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音のＶＲ研究 最優秀論文賞
飯田教授、島﨑さん、太田さん
情報家電について産官学の研究者らが最新の研究成果を発表する第７回国際会議（ＧＣＣＥ２０１８＝ＩＥＥＥ<米国電気電子学会>コンシューマー・エレクトロニクスソサイエティ主催）は10月９～12日、奈良市の奈良ロイヤルホテルで開かれ、飯田一博・知能メディア工学科教授、島﨑光さん（電気電子情報工学専攻修士１年）、太田正人さん（同２年）ら３人の共著論文が、優秀論文賞の１位を獲得した。
論文は「Generation of the individual head-related transfer functions in the upper median plane based on the anthropometry of the listener's pinnae （聴取者の耳の形状データに基づく上半球正中面の個人の頭部伝達関数の生成）」
音のＶＲ（バーチャルリアリティー＝３次元再生）では、聴取者の頭部伝達関数を利用するが、個人差が大きいうえ、特殊な設備が必要なので、１人１人の頭部伝達関数を測定して対応することは不可能だ。
飯田教授らは、無響室での10年に及ぶ頭部伝達関数の測定と分析により、耳の形状データから個人の頭部伝達関数を精度よく生成する方法を構築し、音のＶＲの多人数利用へ一歩、道を切り開いた。発表論文３００件余りの中から論文賞候補６件が選ばれ、講演発表による審査で飯田教授チームが最優秀賞に決まった。
飯田教授は「無響室などの研究環境を整えていただいていることに感謝します。共著者の学生だけでなく、被験者になってくれた歴代の研究室生諸君にも感謝します。さらに研究を進め、音のＶＲの実用化を世界に先駆けて実現したいと思います」と述べた。
論文は「Generation of the individual head-related transfer functions in the upper median plane based on the anthropometry of the listener's pinnae （聴取者の耳の形状データに基づく上半球正中面の個人の頭部伝達関数の生成）」
音のＶＲ（バーチャルリアリティー＝３次元再生）では、聴取者の頭部伝達関数を利用するが、個人差が大きいうえ、特殊な設備が必要なので、１人１人の頭部伝達関数を測定して対応することは不可能だ。
飯田教授らは、無響室での10年に及ぶ頭部伝達関数の測定と分析により、耳の形状データから個人の頭部伝達関数を精度よく生成する方法を構築し、音のＶＲの多人数利用へ一歩、道を切り開いた。発表論文３００件余りの中から論文賞候補６件が選ばれ、講演発表による審査で飯田教授チームが最優秀賞に決まった。
飯田教授は「無響室などの研究環境を整えていただいていることに感謝します。共著者の学生だけでなく、被験者になってくれた歴代の研究室生諸君にも感謝します。さらに研究を進め、音のＶＲの実用化を世界に先駆けて実現したいと思います」と述べた。
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| ＩＥＥＥから贈られた賞状 |
森さん学生発表奨励賞
テーブルの形状と利用者の心理を実験調査
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本学デザイン科学科・白石光昭研究室に事務局を置く日本インテリア学会の第30回大会（10月21日、津田沼校舎７号館で開催）で、森亮太さん（デザイン科学専攻修士２年、橋本都子研究室＝写真）が「テーブルの形状が利用者に与える心理的影響―家具の寸法と形状に関する実験的研究その１―」を口頭発表し、学生発表奨励賞を受賞した。
テーブルの寸法と形状が、使う人の心理に与える影響について、実験調査で明らかにする試み。
学内のワークスペースを可動パーテーションで３つに区切り、▽テーブルの奥行き▽テーブルカウンターの有無▽２つのテーブルの高さ――を変数とし、それぞれで「相手の存在」「会話の距離」「印象評価」を調べた。
奥行きは、話しやすさに結び付き、テーブルカウンターはあると「くつろげる」、高さに違いが大きいと会話の距離が遠い、などの結果が出た。
