愛知県で開催中の「愛・地球博」のモリゾー・キッコロメッセで、6月9日から19日までの11日間、「プロトタイプロボット展」が開かれた。本学から「WINDロボットシステム」(モルフ3)と「チャリべえ」を出展して、デモンストレーションを披露し、入場者から大きな拍手を浴びて大成功だった。また、本岡誠一学長も6月16日に会場を訪れ、本学のロボット出展者らを激励した。
このロボット展には、全部で65種と多くのロボットが参加展示された。「WINDロボットシステム」は本学の未来ロボット技術センター(fuRo)とJ−siP(株)により共同開発されたもので、昨年、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の公募で「次世代ロボット実用化プロジェクト」に採択された。
同ロボットシステムは、操作者の動きをWINDモジュールが検出・認識して、情報をロボットに無線送信することによって、ロボットを簡単に操作することができる。
一方、「チャリベえ」は、本学総合研究所の中野栄二教授とfuRoの中嶋秀朗研究員が東北大学在籍中に開発し、本学でも継続して研究・開発が行われている。特徴的なのは、脚と車輪を使い分けて、平らな道では高速移動し、荒れ地では安定走行できる。人が乗って操作できるため、高齢者や障害者の屋外移動を可能にすることを目的に考え出された。このユニークな動きは入場者たちを魅了していた。
また、同博覧会では、5月12日から同22日までの「知的財産が拓く未来の夢展」でも、fuRoの先川原正浩室長がトークショーをコーデネートし、自らも出演、ロボット開発者との面白い話やロボットの実演で来場者を大いに沸かせた。
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