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2022.4.15

令和3年度 授与式
学位記2472人に


理事長賞に桑野さん
学長賞は劉さん
松井学長(前列中央左)、瀬戸熊理事長(同右)と卒業生の表彰者たち
松井学長(前列中央左)、瀬戸熊理事長(同右)と卒業生の表彰者たち
 令和3年度の学位記授与式が3月22日、幕張メッセ・イベントホールで行われた。今年、新たな門出を迎えたのは学士2136人、修士330人、博士6人の計2472人。
保護者にライブ配信
 今年度もコロナ禍を考慮し、出席は卒業生と教職員に限定。入場時にコロナウイルス感染防止策を徹底して行った。保護者らにはYouTubeライブで式典の様子を配信した。
 開式後、職員有志らの録音音声で校歌斉唱、学位記授与と続き、学部卒業生5学部を代表して応用化学科の永田千乃さん、大学院博士前期課程・修士課程5研究科を代表して応用化学専攻の佐藤柊哉さん、大学院博士課程2研究科を代表して工学専攻の菅根海人さんがそれぞれ登壇し、松井孝典学長から学位記を授与された。
 続いて学生表彰が行われ、在学中の活動で特に顕著な功績を挙げた理事長賞に未来ロボティクス学科の桑野雅久さん、また、成績が優秀で学業と課外活動に秀でた学長賞に金融・経営リスク科学科の劉芸竹さんが選ばれた。このほか優秀賞、PPA会長賞、同窓会会長賞と計20人が表彰された。
 理事長賞の桑野さんは自律移動型ロボットによるサッカーの世界大会「ロボカップ」に向け活動する「CIT Brains」のチームリーダーとして、世界の舞台で活躍。コロナ下の昨年大会(オンライン開催)では、ベストロボットモデル賞2位を獲得し設計知能でも優れていることを証明した。これらを学業と両立させ活躍したとして千葉県知事賞も受賞した。
 千葉市大学市長賞はコ竹菜乃さんが、よさこいソーラン風神部の主将として部をとりまとめ活躍、千葉市内のイベントや地域で演舞を展開し貢献したとして受賞した。
 この後、松井孝典学長は式辞で「これまでの学びを基盤に、さらに幅広い分野を学び、社会の中で新たな『知の流れ』を生み出し、人類の発展に寄与していただきたい」。瀬戸熊修理事長は祝辞で「疑問をそのままにしない『好奇心』、あきらめない『志』、めげずに行動する『努力』が、皆さんを成長させ、人生を豊かに面白くします。科学技術の発展のために本学とともに挑戦していきましょう」と、温かい言葉をかけた。
 次いで、在学生代表の田宮健太郎さん(情ネ3年)が送辞を、卒業生代表の三上凌さん(ロボ)が答辞を述べた。
「経験生かし貢献」
 三上さんは「新型コロナの流行がいつ終わるのか、新しい生活様式に慣れてしまい、従来の生活を忘れそうと感じます。このような状況の中、式典開催ありがとうございます」とお礼を述べ、「千葉工業大学で培った多くの知識や技術、経験を生かして世界文化に技術で貢献していくことを決意します」と、答辞を締めくくった。
瀬戸熊理事長(左)から理事長賞を受ける桑野さん 卒業生代表として答辞を述べる三上凌さん
瀬戸熊理事長(左)から理事長賞を受ける桑野さん 卒業生代表として答辞を述べる三上凌さん
桑野 雅久さん

理事長賞

桑野 雅久さん

劉 芸竹さん

学長賞

劉 芸竹さん

 理事長賞をいただき心からうれしく思います。受賞は自分だけの力ではなく、支えてくれた研究室の先生や仲間、家族のおかげで、感謝の気持ちでいっぱいです。
 ロボカップで優勝を目指すもコロナ禍のためオンラインで実施。チームメートの協力もあり、入賞できました。大学院に進学し、次年度はロボカップ、実機でサッカー競技世界一を目指します。
 4年間の努力を評価していただき、うれしく思います。周りの方々のサポートがあってのものだと思います。特に研究室の先生にはお世話になりました。感謝の言葉しかありません。
 社会人になっても大切にしたいのは、現状に満足しないで学び続ける姿勢です。これを常に意識して、常に高みを目指していきたいと思います。
令和3年度 学生表彰者
同窓会

同窓会

プロジェクトマネジメント学科 加藤 和彦

 TBS系列の「プレバト」というTV番組をご存知ですか。芸能人が様々な分野の才能を競い合いランキングをつける内容で、毎週欠かさず見るというほどではないですが結構好きな番組です。特に俳句の才能査定ランキングが面白いですね。俳人の夏井先生の添削が見事で、十七音にまとめる言葉のセンスと究極的に無駄を省く技術に俳句の奥深さをいつも感じてしまいます。
 ひと月ほど前の回ですが「階段orエスカレーター」のお題でフルーツポンチの村上さんが詠まれた「卒業や階段に階段の影」という句が刺さりました。卒業と階段の取り合わせは容易に情景が浮かびますし、最後が“影”で終わると印象深さも際立ちます。かなり計算されて作られているようです。作れそうな句で中々作れないんですよね。一方で「技」や「仕掛け」に溺れると俳句の本質を見失うとも言われています。
 ところで、AI俳句の研究が進んでいるようです。かなり素敵な句を詠むそうですが、人間のようにそれを楽しむことはできないため、当分は楽しめそうです。

四季雑感

四季雑感

未来ロボット技術研究 センター研究員 富山  健

 未来ロボット技術研究センター(fuRo)が支援しているサクラ・テンペスタというチームがある。アメリカ発祥の中高生ロボコン(FIRST Robotics Competition)に参戦、3月末にハワイでの地区大会に出場した。
 競技ルールは毎年変わり1月9日に発表される。地区大会までは約十一週間しかない。その間100ページに及ぶルール集を和訳し、設計、必要部品の確保、制作、操縦練習までこなす。今年の課題はボールを取り込み、的に投げ込み、ゲームの最後に3段階の高さに設定されたバーによじ登る。ロボットは1×1×0.7(m)の大きさで約60(kg)の重さである。それをコロナ禍の活動制限下で中高生が作り上げた。
 ゲームは3チームが一組となり二組が戦うが、6台のロボットが高スピードで走り回り、バーに登るのはかなりの迫力である。今年は世界戦には惜しくも進めなかったがチームとしての特別賞とチームリーダーが個人としての賞を獲得するというダブル受賞をやってのけ、チーム名に恥じず桜吹雪を吹かせてきた。あっぱれ。

編集だより

編集だより

入試広報部 大橋 慶子

 昭和・平成・令和の時代を股に掛けた100年に渡り、ラジオ英語講座と共に歩んだ3代の母子の物語。「カムカムエヴリバディ」の放送が終了した。カーテンコールのようなフィナーレに満足するのもつかの間、4月11日から新たな朝ドラ「ちむどんどん」がスタート。
 沖縄の本土復帰50年に合わせて放映される本作は、復帰前の沖縄を舞台に、沖縄料理に夢をかける主人公と支え合う兄妹たちの絆を描くストーリーだ。
 「ちむどんどん」とは心がドキドキすること。「じぇじぇじぇ」(あまちゃん)、「びっくりぽん」(朝がきた)などのようについ使ってしまいそうないい響き。
 しかし、4月からの新学期スタート前に、「骨折」というアクシデントに見舞われ、別の意味で心がドキドキしている。後輩や同僚のおかげで、こうして学報4月号も無事発行されたが、なんともふがいない気持ちだ。こんなときこそ暢子の兄、ニーニーではないが、「がちょーん」を連呼して乗り切ろうと思う。