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2021.4.15

2402人巣立つ
学位記授与式 保護者へはライブ配信


理事長賞に三浦さん 学長賞・兼村さん小林さん
松井学長(前列中央左)、瀬戸熊理事長(同右)と学生表彰受賞者たち
松井学長(前列中央左)、瀬戸熊理事長(同右)と学生表彰受賞者たち
 令和2年度の学位記授与式が3月22日、幕張メッセ・イベントホールで行われた。今年、新たな一歩を踏み出したのは学士2102人、修士292人、博士8人の計2402人。
 出席は卒業生と教職員に限定し、入場時にコロナウイルス感染防止策を徹底。また、混雑を防ぐため開場時間を早め、例年行った吹奏楽部演奏も中止。保護者らにはYouTubeライブで式典の様子を配信した。
 開式後、職員有志らの録音音声で校歌斉唱、学位記授与と続き、学部卒業生5学部を代表して経営情報科学科の小林和也さん、大学院博士前期課程、修士課程3研究科を代表して情報科学専攻の青柿亮太さん、大学院博士課程3研究科を代表して工学専攻の松田健太郎さんがそれぞれ登壇し、松井孝典学長から学位記を授与された。
 続いて学生表彰が行われ、在学中の活動で特に功績を挙げた理事長賞にプロジェクトマネジメント学科の三浦彩さん、特に学業優秀な学長賞に電気電子工学科の兼村駿介さん、経営情報科学科の小林和也さんが選ばれた。また各学科成績優秀者に優秀賞が贈られ、計21人が表彰された。
 理事長賞の三浦さんは体育会空手道部主将として部員を束ね、数多くの大会で上位に入賞。第62回全国空手道選手権一般女子個人組手では3位と輝かしい成績を残し、学業と課外活動を両立させ活躍したとして千葉県知事賞も受賞した。
 この後、松井孝典学長は式辞で「学んだ工学を基盤に長期的視野と幅広い分野を学び、社会の中で新たな『知の流れ』を生み出し、人類の発展に寄与していただきたい」。瀬戸熊修理事長は祝辞で「本学の強みはOB・OG・保護者の皆さまがいつまでも強い絆で結ばれていること。コロナ禍を克服した後は活発な交流が再開することでしょう。皆さまと再会できる日を心待ちにしています」と、温かい言葉をかけた。
 ここで瀬戸熊理事長からサプライズゲスト・舘ひろし氏が紹介され、どよめきと拍手で迎えられた(1面に詳報)。舘氏は「現状をチャンスと捉えて、頑張っていただきたい」と卒業生にお祝いの言葉を贈った。
 在学生代表の桑野雅久さん(未ロボ3年)が送辞を、卒業生代表の中島由佳さん(建築)が答辞を述べた。中島さんは、「コロナの流行で、当たり前と思っていた生活が決して当たり前ではなかった。こんな状況のなか式典をしてくださりありがとうございます」とお礼を述べ、「大学で得たすべての経験が、将来の私たちを支えてくれる大切な宝物です。学んだことを今後の糧とし、社会に貢献していきたい」と、決意を述べた。
イベントホールを埋めた卒業生たち 卒業生代表・中島由佳さんの答辞 瀬戸熊理事長から表彰状を受け取る三浦彩さん 登壇し思い出を語る舘氏
イベントホールを埋めた卒業生たち 卒業生代表・中島由佳さんの答辞 瀬戸熊理事長から表彰状を受け取る三浦彩さん 登壇し思い出を語る舘氏
三浦  彩さん

理事長賞

三浦  彩さん

兼村 駿介さん

学長賞

兼村 駿介さん

小林 和也さん

学長賞

小林 和也さん

 非常に大きな賞をいただき、うれしいの一言に尽きます。文武両道を目指し、学業も部活も自分なりに頑張ってきました。卒業研究、卒論と無事に終わりホッとしています。本当にありがとうございます。  自粛など大変な日々でもありましたが、家族、友人、先生のおかげで、名誉ある学長賞をいただくことが出来ました。社会人になったらまたゼロから始まるので、現状にあぐらをかかず、地に足つけて頑張りたいです。  4年間、学業に励んできたことが評価され、本当にうれしいです。この大学で学んできたことを、社会に出て還元できればと思っています。この栄誉ある賞に恥じないよう、頑張ります。先生方にも感謝しています。
令和2年度 学生表彰者
同窓会

同窓会

知能メディア工学科 今野  将

 昨年度は新型コロナウイルスの影響により、研究室のOB/OG会や合宿などが開催できずに終わってしまいました。本学の同窓生として、同一学年の横のつながりに加えて、先輩後輩の縦のつながりを大切に研究室の運営をしてきた身としては、そのつながりが断ち切られてしまったような気になってしまい、非常に残念な一年でありました。未だ新型コロナウイルスが終息する気配はみえず今年度もOB/OG会やゼミ合宿の開催は難しいような気がします。
 しかし、そんな中でも、研究室のOB/OGは後輩たちのことを気にかけてくれて、たびたび連絡をくれます。私自身はオンライン飲み会などが苦手なのですが、OB/OGや学生たちは個々にオンライン飲み会などを開催して交流を深めてくれているようです。楽しそうな様子を聞くと、私も苦手だからと避けないで、そろそろ挑戦してみようかと思う次第です。
 いつかこの状況が終息し、リアルで楽しいOB/OG会や合宿ができる日を夢見て、今暫くは我慢の日々を過ごそうと思います。

四季雑感

四季雑感

未来ロボット技術研究センター 鈴木 太郎

 まさかこんなになるとは思わなかった1年が終わり、新しい年度の始まり。
 非常事態宣言で子供の保育園が休みになり大慌て。リモートワークも多くなり、家に引きこもる日々。予定していた国内・海外の学会もすべてオンラインに。ネットワークにつなげればどこにでも行けるけど、画面越しでは面白さも半減。当たり前にできていたことができなくなると、どうも調子が狂ってしまう。
 外は桜がちょうど満開で、世間の状況とは関係なく、また新しい春がやってきた。振り返ってみると人間慣れるものである。新しい当たり前が増えて、我慢することもしょうがないと思うことも普通になった。
 いつまで続くかはわからないけれど、これまで当たり前にできていたことがまた当たり前にできるようになったとき、きっと新鮮な気持ちで体験できるかもしれない。我慢していたことを諦めるのではなく、またできるようになったときにたくさん取り戻すつもりで、前向きに新しい年度を過ごしていこう。

編集だより

編集だより

入試広報課 大橋 慶子

 娘がカンフー教室に通い始めてから9年目を迎える。素晴らしいコーチや、切磋琢磨し合える年代の違う友人との出会いは、とても貴重な財産だ。
 先日、尊敬している高校生の友達が、カンフーから離れる……とチームを退団した。コロナ禍で、力を発揮する大会も次々に中止となり、目標が見いだせなくなってしまったから。夢ではなく、世界の舞台で活躍していた彼女の背中を、いつも必死に追いかけていた娘と共に、寂しくて泣いてしまった。
 カンフーが大好き!世界チャンピオンになりたい!と、好きな気持ちだけで無条件に頑張れた日々。この先、コロナにかかわらずとも、いつかは大好きなカンフーを、「選手か趣味か」と選択を迫られるようになるだろう。
 どちらを選んでも正解となるよう、選んだ方の道で生き生きと自分の居場所を見つけてほしい。応援することしかできず、なんとももどかしい春の始まりとなった。