NEWS CIT ニュースシーアイティ

2016.1.15

教職課程 認定を答申 中教審部会


再編 工学部・創造工学部の6学科で
 平成28年4月に開設する工学部と創造工学部で、申請していた教職課程について、中央教育審議会初等中等教育分科会教員養成部会は11月24日、認定を答申した。
 ▽工学部=機械工学科、機械電子創成工学科、先端材料工学科、電気電子工学科▽創造工学部=都市環境工学科――の5学科で高等学校教諭一種免許状(工業)が、また、工学部応用化学科で中学校教諭一種免許状(理科)、高等学校教諭一種免許状(理科)が、それぞれ認定された。

創造の場に「scrum」家具


長尾研が開発、一般販売
 デザイン科学科・長尾徹研究室の学生たちは、ゼミや図書館などのオープンスペースで自習やグループワークをする際に有用な家具「scrum(スクラム)」シリーズを考案した。共同研究者である(株)イトーキが試作と最終デザインを行い、昨年11月から一般販売が始まった。
 教育界、ことに大学では、学生たちが自主的に学ぶ力を養う「アクティブラーニング」や、共有スペースを生かして議論し創造し合う場「ラーニングコモンズ」を育てる試みが進められている。
 長尾研の串田隼人さん(修士課程2年)ら学生たちは、ラーニングコモンズに適した空間を創り出そうと机や椅子の開発を開始。学内の学習空間や学生同士のコミュニケーションを観察し、ノートPCやタブレットの使いやすさなどを考慮してデザインプロトタイプを導き出し、検証を進めた。
 出来上がったscrumシリーズは、共有・発散・収束を繰り返すグループワークに一体感を演出、また、レクチャー・演習・プレゼンなどの講義スタイルにも柔軟にスピーディーに対応できる教育施設用家具となった。
 長尾教授は「今後は、実際のグループワークでscrumを使って、最適な情報共有方法とツールを追加開発し、さまざまな空間と学習形態に対応できる総合的教育ツールシステムの提案を目指します」とコメントしている。
スクラム家具の一パターン
スクラム家具の一パターン

冬の理工学教室開く


体験教室と「宇宙に触れる展示会」
 本学卒業生や学生有志が取り組んでいる習志野市理工学教室事業(同教室実行委員会主催、委員長・布川淳さん=金融・経営リスク科学科卒OB)の「冬の体験教室」が12月12、13日の2日間、習志野市市民プラザ大久保で開かれた。
 今回は文化会常任委員会が積極参画。▽自分だけのクリスマスリース作り(電気研究部=写真)▽プラネタリウムの展示と天文教室(天文研究部)――を開催し、多数の親子が、身近な理科を楽しんだ。また、惑星探査研究センターの協力で特別企画「宇宙に触れる展示会」も実現した。市民からは「なかなか見られない大学の取り組みを知ることができてよかった」という声が上がった。
 文化会常任委の理工学教室担当・庄子凌さん(経営情報科学科3年)は「企画段階からガッチリと絡むのは今回が初めてで、組織としての行動を学べました。そのかいもあって、円滑に企画を進めることができたのではと思っています」と語った。
 理工学教室は、平成25年から市民に生涯学習の機会を提供し科学技術に触れてもらおうと始めた。市の市民参加型補助金事業に連続採択されている。

授業用タブレット端末 浦安市モデル校に貸与


自主性・創造性を育む学習へ
 在学生にタブレット端末を貸与している本学は、卒業生が返却した端末の再利用について、浦安市ICT活用推進モデル校(高洲中学校、入船中学校、入船小学校)に活用してもらうことを市に提案。昨年中に高洲、入船の2中学校にタブレットを貸与した。
 本学と浦安市は教育・人材育成などで一昨年5月に包括的連携協定を締結しており今回の提案になった。本学教職員がモデル校教員に端末の基礎講座を開き、すでに活用学習を開始。本学と小中学校教職員の間で授業コンテンツや独自アプリケーションの開発も検討している。
 タブレット端末の利用先が広がることで、子供たちの自主性や創造性を育む学習に役立つと期待されている。
 小川靖夫・学生センター部長は「子供には自由な発想があり、我々も学ぶ点がある。大学でも展開可能なので、一緒に勉強したい」と話している。
鈴木忠吉・浦安市教委教育総務部長の話
 2学期から体育授業で活用開始。モデル校からの情報発信を受け3年間かけて検証し、全校1万4千人に導入したい。子供たちが受身でなく能動的に学べる(アクティブラーニング)ように生かしたい。
緒方利昭・入船中校長の話
 学習は継続で、ノートは大切。タブレットは数学や理科など分析能力、いろんな意見が即座に分かるので有効。場面で使い分けたい。
本学学生が利用したタブレットが小・中学校で活用される
本学学生が利用したタブレットが小・中学校で活用される

市原さん 杉崎さん 教育功労者表彰


杉崎洋子さん 市原芳江さん
杉崎洋子さん 市原芳江さん
 本学の市原芳江・学生センター新習志野教務課課長補佐と杉崎洋子・施設部用度課係長が12月5日、千葉県私学教育振興財団から教育功労者として表彰された。
 市原課長補佐は昭和58年4月に勤務以来、人事課、庶務課、芝園事務課、新習志野教務課などを歴任。特に人事課では障害者職業生活相談員として障害者雇用の促進に尽力した。
 杉崎係長も昭和58年4月に勤務以来、教務課、学務課、芝園事務課、図書館事務課、用度課などを歴任。現在所属の用度課でコストダウンを図ろうと多くの改革を推進。共に本学発展のため多大な貢献をした。

1年を締めくくり吹奏楽部演奏会


 毎冬恒例の吹奏楽部定期演奏会が12月26日、本学近くの習志野文化ホールで行われた。今年で26回目=写真
 吹奏楽部は部長・太田秀平君=建築都市環境学科3年ら46人。学位記授与式、入学式など大舞台のほか、地域で課外活動し1年を締めくくる定期演奏会へ全員で練習に励んできた。3年生には引退前の集大成イベント。
 コンサートマーチ「アルセナール」や喜歌劇「メリー・ウィドウ(陽気な未亡人)」セレクションほか7曲を披露し、来場者たちは心地よい演奏を楽しんだ。
 部長の太田君は「一番の目標であるこのステージで、今年度ナンバーワンの演奏をすることができました。お客様、吹奏楽部を応援してくださる方々、部員に感謝しています」。顧問の大川茂樹教授(未来ロボティクス学科)は「今回初めて私も仲間に入れてもらい、部員たちとステージに立ちました。〈人間の感性を最もよく表現できる芸術〉を皆様にお楽しみいただけたら幸いです」と語っていた。