家具の形状が心理に大きく影響を与え、空間機能に合わせた家具選びをする際の助けになると考えられた。
研究当初は結果分析に慣れず、統計解析書を読みながら進めるような状況だった。分析が進むにつれ、知りたかったことが見えてきて楽しくなったという。
大会では学生９人が発表し、参加理事と各セッション座長による投票で森さんと拓殖大院生１人が学生発表奨励賞に決まった。
森さんは「学会での口頭発表は初めてで不安はありましたが、賞をいただけ、とてもうれしいです。多くのアドバイスをいただいた橋本教授ら先生方、実験に協力していただいた方々に感謝しています」と語った。
テーブルの寸法と形状が、使う人の心理に与える影響について、実験調査で明らかにする試み。
学内のワークスペースを可動パーテーションで３つに区切り、▽テーブルの奥行き▽テーブルカウンターの有無▽２つのテーブルの高さ――を変数とし、それぞれで「相手の存在」「会話の距離」「印象評価」を調べた。
奥行きは、話しやすさに結び付き、テーブルカウンターはあると「くつろげる」、高さに違いが大きいと会話の距離が遠い、などの結果が出た。
家具の形状が心理に大きく影響を与え、空間機能に合わせた家具選びをする際の助けになると考えられた。
研究当初は結果分析に慣れず、統計解析書を読みながら進めるような状況だった。分析が進むにつれ、知りたかったことが見えてきて楽しくなったという。
大会では学生９人が発表し、参加理事と各セッション座長による投票で森さんと拓殖大院生１人が学生発表奨励賞に決まった。
森さんは「学会での口頭発表は初めてで不安はありましたが、賞をいただけ、とてもうれしいです。多くのアドバイスをいただいた橋本教授ら先生方、実験に協力していただいた方々に感謝しています」と語った。
手嶋研３人が受賞
英語で発表 ＩＷＰ２０１８
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| 受賞した(左から)西田さん、町屋さん、(１人置いて)篠原さん |
筑波大が科学全般で新アイデアを求める「科学と特許の国際ワークショップ （ＩＷＰ２０１８）」は９月21、22日、茨城県つくば市のつくば国際会議場で開かれた。
一般の部（英語によるスピーチ・ポスター発表）で、手嶋吉法・機械サイエンス学科（機械電子創成工学科）教授の研究室生たちが成果を発表。西田匠太郎さん（機械サイエンス専攻修士２年）がベストプレゼンテーションアワード、町屋佑季さん（同１年）がグローバルアワード、篠原渉さん（同）がエクセレントポスターアワードを受賞した。
３人の発表内容と受賞の感想は次の通り。
一般の部（英語によるスピーチ・ポスター発表）で、手嶋吉法・機械サイエンス学科（機械電子創成工学科）教授の研究室生たちが成果を発表。西田匠太郎さん（機械サイエンス専攻修士２年）がベストプレゼンテーションアワード、町屋佑季さん（同１年）がグローバルアワード、篠原渉さん（同）がエクセレントポスターアワードを受賞した。
３人の発表内容と受賞の感想は次の通り。
●西田匠太郎さん
「Boerdijk Coxeter helix and Its Rolling Property（Boerdijk-Coxeter helixとその転がりについて）」
Boerdijk-Coxeter helix（正四面体を直線状に面連結した構造）を機械要素へ応用するための基礎研究。発表ではBoerdijk-Coxeter helixの試験片作製と、転がり実験の結果を報告した。
英語スピーチは１分間。伝え過ぎず分かりやすいプレゼンを心掛けた。英文は和文と比べ単語量が異なり、調整に苦労したという。
「素晴らしい賞を受賞でき大変うれしく思っています。指導をしてくれた手嶋先生、練習を聞いてくれた研究室生のおかげで、研究室全員の受賞だと思っています」
英語スピーチは１分間。伝え過ぎず分かりやすいプレゼンを心掛けた。英文は和文と比べ単語量が異なり、調整に苦労したという。
「素晴らしい賞を受賞でき大変うれしく思っています。指導をしてくれた手嶋先生、練習を聞いてくれた研究室生のおかげで、研究室全員の受賞だと思っています」
●町屋 佑季さん
「Reproduction of Ikegami's 3D jigsaw puzzle and symmetry of the puzzle pieces（池上式３Ｄジグソーパズルの複製とピースの対称性について）」
