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2016.1.15

温麺パッケージ入選


滝口さん「おいしい東北…デザイン展」で
入選した滝口さん
入選した滝口さん
 経済産業省東北経済産業局の主催で東北6県などが後援する「おいしい東北パッケージデザイン展2015」(昨年11月27日〜12月1日、仙台市の東京エレクトロンホール宮城で開催)で、滝口亜美さん(デザイン科学科3年)が宮城県白石市の名産・白石温麺「食べくらべセット」をデザインした作品が入選作に選ばれた。
 同展は毎年、東北の個性的な商品をテーマに商品化デザインを募集している。
 滝口さんは白石温麺に挑戦。ギフトとしてアンテナショップや百貨店に置きたいというヒアリングシートの声を参考に、デザインや中身を統一。各社温麺は同じ袋ながら、中身は見えて食べ比べしやすいようにした。箱は丈夫な段ボール製。自然な風合いを大切にした。
 難しかったのは、ヒアリングシートの内容を具体化していくとき。授業では予算など細部まで考慮するプロセスはなく、貴重な経験になった。約2.6キロもの重さに耐えられる素材・つくりを考えるのも大変だったという。
 実際に商品化されるグランプリ、優秀賞は逃したが入選作に決まった。
 滝口さんは「前回展のユニークなパッケージを見て次に絶対、応募しようと思っていました。入選できて光栄です」と語った。
 滝口さんは昨年9月に、産業廃棄物から新たな価値を生み出す「2015ナカダイ産廃サミット」にLANケーブルの被服膜などを使った人体模型風の作品を応募。10月には「向日市歴まちロゴマーク」で優秀賞を受賞(本紙前月号で紹介)するなど、意欲的な取り組みが光っている。
白石温麺のパッケージ 白石温麺のパッケージ
白石温麺のパッケージ

田中さん研究発表特別賞


高機能X線源の開発に関する研究
田中さん(左)と鎗田君
田中さん(左)と鎗田君
 大学院の工学専攻、田中一平さん(博士後期課程3年=坂本幸弘研究室)が、電子情報通信学会のバイオテクノロジー&エレクトロニクス研究討論会(12月11日、千葉工大東京スカイツリータウンキャンパスで開催)で「窒化炭素の電界電子放出〜高機能X線用電子源の探索〜」を発表し、研究発表特別賞を受賞した。
 研究は、医療のCT検査など、X線を用いた生体イメージングデバイスの小型化・高精細化に必要なもの。
 近年、電界電子放出素子を用いた高機能X線源の開発が行われている。電界電子放出とは、固体表面に強電界を加えるとトンネル効果によって電子が真空中に放出される現象。従来の方法に比べ省電力、高速応答が可能になるため、優れた電界電子放出材料を生む研究が進められている。
 田中さんらはマイクロ波プラズマCVD法(マイクロ波で原料ガスをプラズマ状態にし化学蒸着させる方法)によって合成した窒化炭素の表面に、金をコーティングすることで、金をコーティングしない場合と比べて優れた電界電子放出特性を示すことを明らかにした。
 田中さんは発表で分かりやすいポスターを心掛けたといい、「賞を頂けて光栄です。共同研究者・鎗田滉大君(機械サイエンス学科4年)との日々の実験の賜物で、坂本教授の助言のおかげと思います」と語った。

