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2010.11.15

森田さん(デザイン院生)優秀賞


松葉杖補助具を製品化
福祉機器コンテスト
コンテスト学生部門優秀賞の森田真平さんと作品 コンテスト学生部門優秀賞の森田真平さんと作品
コンテスト学生部門優秀賞の森田真平さんと作品
 障害者や高齢者のために開発された優れた福祉機器を顕彰し、この分野への学生の参画を促進する「福祉機器コンテスト2010」(日本リハビリテーション工学協会=松尾清美理事長主催)で、大学院デザイン科学専攻修士課程1年、森田真平さん(三澤研)が学生部門優秀賞に選ばれた。10月1日、東京都江東区の東京ビッグサイトでの国際福祉機器展で表彰された。
 森田さんは、松葉杖を束ねて立て掛けられる機能を備え、デザイン性に優れた補助具を新しく製品化したことが評価された。
 シリコン素材の補助具は、杖の柄の部分に取り付けることで、机に立て掛けたときの転倒防止2本まとめることによる持ちやすさの向上地面に置くと地面から少し浮き、衛生的であり、持ち上げやすい、というメリットを生む。
 森田さんは「補助具は卒業研究の成果で、先生のご指導のもと完成した作品です。素材の耐久性や補助具の装着方法をシビアに考えなければならなかったことが、苦労したポイントの一つです」と感想を語った。

ロボット学会フェローに


学術発展と学会運営に貢献
平井fuRo副所長
「フェロー」の称号を授与された平井fuRo副所長
「フェロー」の称号を授与された平井fuRo副所長
 未来ロボット技術研究センター(fuRo)の平井成興副所長・戦略室長は、9月23日、名古屋工業大学で開かれた日本ロボット学会学術講演会で、2010年度「フェロー」の称号を授与された。
 フェローは、同学会が管掌する学術技術分野の発展に顕著な貢献をした正会員、あるいは同学会の運営発展に顕著な貢献をした正会員に対し授与される称号。正会員の推薦を受けてフェロー選考委員会で選任され、理事会において認定される。
 平井副所長は、知的遠隔作業ロボットシステムの研究開発と論文発表、さらに、4年前に始まった「戦略的先端ロボット要素技術開発プロジェクト」では2007年からプロジェクトリーダーを務めるなど、ロボット関連の数々の国家プロジェクトに参画、解説記事の執筆などを通じて、ロボットの学術展開と普及発展に先導的に貢献してきたことが総合的に評価された。
 平井副所長は「称号授与式の会場におられた梅谷先生(東京工業大学名誉教授)から『これからもっと学会のために働きなさいということだよ』と励ましのお言葉を頂きました。引き続き微力ながら、わが国のロボット技術、ロボット産業発展のためにがんばりたい」と語った。

脇本准教授に優秀論文賞


電気学会電力・エネルギー部門誌
インパルス電圧研究20年余
優秀論文賞に選ばれた脇本准教授
優秀論文賞に選ばれた脇本准教授
 社団法人電気学会(藤本孝会長)は、昨年度公表された「電力・エネルギー部門」の多数の論文の中から、脇本隆之・電気電子情報工学科准教授らの論文を優秀論文賞に選んだ。9月2日には、九州大学での平成22年同部門大会で表彰された。
 受賞論文のタイトルは「インパルス高電圧標準分圧器直角波応答パラメータの安定性」。脇本准教授によると、インパルスとは雷を模擬した電圧で、送電機器の耐雷設計には欠かせない重要なもの。
 自身が開発に携わったインパルス電圧測定システムが、国際的に日本の標準として認知されるために、不確かさ評価や国際比較試験への参加など長年さまざまな研究を重ねてきたという。
 受賞論文は、その性能評価の一環として、ステップ応答パラメータが測定の不確かさに与える影響を、実測と理論解析の面から評価を行った結果をまとめたもの。
 脇本准教授は「インパルス高電圧の正確な測定を研究テーマに20年以上追いかけてきた。インパルス計測では従来ドイツ、フィンランドなど欧州勢に大きく水を開けられていたが、私たちの地道な研究成果によって今では日本の計測技術は彼らと同レベル以上にあると世界に認知されている。今回の受賞はそれが認められたものと思い大変喜ばしい」と語った。

ビジネスモデル学会で、森教授が学会貢献賞受賞


実務と理論の融合めざし10年
賞状を手に「さらに努力を続けたい」と語る森教授
賞状を手に「さらに努力を続けたい」と語る森教授
 森雅俊・社会システム科学部金融・経営リスク科学科教授は10月2日、東京大学本郷キャンパスで開かれたビジネスモデル学会10周年記念大会で学会貢献賞を贈られた。
 同学会は2000年10月、サイバースペースに「異領域のプロフェショナルの『知の交流』の場、広いナレッジマネージメントの機構」(松島克守会長)をつくる趣旨で誕生。
 森教授は設立時から参加し、学会理事や学会運営委員会代表幹事として長年、学会の発展に寄与してきた。
 「学会は、技術の進歩をとらえてビジネスの方法を考える場所であり、この学会を通して時代の流れに接してきた。賞をいただき、今後ますます自ら情報発信ができるように努力を続けたい」と喜びを述べた。
 表彰前に行われたパネルディスカッション「ビジネスモデルを語る」には、記念大会とあって多数の聴衆が詰めかけた。
 森教授はパネラーとして登壇、ビジネスモデルと技術の進歩との関係について解説を行った。

芝園学生センターの多彩な学生支援活動


―『東洋経済』誌が紹介―
 全国の大学で、勉強がわからない、学習意欲が湧かない、仲間がいないなどの理由から授業を欠席、さらには大学から遠ざかってしまう「孤立する学生」「悩める学生」の増加が問題になる中、芝園キャンパス学生センターで取り組んでいる学生支援活動が、『週刊東洋経済』10月16日号に取り上げられた。
女子学生向け特別講座も企画
 学生センターでは昨年9月、友だちづくりを目指して、イベント『いっしょにランチ!』を実施したのを手始めに『お好み焼きパーティ』『海外渡航の仕方教えます!』などの催しや講座を連続して開催、好評だった。
 今年度も『女性のための護身術講座』『一人暮らしのための簡単クッキング講座』などを開き、後期には、『南極観測船しらせ見学会』そして女子学生向けに『美しくなりたい貴方のためのヨガ体験』や『自分を磨いて新たな私を見つけよう』など多彩なプログラムを企画している。
 記事では、「学生同士をはじめ、学生と教員のコミュニケーションも活性化した」という近藤誠・学生センター次長・芝園教務課長のコメントが紹介されている。

空手で総理大臣杯
OB根本さん祝勝会


バンド演奏交え賑やかに
根本敬介四段
根本敬介四段
 6月に行われた「第53回全国空手道選手権大会」の男子個人組手の部で初優勝を果たし、内閣総理大臣杯に輝いた本学OB・根本敬介四段の祝勝会が津田沼校舎の新1号棟大ホールで開かれた。
 根本さんは平成14年、プロジェクトマネジメント学科を卒業、現在日本空手協会指導員で、本学空手部監督を務めている。
 祝勝会は本岡誠一本学学長を代表とし、日本空手協会千葉県本部や本学空手部習志野会などの役員が発起人となって行った。
 この日は荒木勇・習志野市長も出席、瀬戸熊修常務理事が乾杯の音頭をとり、幕を開け、バンド演奏を交えて賑やかな会となった。