池上式３Ｄジグソーパズルとはどんなものかの説明が難しかったが、実物を使うことでうまく伝えられたという。
「昨年に続く受賞で、とても光栄です。より一層研究に取り組みたいです。御指導いただいた手嶋先生、理化学研究所の池上先生に感謝します」
池上式３Ｄジグソーパズルとはどんなものかの説明が難しかったが、実物を使うことでうまく伝えられたという。
「昨年に続く受賞で、とても光栄です。より一層研究に取り組みたいです。御指導いただいた手嶋先生、理化学研究所の池上先生に感謝します」
●篠原 渉さん
「Star Ladle（スープ用レードルの新しい形状の提案）」
英語での資料作りやプレゼンテーションなど、言語の違いによる大変さがあったという。
「受賞できると思っていなかったため、とてもうれしく感じました」
英語での資料作りやプレゼンテーションなど、言語の違いによる大変さがあったという。
「受賞できると思っていなかったため、とてもうれしく感じました」
ＰＭ 国際資格に続々合格
新たに14人 ビジネスに必要な能力
米国プロジェクトマネジメント協会（ＰＭＩ®)が認定するプロジェクトマネジメントの国際資格ＣＡＰＭ®(Certified Associate in Project Management）の２０１７年度取得試験に、本学の14人が新たに合格した。
ＣＡＰＭ®は「目標設定→計画→実行・修正」を科学するプロジェクトマネジメント（ＰＭ）の能力を認定するもの。法的効力はないが、ビジネスに必要な能力で、就活に有利に働く。
受験資格は、１５００時間以上の実務経験を積むか、公式なプロジェクトマネジメント研修を23時間受講していることが条件。このため本学では毎年８月に、ＰＰＡ特別教養講座の支援を受け、（株）アスプロスの西田絢子社長（本学ＰＭ学科１期生）を講師に、丸４日の短期集中研修を開講している。
合格した和嶋悠さん（ＰＭ学科４年）は「研修・試験ともハードで、受験も英語版ウェブページで申し込むため約２時間かかりました。大変でしたが、充実した楽しい機会でした。得られた知識を卒論や卒業後の実務に活用していきたい」。
特別教養講座を担当した田隈広紀ＰＭ学科准教授は「開講の２０１４年以来、受講者数も合格率も年々向上し、よい流れができてきたと感じています。今年度も現時点で１年生を含む23人が合格している。当講座は自分の将来を真剣に検討するよい機会にもなるので、他学科の学生を含め積極的にトライしてほしい」と語っている。
ＣＡＰＭ®は「目標設定→計画→実行・修正」を科学するプロジェクトマネジメント（ＰＭ）の能力を認定するもの。法的効力はないが、ビジネスに必要な能力で、就活に有利に働く。
受験資格は、１５００時間以上の実務経験を積むか、公式なプロジェクトマネジメント研修を23時間受講していることが条件。このため本学では毎年８月に、ＰＰＡ特別教養講座の支援を受け、（株）アスプロスの西田絢子社長（本学ＰＭ学科１期生）を講師に、丸４日の短期集中研修を開講している。
合格した和嶋悠さん（ＰＭ学科４年）は「研修・試験ともハードで、受験も英語版ウェブページで申し込むため約２時間かかりました。大変でしたが、充実した楽しい機会でした。得られた知識を卒論や卒業後の実務に活用していきたい」。
特別教養講座を担当した田隈広紀ＰＭ学科准教授は「開講の２０１４年以来、受講者数も合格率も年々向上し、よい流れができてきたと感じています。今年度も現時点で１年生を含む23人が合格している。当講座は自分の将来を真剣に検討するよい機会にもなるので、他学科の学生を含め積極的にトライしてほしい」と語っている。
■今回の合格者（敬称略）
井上哲兵（久保裕史研４年）▽岡崎隼也（鴻巣努研４年） ▽片岡優也（田隈研４年） ▽小松涼（下村道夫研４年） ▽志村将平（田隈研４年） ▽舘岡新九郎（下田篤研４年） ▽奈良越直輝（下村研４年） ▽日原宙哉（遠山正朗研４年） ▽松井智哉（加藤和彦研４年） ▽山下真穂（武田善行研４年） ▽和嶋悠（谷本茂明研４年） ▽加藤大聖（鴻巣研３年） ▽茂原史哉（加藤研３年） ▽眞分瑞生（鴻巣研３年）
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| 認定証を手に合格者たち |