5人ユニークデザイン賞 鈴木研


カーボン複合材料でブリッジ製作
 機械サイエンス学科・鈴木浩治研究室の学生5人が「SAMPE-Japan学生ブリッジコンテスト」(12月8日、石川県白山市の金沢工業大革新複合材料研究開発センターで=先端材料技術協会主催)で「位相最適化によるブリッジのデザイン」を出品し、ユニークデザイン賞を受賞した。
 5人は4年生の塚田護公君、鈴木恭平君、高石竜矢君、3年生(受賞時は研究室未配属)の真坂省伍君、山田勝貴君。
 コンテストは、支給されたカーボン複合材料を最大限生かした幅約10センチ、全長約65センチのブリッジを製作し、会場で強度試験をして競う。
 塚田君たちは、鈴木教授と宇宙航空研究開発機構(JAXA)航空本部・機体構造グループの高戸谷健博士=助成事業で本学と共同研究中=のアドバイスのもと、7トンの荷重に耐えられるブリッジの製作を目指した。「Iビーム」構造を主体とし、位相最適化したIビーム構造から荷重がかかりにくい部分を取り除き、可能な限り軽量化を目指した。カーボンの成形加工で工作センターの村越茂・担当課長も助言。真坂君と山田君は授業のためコンテストには行けなかったが、設計製作で貢献した。
 コンテストには東大、日大、東京理科大など10チームが参加。本学は5位だったが、位相最適化という手法を活用したユニークなデザインが高く評価された。
 今回は東大チームが優勝し、日本代表として5月に米国ロングビーチで開かれるSAMPE学生ブリッジコンテストに参加する。
 SAMPEはカーボン複合材料など先端材料の世界規模の学術技術協会で、今回コンテストは日本支部主催の国際会議「JISSE-14」と併せて開催された。学生たちはJISSE-14にも参加し、自分たちの卒論に関連した最新の研究発表を英語で聞く機会を得た。
鈴木研の5人。(前列左から)高石君、塚田君、鈴木君、(後列左から)山田君、真坂君
鈴木研の5人。(前列左から)高石君、塚田君、鈴木君、(後列左から)山田君、真坂君
5人の感想は――。
 塚田君 個人でつまずくような問題も、仲間とディスカッションすることで、よりよい方法を模索でき、チームで動くことの重要性を痛感した。
 鈴木君 解析から設計、製作とすべてを自分たちで行い、先を見通した判断力が求められた。他校の学生と交流し貴重な知識を得ることができた。
 高石君 設計と実際の成形には誤差が生じることを実感。設計者側の考えと成形作業を行う側の考えの両方を理解することができた。
 真坂君 位相最適化を行った際、材料力学で習った知識も大きく関係しており、普段の学習の大切さを痛感した。
 山田君 初めてブリッジコンテストに参加し、他大学の作品を観察することができた。これらの経験を生かし、次回も出場したい。

テコンドー木村君優勝


東京都オープン・型の部で
 第1回東京都オープンテコンドー選手権大会(昨年11月1日、東京都町田市総合体育館で開催=町田市テコンドー協会主催)で、木村尭志君(建築都市環境学科3年)が型・男子有段の部で優勝、組み手・男子有段+70キロで3位と健闘した。
 木村君は小学2年だった2000年、シドニー五輪のテコンドー日本代表・岡本頼子さんの試合を見たことがきっかけでテコンドーを始めた。
 各大会に参加し、本学入学後は2013年イギリスで開催されたITF(国際テコンドー連盟)世界テコンドー選手権の男子団体型で優勝、2014年、ITF系全日本テコンドー選手権一般男子型・1段の部で準優勝。昨年には出身地・藤沢市の体育協会から藤沢スポーツ賞(奨励賞)を授与された。
 木村君はテコンドーを通じ、感謝を忘れないことが大事と感じていると話し、「今回、優勝できたのも仲間、家族のおかげ。悔いのない選手人生を歩みます」と、意欲満々だ。

「環境報告書」2014年度版発行


千葉工業大学 環境報告書 2014
 地球環境保全に関する千葉工業大学の真摯な取り組みを報告した環境報告書2014年度版=写真=が昨年11月、発行された。教職員の安全委員会・環境報告書ワーキンググループが作成した。
 学長緒言、本学の概要とともに、6つの環境基本方針に沿って、取り組み状況を分かりやすく報告している。報告書は大学ウェブサイト(http://www.it-chiba.ac.jp/kankyou2014.pdf)からダウンロードできる。

秋葉原では活動報告展


2015年度 千葉工業大学工学部デザイン科学科 卒業研究・制作展
 デザイン科学科の活動報告展は2月13日(土)・14日(日)、東京・秋葉原のUDX GALLERYで開催予定