NEWS CIT ニュースシーアイティ

2019.2.15

BtoB企業49社が参加


「テクサス」 津田沼校舎で開催
基調講演の様子
基調講演の様子
 理工系学生への技術展示会「テクサス(Te-Ex-Ust)2019」が2月5日、津田沼キャンパスで開かれた。
 主に企業間で取引するBtoB企業(Business to Business企業)の高い技術力や企業風土を、学生たちに直に知ってもらおう、と大学職業指導研究会(首都圏を中心とする33大学が加盟)の第4分科会(担当役員=福江聡・本学就職・進路支援部長)が主催。本学での開催は2回目。
 関東都県や静岡、山梨、長野、富山、大阪、兵庫の優良モノづくり企業と商社など49社が参加。2号館と4号館に開設した各企業の展示ブースには、本学をはじめ分科会加盟大学の多くの学生が訪れ、それぞれの企業の社員の説明に熱心に耳を傾けていた。
 また、基調講演「モノづくりの楽しさを知ろう!」▽実践講座「基本が肝心! 今日から身につくマナー講座」▽履歴書とエントリーシート(ES)の添削会――も同時開催された。
 基調講演のトークセッションでは、本学OBも多い長野県箕輪町の電子部品メーカー、KOA(株)人事教育センターの南部高幸ゼネラルマネージャーが「モノづくり企業を目指す諸君は、その企業の製品を見て、エンジニアから話を聞いて、実際に触ることで、その製品にかける企業の志を感じ取ってほしい」と語りかけた。
「Te-Ex-Ust」はTechnology exposition for University Student of Science&Technologyの略。
津田沼校舎4号館に設けられたブース。
津田沼校舎4号館に設けられたブース。

8大学合同で介護ロボ作り


機工・高橋研の3人
フォーラム会場で(左から)高橋准教授、澤田さん、今井さん、樋口さん
フォーラム会場で(左から)高橋准教授、澤田さん、今井さん、樋口さん
 機械工学科・高橋芳弘准教授の研究室の学生3人が他大学生とチームを組んで製作した介護ロボットが1月25日、東京都江東区のTOC有明で開催された「介護ロボット全国フォーラム2018」で発表された。
 このフォーラムは厚生労働省の「福祉用具・介護ロボット実用化支援事業」の一環。企業や研究機関などで商品化あるいは商品化を予定している介護ロボットなどを一堂に集めた会場に、学生たちがアイデアを出し合って作った介護ロボット6例がパネル展示された。
 参加したのは関東と関西の国立と私立合わせて8大学。工学系、看護・介護系、デザインなど異なる領域の学生たちが、認知症▽歩行▽排泄▽移乗▽記録業務の5分野ごとに、3〜5人のチームを作って挑戦した(「歩行」は2チーム)。
 高橋研究室から参加したのは、4年生の澤田大翔さん(排泄)と今井大輔さん(移乗)、3年生の樋口有孝さん(歩行)。
 3人が所属したチームの作品は――。
◆澤田さんのチーム
「Bedlet―トイレに変形するベッド」(他の参加大学=千葉大、東京医科歯科大、神奈川工大、日本大)
◆今井さんのチーム
「WeBY」=半身まひの被介護者に「1人で歩ける」と満足感を与えるモーター制御による歩行支援システム(東洋大、神奈川工大、日本大)
◆樋口さんのチーム
「歩行時に転ぶのを防止するヘッドホン型プロダクト」(日本大、神奈川工大)
 各大学の参加学生たちは、厚労省から委嘱されたNTTデータ経営研究所社員の指導で、昨年9月半ばから約3カ月でそれぞれの作品を作り上げた。
 高橋准教授は「学生諸君のスキルアップに非常に有効な試みだったと思う」と評価している。

