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2015.12.15

高圧ガスは慎重に


▼研究室学生に保安講習会
 実験用高圧ガスの保安講習会(産官学連携協議会・安全委員会共催、協議会会員企業の(株)タツオカと大陽日酸(株)など協力)が11月5日、津田沼校舎653教室で開かれた。
 高圧ガスの関連法令▽取り扱いの基本▽ガスの性質▽容器・容器弁・圧力調整機器の取り扱い▽高圧ガスの危険性と実例――などを受講するもの。学内集合配管のガスを使用している研究室の学生ら約150人と教職員約20人が、高圧ガスとは何か、から実際に起きた事故まで、分かりやすく丁寧な講習を受けた。
 その後、受講者たちは2号館1階=写真=に移動し、ボンベにレギュレーターを取り付ける作業を体験。後日、修了証が配布された。

習志野市長ら街づくり語る


▼建都レクチャーシリーズ
講演者も交えて討論 会場風景
講演者も交えて討論 会場風景
 建築都市環境学科主催のレクチャーシリーズに11月13日(於・津田沼校舎4号館)、習志野市の宮本泰介市長がパネリストとして加わり、コミュニティー・デザイナーの山崎亮さん(東北芸術工科大教授)、プロジェクトデザイナーの広瀬郁さん(トーン&マター代表)と、市民の力をいかに街づくりに生かすかについて熱く語り合った。
 今年5回目の開催となったこの日のテーマは「コミュニティーと官民連携による街づくり―公共施設の再生を巡る可能性」。田島則行助教がモデレーターを務め、行政と市民が連携して老朽化が進む公共施設や公共空間を再生し、活気あふれるコミュニティーを再構築するためには、どのような発想と仕組みが必要かを、具体例を基に考えるのが狙いだ。
 山崎さんは全国各地の自治体などの依頼で、地域住民の力をまとめながらさまざまな公共施設のリノベーションを行うプロジェクトに携わり、実績を上げてきた。
 広瀬さんは、ビルの運営など民間のプロジェクトを総合的にプロデュースする中に市民活動の要素を取り入れることで、高い効率で事業収支を成り立たせる新たな発想に挑んでいる。
 ともに大学では建築を学び、実社会で新たな領域を創造して、高い評価を得ているという共通点をもつ。この2人が建築都市環境学科のレクチャーシリーズで講演することを知った習志野市側の要請で宮本市長の参加が決まった。
 習志野市は現在、大久保公園を中心とした京成大久保駅前の再開発計画や、老朽化が進む袖ヶ浦団地の活性化などで、全国に先駆けたリノベーションの方途を検討中だ。宮本市長の参加の背景にはこれらのプロジェクトに市民パワーを活用する独自の“習志野方式”を構築したいという狙いもあるようだ。
 パネルディスカッションで宮本市長は「行政は固い組織だが、決して開かない扉ではない。地域の皆さんが主導してビジネスを発展させていくという話があれば、私たちも呼応してやっていっている」と強調した。
 ちなみに袖ヶ浦団地活性化プロジェクトでは、本学学生の団地でのシェアハウス計画が進められている。
建築都市環境学科レクチャーシリーズ
 さまざまな建築家や研究者を招いて講演会を行うことで、学生の向学心の向上と併せて学外に千葉工大の活動を伝えることが目的。PPAの特別教養講座援助を受けて2013年から行われており、今年は「Beyond‐Architecture/Urbanism/Environment」をテーマに6回の講演会が行われた。

躍進の母校、OBも実感


▼第6回ホームカミングデイ
懇親会に在学生も加わり話題が広がった 坂口さんとオセロ対決
懇親会に在学生も加わり話題が広がった 坂口さんとオセロ対決
 同窓会の本年度第2回評議員会が11月21日、開催され、その後、2年に1度卒業生が集って、旧交を温めながら母校の発展をその目で見ようというホームカミングデイが開かれた。
 第6回を迎えた今年の出席者は全国から約400人。特に今回は開通したばかりの“北陸新幹線に乗って母校へ帰ろう”と北陸3県の支部から25人が参加。大学祭の中日ということもあってか4割が平成以後の卒業生。改めて「千葉工大」の歴史を振り返り、感慨にひたる卒業生が多かった。
 出席者が母校の躍進ぶりをまず実感したのは小宮一仁学長のあいさつ。小宮学長は、今年春の一般入試で本学は日本の全大学782校の中で12番目に多い5万888人の志願者を集めたことを報告し、「この数字は私が本学で教鞭を取るようになって以来、目標にしてきた東京理科大を抜いて、日本の理工系の大学の中で高校生に最も支持される大学になったことを示しています」と胸を張った。
 この後、来年度からの工学部再編に伴う新学部・学科の創設について、同窓会理事である鎌田元弘副学長(建築都市環境学科教授)が説明。
 続いて社会システム科学部の大田勉教授が「駅力指数を活かした街づくり」と題して特別講演した。この中で同教授が、任意の土地の鉄道交通利便性指数を駅からの距離で求める関数式を開発し、土地の価値を見直すきっかけになったことを述べると、出席者たちは「自分の最寄り駅の駅力は?」と、興味深そうに耳を傾けていた。
 懇親会であいさつに立った瀬戸熊修理事長は「若い卒業生の皆さんにも、ぜひ知っておいて頂きたい歴史がある」と前置きして、昭和17年に東京都町田市の玉川学園の敷地内に同学園の創立者、小原國芳氏の尽力で創設されてから、幾多の試練を乗り越えてきた先達のご苦労を披露。多くの出席者は初めて聞く本学の苦労話にうなずいていた。
 今回の懇親会では、出身地域別に設けられた卒業生のテーブルに在学生が直接交じって話をする形にしたことで、インターンシップやUターン就職なども話題に上り好評だった。また工業経営学科平成3年卒業の坂口和大氏によるオセロ多面打ち対決は、参加者5人を同時に相手にして全勝するというパフォーマンスで会場は盛り上がった。
 懇親会は最後に、学生応援団(生命環境科学科4年・鈴木海渡君ら)によるエールで出席者全員が円陣を組んで校歌と逍遥歌を歌い、幕を閉じた。

発見!未来人


株式会社杉田製線
製造グループ係長
塩崎 陽史さん
(2005年、金属工学科卒)
製造グループの職場で
 在学中は「連続鋳造による銅の単結晶組織製造」の研究に取り組みました。卒業研究で、透過型電子顕微鏡を使用して組織観察をするため、1日中、観察試料を作製していたことが印象に残っています。
 製造グループは工場全般のモノづくりを支える部署です。現在の仕事は主に熱処理プロセスの製造管理を担当しています。社内のあらゆる部門の人とコミュニケーションを図りながら、日常の管理業務や改善、新設備導入、問題発生時の調査・分析、問題解決を行っています。
 お客さまの要望は時代の移ろいとともに変化し続けています。それに先回りをして対応できる設備・作業方法を作り上げ、どこよりも早く最先端の製品を供給する、まさに技術者冥利に尽きる仕事だと感じています。
 杉田製線は、下町に拠点を置く伝統企業。社員を大事にしてくれるアットホームな会社です。
事業内容 大正4年の創業以来、主として自動車、IT・OA機器などの部品となる、ねじ・ボルト・ばね・スプリングなどに加工される鋼線を製造し続けて今年で100年。さらなる飛躍を図っています。

所在地

〒131−0042 東京都墨田区東墨田3−1−12