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2020.2.15

fuRo技術を発展させ受賞


清水副所長と入江上席研究員
 ロボットや防災、医療、環境など多岐にわたるシステム技術を話し合う計測自動制御学会システムインテグレーション部門の第20回講演会(SI2019=昨年12月12〜14日、高松市のサンポート高松で開催)で、研究発表した未来ロボット技術研究センター(fuRo)の清水正晴副所長=写真右=と入江清上席研究員=同左=が、ともに優秀講演賞に選ばれ、このほど賞状が届いた。
 2人の発表内容と受賞の感想は次の通り。
清水正晴副所長
 「産業用、ロボット用途に多数採用されている国際標準通信技術において通信サイクルタイムを見積もり可能なモデル式の提案」
 産業用、ロボット用途に多数採用され機器同士を結んで制御するのに欠かせず国際標準規格である高速ネットワークEtherCAT(イーサキャット=独企業が開発)で、通信サイクル時間を見積もれるモデル式を提案。モデル式が出した結果は実機での検証でも実測値とよく合い、有用なことを示した。また、名刺の半分程度の小型EtherCATコントローラを新規開発し、目標通信サイクル時間250マイクロ秒を実現できることを、提案モデル式と実機実験で示した。
 EtherCATシステムを構築する際、通信サイクル時間を見積る方法が見当たらず、それならばと自分で構築したという。
 清水副所長は「EtherCATは国際標準規格の方式で広く採用されているので、通信サイクル時間予測のモデル式は有用なツールになると期待していましたが、早速、業界から声がかかりました。実用化も視野に活動していきたいと考えています」と語った。
入江清上席研究員
 「IMUと単眼カメラによる簡便なスイング計測システム」
 IMUはジャイロ・センサーや加速度センサー、磁力計などを組み合わせた慣性計測装置。これにスマートフォンの単眼カメラを組み合わせ、ラケットスポーツのスイング動作などの計測ができることを示した。
 移動ロボットの地図構築で用いたループ検出・グラフ最適化技術を発展させ、運動計測手法に取り入れた。
 動作をデジタル的に記録する光学式モーションキャプチャシステムは精度良く動きを測れるが、高価なのが難点。慣性センサーとスマホカメラを組み合わせれば、安価で手軽な運動計測装置が期待できる。
 入江上席研究員は2017年にも別のテーマで同賞を受賞している。
 入江上席研究員は「fuRoの研究成果を新分野に応用でき、うれしいです。ロボット技術が実世界で役立つことを目指しこれからも頑張りたいと思います」と語った。

理工科空手
全日本で本学 総合優勝


男女気を吐く
総合優勝した空手道部
総合優勝した空手道部
 第32回全日本理工科系大学空手道選手権大会(昨年11月24日、東京・代々木の国立オリンピック記念青少年総合センターで開催)で、本学体育会空手道部(三浦彩主将=プロジェクトマネジメント学科3年、部員8人)が各部門で優秀な戦績を修め総合優勝した=写真。部員たちは2月に10日間、米国マイアミに出かけ海外選手たちと合同合宿に参加する。
 戦績は次の通り(敬称略)。
 【総合優勝】千葉工大
 【男子団体組手】2位 千葉工大【団体形】1位 千葉工大(雲手 28.9点)【男子個人組手(有段)】3位 清水拓馬【男子個人形】1位 清水拓馬、3位 堀颯拳 【女子個人組手】1位 三浦彩、2位 宮原佐季、3位 工藤花穂【女子個人形】2位 三浦彩
◇部員たちの感想
 福田麻斗さん(プロジェクトマネジメント学科1年)
団体形は2位と点差をつけることができましたが、課題は山積みで、修正していきたい。初の海外合宿でいろんなことを吸収し成長できるよう頑張ります。
堀颯拳さん(同)
団体型で優勝できてとてもうれしいです。力強さ、気迫を前面に出し二連覇を目指したいと思います。
宮原佐季さん(先端材料工学科2年)
(女子個人組手で)2位は素直にうれしい。これからも練習を重ね、少しでも結果につながるように努力します。初の海外合宿、貴重な経験を無駄にしないようにしたい。
内田雄大さん(プロジェクトマネジメント学科2年)
団体戦で優勝できなかったので、稽古に力を入れ来年は優勝したい!合宿で海外勢と切磋琢磨し合ってきます!
清水拓馬さん(同)
個人も団体も優勝という結果を残せました。来年も形、組手とも優勝できるように頑張ります。
三浦主将
優勝できたのは部員みんなの一つ一つの勝利があったからこそ。今年の女子は、上位3位が千葉工大、と後輩たちも勝ち上がり、同門対決できてうれしかったです。男子も団体、個人とも今年はとても良い成績を残せました。来年は全員で優勝できるよう頑張ります。
空手道部部長の相川文弘教授(教育センター)
部員は現在、男子4名、女子4名と少ないながら、学内外の多くの皆様のご支援で大変充実した活動ができ、感謝しています。文武両道を目指し一層活躍してくれることを期待しています。
練習の様子
練習の様子

4万1116枚!
写文字にギネス認定書


津田沼祭70回記念
 昨年の第70回津田沼祭(11月22〜24日)の企画「70thピクチャレ〜4万枚の写真を使って写文字を作ろう〜」で、4万1116枚の写真を集めて作った写文字が、大学祭最終日前日の23日、ギネスの「Largest photo sentence」世界記録に認定された。24日には津田沼・新習志野の両キャンパスを映像で結び認定セレモニーが行われた。
 津田沼祭70年の歴史をともに築き上げてきた学生・教職員・地域・来場者に一丸となって参加してもらおうと、学友会執行委員会を中心とした学生たちが企画。在学生や教職員、OB・OG同窓生や地域、来場者から膨大な数の写真を募集した。
 集まった写真は23日、新習志野キャンパス体育館一面に、文字を形どって並べられ、その様子は津田沼キャンパスの特設ステージで放映された。
 告げられた認定時間が迫る中、最後まで写真の張り付け作業が続き、来校したギネス公式認定員がカウンターで1枚1枚、写真を数えていった。記録が達成され、公式認定員から認定証を受け取ると=写真上、両キャンパスから歓声が上がった。
 翌日の認定セレモニーで企画責任者・松本夏穂さん(応用化学科3年)は「4万枚もの写真を使って文字を作成する道のりは、簡単なものではありませんでした。記録を達成した時には言葉で表せないほどの喜びがありました。同窓会やPPA、学生課などたくさんの方々に支援と協力をいただきました。本当にありがとうございました。」とあいさつ。第70回津田沼祭を締めくくった。
新習志野キャンパス体育館に展開された写文字
新習志野キャンパス体育館に展開された写文字
制作の様子
制作の様子

令和元年度 学位記授与式


 令和元年度の学位記授与式は、3月22日(日)午後2時から、幕張メッセ・イベントホールで挙行されます。
 入場受け付けは、学生・父母とも1時半から開始します。開式(2時)以降の入退場はできません。なお、学生は当日「学生証」を必ず持参してください。