2006.02.15

3面

OB・OG懇談会開催
 
 
106社、211人の先輩が相談受ける
学生700人が参加
 

 企業の採用活動が早期化している現在、就職委員会やキャリアセンターでは就職に関する試験・講座などを各種実施し、就職戦線に対応している。

 就職委員会(委員長=宮崎収兄教授・情報工学科)主催、同窓会が後援の「OB・OG懇談会」が昨年12月17日、津田沼校舎7号館で開催され、約700人の学生が参加した。
 この懇談会は、企業研究を進める上で、会社案内などの資料だけではわからないことをOBやOGに直接聞いてもらおうというもので、当日、106社、211人の同窓生や採用担当者が本学学生の相談に当たった。
 会社の雰囲気、実際の職場の状況、入社後の具体的な仕事など、直接採用には結びつかないような質問から、企業訪問本番さながらに自分自身を売り込むなど積極的に行動する学生も見受けられた。今後も、公務員試験対策講座、春期特別講座、TOEIC講座等、さまざまな就職支援行事を予定している。


和やかな雰囲気で企業状況を
話し合う同窓生と学生たち
 
会社情報を真剣に聴く学生で
いっぱいになった懇談会会場
 
 
私の就職活動<敬称略>
 
 
 
企業説明会で“自分発見”を知る
電気電子情報工学専攻 山田 将之

 

 私は多くの方と接する機会がある就職活動を通して、コミュニケーションの大切さを学び、また改めて『自分自身』を知りました。
 まず、私の就職活動の始まりのきっかけとなったのは、毎年、学内で行われている企業説明会に参加したことでした。これから就職活動を始めようとしていた私にとって、学内企業説明会は、就職活動に対する姿勢、企業研究の大切さや意外性の発見など、多くのことを学ぶ機会となり、また、もっと企業情報が知りたいと考えるようになりました。
 その後、学外で行われる企業説明会に参加し、周りの人(他大学の学生)の意識の高さを感じました。そこで、自分も意識の改革が必要だと考え、出会った人とコミュニケーションを取り、情報交換するなど、アクティブに行動するようにしました。その時、私が特に行ったことは、どんな人にでも『話しかける』ことでした。
 話しをして見ると、同じ就職活動中という立場のため、同じ不安や問題を抱えており、共感することが出来、様々な企業情報を持った人が集まっていることもあり、試験方法や面接の事など、様々な情報を得ることができました。そして、現在もプライベートで連絡を取り合うなど、今の私の財産になっています。
 また、企業へ提出するエントリーシートを作成することも時間を割きました。『自分の性格』や『今まで自分がしてきたこと』全てを振返ることで、改めて自分自身を知りました。
 これから就職活動に臨む方へ――就職活動は一人ではできません。なにより支えてくれる人や仲間がいます。就職活動中は不安にもなりますが、多くの人とのコミュニケーションや出会いの中でむしろ就職活動を楽しんでください。そうすれば結果もついてくると思います。You will do your best! Fight!
 内定先・松下電器産業株式会社
 
 
面接に自分の作品持参
工業デザイン学科 市川 智子


 私が最も苦労したのは面接試験です。元来のあがり症のため、特に面接のような緊張する場面では頭が真っ白になってしまい、手が震えたり、冷や汗が出たりと散々でした。自分の就職活動を納得のいくものにするため、これを如何に克服していくかが重要な課題となりました。そこで、私が心がけたのは、『面接試験という状況に場慣れすること』、『話下手をフォローする工夫』の2点です。
 まず、試験で緊張しないようにするため、第一希望の会社だけでなく、希望する業種・職種を中心に多くの会社を受験しました。場数を踏んで面接試験という環境に慣れるのが目的です。また、その都度、試験内での問題点を挙げ、その改善に努めました。
 次に、工業大学ということを生かし、自分で作った作品を持参して面接に臨みました。私が在学中に全力で取り組んだものの一つである作品を直接見せることで、何か伝えられるのではと考えました。このように、自分なりの創意工夫・反省・改善を繰り返し、内定を頂くことが出来ました。周りで支えてくれた方々には本当に感謝しています。
 内定先・東日本旅客鉄道株式会社
 
 
“己を知る”ことの大切さ学ぶ
電子工学科 土屋 朝子

 

 就職活動で苦労したことは、将来、自分はどんな仕事をしたいか、自分をどう活かせるかについて考えることでした。この2点さえしっかり考えられてさえいれば、自信を持って就職活動を行えると思います。
 最初のころは、自分のやりたい仕事といってもすごく漠然とした考えしかありませんでした。実際に活動した際には、業界を問わず、様々な業界の会社説明会に行き、毎日のようにキャリアセンターに通ううちに、やっと自分のやりたい方向性が見えてきた気がします。そのころには、会社の一次試験も始まってしまい、筆記試験対策や履歴書の書き方などの具体的にやらなければいけないところまで、しっかり手が回らず、焦っていたのを覚えています。
 あとは、その仕事に自分はどう活かせるかを考えるために、今までの自分の行動を振り返り『自分はどんな人間なのか?』初めて会った人にもすぐ説明出来るぐらい、自分について理解しようと思いました。自己分析は思っている以上に大切で、就職活動後も何かと役に立ちます。
 就職活動は大変ですが、改めて自分のことや将来について考える絶好の機会です。私もとても良い経験をさせて頂き、就職活動を終えて少しは成長出来たかなと思っています。
 内定先・株式会社協和エクシオ
 
 
就職意識を高めた「現場研修」
建築学科 牧野 達也


 自分の就職活動において、特に重要だったと思うことは2つあります。
 まず、『3年生の夏休み中に行った2週間の現場研修』が挙げられます。この研修は、施工管理の仕事内容を実際の建設現場を通して学ぶもので、このことは自分の進路を決める上で重要な体験となりました。また、就職に対する意識を高めることにも繋がり、現場を知ったことにより、自己PRや面接時などで、一歩踏み込んだ話しが出来たことが強みになりました。
 次に、『履歴書・エントリーシートを先生、友人など複数の人に見せた』ということがあります。他の人に見てもらうことで、自分の書いた内容が把握でき、伝えたいポイントやそれに対する説明を、分かりやすく話せるようになりました。友人に意見を求めるだけでなく、自分も友人に対し意見を言うことで、より良いものに仕上げることができ、また意見交換は面接の練習にもなりました。
 就職活動では、面接や履歴書を書くことばかりに気を取られがちですが、自分にとっての将来の方向性を見つけることが最も大事なことだと体験して感じました。
 内定先・(株)大林組
 
 
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