発見!未来人


しのはらプレスサービス(株)
設計開発本部機械設計部
谷田川 篤嗣(やたがわ あつし)さん
(2018年、機械サイエンス学科卒)
谷田川 篤嗣さん
論文コンクールの賞状を手に
 在学中の研究テーマは「摩擦杭を有する構造物の地盤振動応答について」です。卒論発表の予行練習を兼ねた箱根でのゼミ合宿で、初めはピリピリした雰囲気だったのが、練習が終わった後、先生と仲間たちとの和気あいあいとした温泉の気分は格別でした。
 昨年12月に製造部から機械設計部に異動となり、現在はCADを使っての製図や、必要な部品選定の初歩的な部分を担当しています。一から書いた図面の設計者の欄に自分の名前が載ると、完成した喜びとやりがいを感じます。
 昨年11月、日刊工業新聞社が新入社員を対象に募集する「フレッシャーズ論文コンクール」で努力賞を受賞しました。「あすの企業を考える」というテーマに108社から814編もの応募があり、当社からは私ともう1人が入賞しました。
 しのはらプレスサービスは、プレス機械の総合メンテナンスエンジニアリングの企業です。機械の不具合を単に修理するだけでなく、どんなプレスも、機械の可能性を最大限まで引き出すことをモットーにしています。工場併設の機械関係の職場だけに、先輩社員には職人肌の方も多いですが、常に変化に対して前向きに、積極的に挑戦する社風を全員が誇りにしています。
事業内容 プレス機械の点検、修理、プレス用ロボットの開発・製造ほか。社員189人、平均年齢28歳。千葉工大OBは40人。
所在地 〒273−0016 千葉県船橋市潮見町34−2
PPA

PPA

教育センター 半沢 洋子

 昨秋、「暖冬になりそう、まだ暑いくらいだもの」と、大汗かきかき、よれよれになりながら花壇の土を起こした。よく発酵した腐葉土や堆肥、燻炭などを混ぜ入れ、美味しそうな、ふっかふかの土を準備した。次は植え付け。今回の球根は吟味の上、新潟と砺波からのお取り寄せした、粒ぞろい。球根に土を被せ、後は草取りと、たまの潅水だけ。
 立春を過ぎ、雨水を迎えた今、陽光は驚くほど強くなっている。予想を裏切り、厳しい寒さとなって、花壇の三色菫は縮こまっているが、球根たちにはそれが良かったようだ。風信子(ヒヤシンス)が寒さを物ともせず大きな芽を出し、鬱金香(チューリップ)も様子見しながらの芽がいくつか出かかっている。後ひと月で彩り豊かな、賑やかな花園になるだろう。
 その頃には多くの若人が学び舎を後にする。千葉工大での生活で、皆それぞれに「種」を拾い集め、大きな種袋を持って社会に出る。何処で何の種を蒔くのか、どんな花が咲くか実が成るか、予想できないが、それが醍醐味。百花繚乱、舞い踊る様を想像している。

四季雑感

四季雑感

情報ネットワーク学科 山崎 治

 大雪の東北の地にて4日間ほど過ごす機会があった。地吹雪にさらされながらもかろうじて見える電信柱を頼りに走る車や、どさりと屋根からおちる雪を重機で押しやり道まで出るための道をつくる日課など、雪に慣れない身では冬の生活の過酷さばかりに目がいく。
 しかし、晴れた朝に外に出れば、農閑期の田畑を覆う白い地平と、遠くから風をおろす山々の白い連なりとが美しく凛とした世界をつくりだし、陽の光すら白銀色に変えられてしまったかのようで、身体も気持ちも洗われる。そんな心持ちを伝えると、「あなたの目を通すと、見慣れた景色も新鮮に思える」と傍らの旅の伴が言ってくれる。確かにそうか。日々の中で学生のふとした振る舞いや何気ないつぶやきにはっとさせられるのも、その目を通した彼ら彼女らの景色に惹きつけられているからに違いない。
 研究室という、互いに近しい空間の中でも、広い世界を感じられるのは、互いの目を通した景色を交換しているからだろう。そんな学生たちも、さらに多様な景色の中へ。旅立つ季節ももうすぐ。

編集だより

編集だより

入試広報課 大橋 慶子

 今年の冬はなんだかおかしい…あったかいの?寒いの? つい最近の天気予報でも「明日は春の暖かさ、その先には冬の寒さが控えています」と。この言葉通り、ここ津田沼でもキャンパス一面に雪が降り積もった。
 その日は工業デザイン学科・デザイン科学科創設30周年記念同窓会が開かれ、悪天候にも関わらず約340人の同窓生が本学に集まった。「元気?懐かしい!」「先生お変わりなく」会場となった食堂では、互いの近況報告をする者や、懐かしさに思いを馳せる者…かつての『青春』が歳を重ねた今、なお色あせることなく思い出されている様子は、端から見ている私には悔しいくらいうらやましく思えた。
 素敵な余韻に浸りながらのキャンパス散策で、同窓生もイルミネーションを楽しんでくれるのでは?とウキウキしていたのだが…降り積もった雪で中庭の光は細々、電飾のチバニーもぼんやりと寒そう(涙)。「雪のバカヤロー」と叫ぶ私の声が闇に吸い込まれていったのは言うまでもない。