター
 講演者・小原二郎 千葉工業大学常任理事
  小原二郎常任理事
 
 
17年度 千種寮寮生表彰
 
 
理事長賞は前林君
海老原君に学寮委員長特別賞
 
 寮生を対象にした平成17年度の千種寮寮生表彰式が、1月13日(金)午後8時から千種寮食堂で行われ、留学生を含む14人が受賞した。
 この表彰は、学業成績優秀で寮生活で功績のあった4年生を対象に表彰する制度。
 式は、芳賀裕学寮委員会委員長(電気電子情報工学科教授)のあいさつに続き、表彰式に入り、原勇記常務理事が前林崇文君(電子工学科)に千種寮理事長賞を贈った。続いて、西林賢武学長補佐(デザイン科学科教授)が西森嘉昭君(土木工学科)に千種寮学長賞を贈った。
 この後、学寮委員長賞(6人)、功労賞(5人)が表彰された。また今回で2度目の学寮委員長特別賞(1人)も表彰された。特別賞の海老原君は体にハンディキャップがありながら、成田山詣行脚に4回挑戦し、4回目に完歩するなど、寮行事に積極的に参加したのが受賞の理由。
 表彰式の後、原常務理事が「この寮で4年間過ごしたことは、本当に良い意味で人生経験をしたと思います。あなた方の人格養成に大きく繋がっていると思います」と祝辞を述べ、また、西林学長補佐は「この寮生活は一生の財産になると信じています」と述べた。
 受賞者を代表して、前林君が謝辞(別項)を述べ、最後に寮伝統の「逍遥歌」を斉唱して式は終了した。

17年度千種寮寮生表彰で14人の
寮生が喜びの受賞=千種寮食堂
   
芳賀裕学寮委員長   西林賢武学長補佐   原勇記常務理事
各賞受賞者(敬称略)
千種寮理事長賞   千種寮学長賞
  前林 崇文 (3棟・電子工学科)     西森 嘉昭 (3棟・土木工学科)
             
学寮委員長賞   功 労 賞
  朱  明朝 (3棟・情報ネットワーク学科)     川崎 正太 (3棟・電気工学科)
  鈴木 健志 (3棟・電子工学科)     小森  学 (1棟・電子工学科)
  野村 尚澄 (1棟・情報工学科)     鈴木 優貴 (4棟・電子工学科)
  花形  努 (3棟・工業化学科)     中田  隼 (2棟・機械工学科)
  細谷 憲一 (4棟・電気工学科)     廣原 良平 (2棟・土木工学科)
  森   基 (3棟・電気工学科)        
             
学寮委員長特別賞        
  海老原 響 (3棟・工業化学科)        

 
前林崇文君の謝辞
 
素晴らしい仲間との出会い
 
 私が初めて千種寮に来て早や4年の歳月が流れようとしています。
 入寮日は季節外れの暑い日ざしが我々を迎えてくれたことを昨日のことのように覚えています。これからの生活に不安でいっぱいの我々の気持ちを吹き飛ばしてくれたのは先輩方の大きな挨拶でした。
 私は他では学ぶことの出来ない多くのことをこの寮で経験しました。寮長という役柄を通し、まとめることの難しさ、人に物を伝えることの難しさ、そして何より仲間がいることの大切さを学び、人間として成長することが出来たと思います。

謝辞を述べる前林君
 情報化社会の世の中において、世界中が線でつながっているといっても過言ではない現在、先輩から受け継いだ「ネットワーク設備」を先生方の協力の下、私たちが中心となり今ここに設置できたことをうれしく思います。今後、寮生が全学的学術情報の活性化の源になるよう後輩に期待します。
 4年間を振り返ってみて一番うれしかったことは、社会に出ても何でも相談できる仲間に出会えたことです。みなさんも我々を超えるような本当の仲間作りを願っています。それが我々への最高の贈り物であると考えます。
 最後に、私がこの栄誉ある賞を受賞できたことは、教職員の先生方をはじめ、素晴らしい仲間たちのおかげであるとともに、4年間の大学生活を支えてくださった両親に感謝し、謝辞とさせていただきます。
 
 
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