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2020.7.15

コロナ対策 学生支援に関心


遠隔、対面授業や食堂を
 萩生田光一文部科学大臣が6月30日、本学を訪れ、新型コロナウイルスに関する学生支援や感染症対策への取り組みなどを視察した。
 萩生田大臣は正門入口に設けられた検温所で、手指のアルコール消毒と発熱者検知サーマルシステムによる検温を体験。デザイン科学科のオンライン活用授業や、機械工学科が再開した製図などの対面授業を見学した。また、学生の食の安定を第一に考え、全学生に1日3食利用できる食券(2万円分)を支給。感染防止のためのマスク5枚と、本学OBが発案し話題を呼んだ富士山消しゴムを手渡す様子を見て大学のさまざまな対応に感心していた。この消しゴムは昨秋の台風や豪雨で被害を受けた県内10市町の小中学生に贈ったもの(6面に詳細記事)。
 食堂では、工作センター職員が製作したオリジナルの間仕切りを配置。間隔を空けて座席を指定し、外したマスクの収納袋を配布するなど細かい配慮の中で大臣自ら学食体験をした。
 これに先立ち、1号館20階で瀬戸熊修理事長、松井孝典新学長らと懇談。松井学長が本学惑星探査研究センター(PERC)や地球学研究センター、未来ロボット技術研究センター(fuRo)の研究を説明。古田貴之fuRo所長は本学が技術提供したパナソニックの掃除ロボ「RULO」を紹介し、低学年のうちから科学に触れる機会を増やすべきだと、人材育成の重要性を訴えた。
 萩生田大臣は視察後、「オンライン授業と対面授業再開の様子を拝見し、コロナに負けずに勉学に勤しんでいる学生の姿にホッとしました。日本の科学技術を発展させ、科学技術を担う人材を育てている大学として、今までの歩みを大切にしながら更なる高みを目指して取り組みを進められることを期待しています」と感想を述べた。
 視察の様子は後日、文科省のウェブサイトに掲載され、新型コロナウイルス感染症対策に対する本学の取り組みがメディアで広く紹介された。
正門の検温所で(左から)瀬戸熊理事長、萩生田大臣、松井学長 オンライン授業を視察(左端)
正門の検温所で(左から)瀬戸熊理事長、萩生田大臣、松井学長 オンライン授業を視察(左端)
製図の対面授業㊨について説明を聞く 製図の対面授業㊨について説明を聞く
製図の対面授業㊨について説明を聞く
食堂で間隔をあけての食事体験 配布している食堂の食券とマスク、富士山消しゴム
食堂で間隔をあけての食事体験   配布している食堂の食券とマスク、富士山消しゴム
古田所長から説明を受ける 松井学長から鉄隕石の説明を聞く
古田所長から説明を受ける 松井学長から鉄隕石の説明を聞く
<本学のコロナ対策詳細>
 本学では入学時、学生全員に無償貸与しているiPadを利用したオンライン授業を5月18日から開講したが、緊急事態宣言の解除で6月22日から、一部科目の対面授業開始を決めた。入構制限は緩和したものの、部外者については原則入構禁止、企業関係者は担当窓口を通して入構可能としている。対面での窓口対応や学内見学は引き続き休止。これら入構対象者や入構方法、大学の新型コロナウイルス感染防止対策の詳細は、6月17日付ウエブサイトで公開した。
 【入構許可日】 令和2年6月22日〜 ※平日のみ
 【入構許可者】 ①対面授業を受講するための入構(履修登録者のみ)② 対面授業におけるTA業務のための入構(TA登録者のみ)③研究室に配属されている学生が自身の論文等の作成のために行う実験や解析、工作あるいは加工等の作業のための入構(許可者のみ)④学内でオンライン形式の授業を受講するための入構⑤就職相談のための入構(事前予約者のみ) ※いずれの対象者も入構には事前申請や履修登録、TA登録が必要となる。
 【入構のための必要手続き】 上記許可者①=履修登録が必要▽上記許可者②=TA登録が必要▽上記許可者③=指導教員からの申請が必要▽上記許可者④=入構時に申告し教務課で許可を得ること▽上記許可者⑤=前日16時までに就職システムで予約をすること。
 【入構に際しての注意事項】 出入口について <津田沼キャンパス>正門、車輌門のみ開門 ※駐輪場は利用可能だが通用門を封鎖しているため、正門から入構すること。<新習志野キャンパス>正門のみ開門 ※駐輪場は利用可能だが、駐輪場から大学構内への入口は封鎖しているため、正門から入構すること▽入構時に学生証をチェック。必ず学生証を持参すること▽マスクを着用すること▽入構時に検温と手指の消毒を行う(体温が37度以上ある場合は入構不可)。入構の際、出入口で検温機による体温測定及びアルコールでの手指の消毒を行う ※体温が37℃以上の場合は入構不可。部外者の入構は不可。企業等からの来訪者については事前に訪問先の部署・教職員にアポイントが必要。
 【各施設で実施している対策について】 建物内について(各号館で実施)出入口にアルコール等の消毒剤を設置▽階段の昇降区分分けを徹底する▽エレベーターの搭乗人数の制限を徹底する。
 ●PC演習室 PCの対面設置に対して飛沫感染防止用の衝立を設置する▽十分な座席間隔となるように使用できるPCを制限する▽係員によるキーボード等の定期的なアルコール消毒を実施する。
 ●学生寮 毎朝、寮生1人1人の検温を実施し記録する▽飛沫感染防止のため寮生食堂の各席に衝立を設置し、十分な座席間隔を取る▽共用スペースの利用制限と入場制限を行う▽寮内でのマスクの着用を義務化する。
 ●食堂 対面授業開始に伴い、新習志野キャンパス、津田沼キャンパスの学生食堂の営業が再開した。本学では食の安定を目指した支援として、学生1人当たり2万円分の食券を支給。22日の対面開始日からマスク5枚と消しゴムを併せて配付している。
 また、食堂における新型コロナウイルス感染拡大防止のため、下記のような対策を講じている ▽入口にアルコール等の消毒剤を設置する▽混雑時に入場を制限する▽十分な間隔が取れるよう座席の間引きをする▽飛沫感染防止のための正面衝立の設置▽トレー、箸、湯飲み等の個別セッティング(不特定多数が触れる状況の回避)▽醤油等の個別パック化(同上)▽マスク収納袋の配布など
 【食堂営業時間】月〜金(朝)8:30〜9:30(昼)11:00〜14:00

パナから「ルーロ」本学に


共同商品化記念に届く
 「fuRo Technology」搭載と、本学未来ロボット技術研究センターの略称を冠したロボット掃除機「RULO(ルーロ)」シリーズの最上位モデルが4月20日、家電最大手の(株)パナソニックから発売されたが、産学共同で商品化した知能化家電の第一弾を記念し、同社から本学にこのほどルーロが贈呈された。
 当初は小川理子(株)パナソニックアプライアンス副社長から直接手渡しする予定だったが、新型コロナウイルス禍のもと、郵送で到着。同プロジェクトリーダーの古田貴之fuRo所長=写真左=から瀬戸熊修理事長=同右=に贈呈された。