習志野市で過ごす学生のためのガイドブック「ＮＡＲＡＳＨＩ‐ＮＯＴＥ（ナラシノオト）」＝写真＝を、習志野市と市内隣接の本学、日大生産工学部、東邦大の３大学学生が協力して作成。４月１日から１万部を学内や市役所、市図書館、公民館で無料配布するとともに、電子版の公開も始めた。
　充実した学生生活を、同時に市にも愛着を、と市が企画。本学からは学友会所属の７人が参加。３大学計27人の学生が取材、編集、レイアウトに加わった。
　Ａ５版36ページ、フルカラーで、隠れた名店、カフェなど素敵なスポットを学生目線で紹介。「千葉工大生がすすめる津田沼はココ！」「東邦大生・日大生がすすめる大久保はココ！」や、各地のイベント情報を盛り込んでいる。
　若者の市外転出傾向に歯止めをかけ、結婚・住宅購入などで同市に戻ってきてほしい、との願いも込められている。

　音を聴くとき、人は空間特性（特に方向感や拡がり感）を聞き分ける。音の特性が人の耳・頭・肩で到来方向によりどう変化するかを表したのが頭部伝達関数で、これを応用することで３次元的に音の方向を操ったり、仮想の音空間を創造したりすることが可能になる。
　そんなシステムの開発も進んでいるが、頭部伝達関数の全容修得に適した書は見当たらなかった。
　本書は、頭部伝達関数の基礎から応用までを視野に入れ、古典から最先端に至る知見を体系的に記述。序章で関数を詳述した後▽水平面、正中面の頭部伝達関数と方向知覚▽頭部伝達関数の個人性▽距離知覚との関係や測定方法▽３次元音響再生の原理――など13項目で解説している。
　昨年はＶＲ（仮想現実）元年といわれ、３次元音響システムへの期待は高まっている。ＶＲは今後、教育・研究、ロボットや機器の制御、建築や都市の設計、新しい芸術表現など、幅広い分野に関わるとみられる。
　スマートフォンで撮影した頭部や耳介の画像から受聴者に適した頭部伝達関数が生成され、ネット経由で受聴者に届けられる日が来るかもしれない。（全２５４ページ）

　汎用プログラミング言語C++は、①抽象度が高い②コンピューターの性能を最大限に発揮させられる③後方互換性を重視しており過去の遺産が無駄にならない――などの特徴を持つ。
　プログラマーの生産性のためには①が、高性能が要求される場面では②が、人類の資産を効率よく活用するためには③が重要。C++は②と③を犠牲にせずに①を追求して改良を重ねてきた。
　C++については多くの書籍が出版されているが、大部分は古い規格C++98に基づいて書かれている。そこから入門する初学者は、その後の膨大な改良を学び直さなければならず、効率が悪い。
　歴史的なことはおいて、最新C++14を対象に、プログラムを読み書きするための言語仕様、文法、概念など、最低限の話題で構成されたのが本書だ。レベルアップを目指すC++初学者向け。もっと易しい、手軽な入門書を求める向きには、別の言語を勧めたい。（全３３６ページ）