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実験・工作教室で浮沈子作り
館内の企画展示室を会場に、午前と午後の部に計16人の小学生と未就学児・保護者らが参加。本学教育センターの半沢洋子教授(化学)と千葉県警科捜研研究員の金子毅さんの指導で、浮いたり沈んだりする浮沈子(浮き)作りを楽しんだ。
いつもなら削った鉄粉を燃やすショーに歓声が上がるのだが、今回は全員マスクを着け、長机は1人1台、使用物は事前に机上に準備。教室は前後の扉を大きく開け換気をして行った。
まず、アルキメデスの原理、浮力と重力のバランスを分かりやすく説明した後、弁当用のタレ瓶(しょう油などを入れる小さな樹脂容器)で浮沈子作りを始めた。
タレ瓶の底に画鋲で穴を開け、銅粒の重りを入れ、バケツの水の中で浮き具合を調整。その後、炭酸飲料のペットボトルにタレ瓶を入れ、ふたをして完成となる。
タレ瓶には油性ペンで絵を描きファンシーシールを貼ってもらった。児童たちは夢中で描いたり貼ったりし、それぞれ個性的なタレ瓶になった。
ペットボトルを軽く握ると、タレ瓶がゆっくり沈み、手を緩めるとタレ瓶が浮き上がるよう、タレ瓶の重りや空気の量を調節。この加減が微妙で児童たちはバケツの中で、タレ瓶を思い通りにしようと夢中で試した。
半沢教授は、タレ瓶の代わりに目盛り付き試験管を使い、ペットボトルを握ると空気が圧縮されて浮力が減り、浮沈子にかかる重力とのバランスが崩れて沈んでしまうことを説明。幼児は不思議がり、小学生たちは「分かりやすかった」。見ていた科学館の職員らにも好評だった。
今年、半沢教授が担当する出前授業は、コロナの影響で、今回と佐倉市根郷公民館のおもしろ科学実験隊(2月6日)の開催となった。
握り加減でペットボトル内を浮き沈みするタレ瓶 | 親子を指導する金子さん(左)。その奥は半沢教授 |
水不足の南房総市 支援
同市和田町の「小向ダム」の貯水量が減少し、12月下旬には市内の一部3千世帯余りが断水する恐れがあるという。本学は何か手助けできないかと考え、大学で備蓄している500_gのボトル飲料水210箱(1箱24本入り・計5040本)を、スクールバスに積み込んで出発した。
市役所から、優先的に届けてほしいと案内されたのは、小向ダムから水の供給を受けている市内沓見の嶺南中学校。
到着した水は、生徒らがバケツリレーで次々と「水だーー!」と一生懸命、汗を流しながら校舎内に運び入れ、作業を終えた。
同校では学校給食などで、食器に敷き紙をしたり、発砲トレー容器などを使用して節水に取り組んでおり、いち早い「飲み水」の提供に、先生方から感謝の言葉が述べられた。
津田沼校舎で積まれる飲料水 | 校舎に運び込む中学生たち |
希望の灯り巨大ツリー
新型コロナで、津田沼祭(大学祭)もオンライン開催(12月12日〜)に。活動の自粛が続き閉塞感が漂う中、少しでも人々に安心感や希望を贈りたいと例年通りに点灯。
約25bの巨大ツリーに電飾1万3千球、外周に1万2千球を飾った。昨年まで芝生の丘に隠れていた本学公式キャラクターのチバニーも、光の輪郭でアピールしている。
消費電力約1200ワットは太陽光発電で賄い、学生・教職員や習志野市民、沿線の乗客たちに応援の気持ちを届けている。
PPA |
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「コロナ」「コロナ」「コロナ」……。2020年、何度この文字が網膜を通過していったことか。この原稿を書いている時さえ、ネガティブなことばかり考えてしまう。何か良いことはないだろうか?何か良いことはなかったか?何か……。 |
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四季雑感 |
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今年も待ちに待ったシーズンが来ました!大好物の牡蠣が解禁され、早速お気に入りの生産地から今季初のお取り寄せをしました。牡蠣鍋・カキフライ・カキオコ・炒め物……自宅で思う存分牡蠣を楽しめる最高のシーズンです。牡蠣は通常数年かけて出荷される所、栄養豊富で穏やかな海の恵みを受けたここの牡蠣は、たった1年でぶりぶりに大きく育ちます。1年ものでも他の生産地に比べ大きく縮まないタフさには、感動しかありません。 |
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編集だより |
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2020年、我が家で今年一番のニュースといえば、引っ越しにつきる。 |
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