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2018.2.15

UAEの宇宙教育 支援
本学が日本の数大学 組織し


2大学へ技能や教員
UAE宇宙庁で(左から)瀬戸熊理事長、アハバビ事務局長、ファラシ長官、松井常務、藤木大使
UAE宇宙庁で(左から)瀬戸熊理事長、アハバビ事務局長、ファラシ長官、松井常務、藤木大使
 建国50周年の2021年に火星への無人探査機打ち上げ計画を進めているアラブ首長国連邦(UAE)の2つの大学の宇宙科学教育を、本学が日本の大学グループを組織して支援することになり、瀬戸熊修理事長らが訪問して1月22、23日、UAE側関係者に書状=別項参照=を手渡した。
 日本とUAE両国政府の間では2016年5月、内閣府・経産省・文科省とUAE宇宙庁が宇宙分野における研究開発、人材育成、産業発展などに関する協力文書を取り交わしている。
瀬戸熊理事長ら訪問し書状渡す
 今回の大学支援はUAE宇宙庁が日本側に要請したもの。昨年1月にUAEの大学生を受け入れて「宇宙教育プログラム」を実施し、高く評価された本学惑星探査研究センター(PERC)が取りまとめ役となり、国立大学を含めた日本の数大学を組織して支援を行うことになった。
 瀬戸熊理事長と松井孝典常務理事・PERC所長、秋山演亮主席研究員、染谷明人法人事務局次長の一行は1月21日、アブダビに到着。22日、藤木完治・駐UAE大使とともに宇宙庁を表敬訪問し、アフマド・ビン・アブダッラー・フメイド・ベルフール・アル・ファラシ長官と、ムハンマド・アル・アハバビ事務局長に、同プロジェクトへの協力内容について大筋を提案した。
 続いてアラブ首長国連邦大(UAEU)を訪れ、同大学に新設される国家宇宙科学技術センターのシニアアドバイザー、ミシェル・トーマス・マックグラス氏に瀬戸熊理事長名の書状を手渡した。さらに翌23日にはドバイに移動し、今回の支援対象となる2つ目のシャルージャ大を訪問して、学長のハミド・M・アル・ナイミー教授に同様の書状を手渡した。
 日本にとって最大の原油供給国の1つであるUAEと親密な関係を築くことは、国家戦略的にも大きな意味をもつ。さらに本学のグローバル化を一層進展させるという点でも、UAEの大学支援に本学が主導的な役割を果たすことは画期的な意義があると言える。
カリキュラムや衛星、隕石研究
 瀬戸熊理事長らの今回のUAE訪問では、2つの大学への具体的な支援の内容についても話し合われた。
 同連邦を代表する大学であるUAEUに対しては、新設される宇宙科学技術センターの教育プログラムの作成と教員派遣にPERCが協力、支援。同大学が強い関心を持っている超小型衛星の打ち上げと運用についても、PERCが実績のあるS-CUBEの技術を使って支援する。2月に宇宙理学・工学のシンポジウムを開催することでも合意。
 また、UAEを構成する7つの首長国の1つであるシャルージャにあるシャルージャ大に対しては、宇宙の謎の解明に不可欠な隕石の砂漠での探査と分析をPERCが指導することで大筋合意。中東各国の中でも砂漠面積が大きいUAEは未発見の隕石探査に適しており、火星無人探査機打ち上げで関心が高まるUAEの惑星科学の進展に役立つと期待されている。
2大学への本学書状

 拝啓
 このたび日本国政府とUAE政府の合意に基づき、UAE大学(シャルージャ大学)の宇宙に関する教育プロジェクトへの協力を提案できることを大変嬉しく思います。千葉工業大学は、アラブ首長国連邦宇宙庁の支援のもと、UAE大学(シャルージャ大学)との合意に基づき次の事項を推進します。
 1 UAE大学(シャルージャ大学)を支援するための日本の大学グループを組織する。
 2 同大学の教職員や研究者に対し、宇宙科学技術分野での技能や管理を訓練する準備を行う。
 3 上記の事項を推進するための詳細な計画は、両者の協議により作成する。
  このプロジェクトの推進により、両機関の協力関係が更に発展することを祈念いたします。 敬具

学校法人千葉工業大学
  理事長 瀬戸熊 修

センター利用(前期)2196人増


30年度入試の本学志願者
平成30年度入学試験 学科別志願者数
 1月13、14日(土、日曜日)の大学入試センター試験を皮切りに入試シーズンが始まった。本学も、センター試験を利用して入学志願者の合否を決める大学入試センター利用入試を実施。今年度本学会場では受験生1990人を受け入れ、両日とも試験は順調に終了した。
 今年のセンター試験の志願者数は全国で約58万3千人。本学センター利用入試(前期)の志願者は2万5145人で、昨年より2196人増の志願者数となった。
 続いてA日程入学試験が1月31日(水)から4日間、本学試験場と新設した大阪会場を含む16の学外試験場(1月31日、2月1日)で実施された。
 大寒波により各地で大雪に見舞われ、試験期間中も積雪が心配されていた。初日の新潟会場では、積雪により運休する路線もあり、試験時間を30分繰り下げた。2日目の横浜会場でも、一部電車の遅延で試験時間を30分繰り下げた。
 4日間の試験期間で、A日程志願者数は2万7020人で、昨年よりわずかに425人減少した。

平成29年度 学位記授与式


 平成29年度の学位記授与式は、3月22日(木)午後2時から、幕張メッセ・イベントホールで挙行されます。
 入場受け付けは、学生・父母とも1時半から開始します。開式(2時)以降の入退場はできません。なお、学生は当日「学生証」を必ず持参してください。