機械サイエンス専攻博士前期課程2年の佐々木宏衛さん(茂木研究室)が、6月6日から8日まで仙台市国際センターで開催された日本伝熱学会第42回日本伝熱シンポジウムで、「低プラントル数流体液柱マランゴニ対流の遷移挙動」と題した研究発表により、優秀プレゼンテーション賞を受賞した。
マランゴニ対流は、半導体の製造で使用されるフローティングゾーン法やチョクラルスキー法のように融体の自由表面に温度差が存在すると、表面張力差により発生する対流である。これが発生すると、半導体結晶に成長縞ができて品質が損なわれる。
今回の佐々木さんの受賞は、このマランゴニ対流の発生メカニズムを半導体と同様の低プラントル数である溶融錫の液柱を用いて、熱電対により温度場を測定することで解明し、とくに振動流の発現を見出したことと、実験結果が数値解析とも良く一致したことが認められたものである。
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▲優秀プレゼン賞を受賞する佐々木宏衛さん(右から3人目) |