2005.11.15

2面

渡邉さん、谷田さん
優秀論文発表賞A賞
 
 
電気学会回転機研究会
渡邉さん 三次元有限要素法による誘導電動機の横流解析に関する検討
谷田さん 電磁鋼板の表皮効果と結晶粒の影響を考慮した永久磁石同期電動機の三次元渦電流解析
 
 電気学会回転機研究会が10月20日、北九州国際会議場(福岡県北九州市)で開かれ、本学大学院電気電子情報工学専攻博士前期課程2年の渡邉裕太さん(山崎克巳研究室)と同専攻2年の谷田誠さん(同研究室)が優秀論文発表賞A賞を受賞した。
 渡邉さんは、平成16年10月7日に北海道函館市サン・リフレ函館で開催された回転機研究会で行った論文発表「三次元有限要素法による誘導電動機の横流解析に関する検討」で本賞を受賞した。
 本論文では、新幹線などの鉄道駆動システムをはじめ、多くの装置に最も広く用いられている誘導電動機において、従来、定性的にも定量的にも把握が困難であった横流(電動機の回転子導体から鉄心に漏れる電流)を、コンピュータによる電磁界シミュレーションによって求める方法を提案し、実験結果と比較検討したものである。
 受賞した渡邉さんは「この結果に満足することなく、今後も努力を続けてゆくつもりです」と話した。
 一方、谷田さんは、平成16年12月2日に琉球大学(沖縄県中頭郡西原町)で開催された回転機研究会での論文発表「電磁鋼板の表皮効果と結晶粒の影響を考慮した永久磁石同期電動機の三次元渦電流解析」で本賞を受賞した。
 本論文では、省エネ型エアコンや燃料電池車等の電気自動車に用いられる永久磁石同期電動機において、従来マクロな電磁界理論では考慮することが難しかった鉄心材における結晶粒の影響に着目し、電磁界を補正して特性算定を行う方法について考察・検討した。
 谷田さんは受賞について「このような賞がいただけるとは思ってもいなかったため、大変うれしく思うとともに、神様に感謝いたします」と喜びを語った。

山崎研で独自の工夫、国内外でも評価

 渡邉さん、谷田さんとも、電気電子情報工学科の山崎研究室で開発を続けている高速高精度電磁界シュミレーションソフトウェア≠元にして、独自の工夫を加え各機器に応用し、国内外の他の研究機関に先駆けて上記の研究業績をあげた点が評価された。
 電気学会回転機研究会は昨年度7回開催され、合計177件の論文発表の中から35歳以下の発表者を対象とした、6件が優秀論文発表賞A賞を受賞、大学関係者の受賞は本学の渡邉さんと谷田さんだけで、同分野における本学の研究レベルの高さがうかがえる。

 
▲優秀論文発表賞を受賞した 渡邉裕太さん(左)と谷田誠さん
 
 
留学生3人が優秀な日本語披露
 
 
千葉県女子留学生日本語弁論大会
留学生活の中から“日本”を学ぶ

 「千葉県女子留学生日本語弁論大会」(世界平和女性連合主催)が、10月15日(土)午後1時から本学津田沼校舎5号館6階会議室で開かれた。当日は、第一次審査を通過した9人の留学生が発表した。
 本学から出場の中国からの留学生3人は、いずれも最優秀賞、優秀賞、審査員特別賞を受賞した。
 見事に最優秀賞を受けたのは、プロジェクトマネジメント学科3年の楊華(ヨウカ)さん。楊さんは「私の日本留学生活・100分の苦+100分の努力=200分の幸せ方程式」のテーマで、困難に直面した時は、前向きな姿勢で進むことが一番大切だと感じたという体験を語った。「最優秀賞をいただき、感謝の気持ちでいっぱいです。これからも有意義な学生生活を送りたい」と話していた。
 優秀賞の同学科3年、蘇莉(ソリ)さんは「私の日本留学生生活」のテーマでスピーチを行った。内容は、「私には二人のお母さんがいて、一人は中国にいるお母さん。もう一人はアルバイト先の親切にしてくれるおばあさんで、心の中でお母さんと思っている」ことを発表した。蘇さんは「賞をいただいて、うれしかった。これからももっと頑張っていきたいと思っています」と喜びを話していた。
 審査員特別賞を受けた同学科3年の郭潔琳(カクケツリン)さんは「一杯の掛け蕎麦(そば)から感じた私の国日本」とユニークなテーマで発表した。中国の中学校国語教科書に掲載の「一杯のかけそば」をきっかけに、日本の文学に興味を感じたことを話した。郭さんは「弁論はとても練習になり、チャンスをいただき、ありがとうございました」と語った。
 
 
▲千葉県女子留学生日本語弁論大会で3賞を受賞した左から郭潔琳さん、楊華さん、蘇莉さん
 
 
電話で心のケアや健康診断
 
 
学生共済会が9月からスタート
 
 本学、学生共済会では、主に見舞金制度および学生納付金(授業料)貸与制度により学生支援を行ってきたが、9月1日より新たに“メンタルヘルスサポートシステム”と“ドクターオブドクターズネットワーク”を導入した。
 これは、学生共済会が、学部専門機関(ティーペック株式会社)と契約して行うサービスで、電話(フリーダイヤル)によるカウンセリングや健康・医療相談または面接によるカウンセリングおよび面談によるセカンドオピニオン、優秀専門医への手配・紹介を会員本人(学生)とその保護者まで利用することができる。

 
 
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