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2015.12.15

下川君 景観デザイン賞


▼船橋市の川辺で「舫う水景」
舫柱で構成された親水公園 「舫う水景」模型
舫柱で構成された親水公園 「舫う水景」模型
 建築都市環境学科4年の下川翔平君が、第2回関東学生景観デザインコンペティション(同コンペ実行委員会主催、船橋市後援)で景観デザイン賞を受賞した。
 募集テーマは〈歴史文化の生きづく景観デザイン〉。船橋市を流れる海老川は、日本武尊が東征の折、小舟を並べさせ板を渡して渡った伝説から、地名のもとになったといわれる川。その海老川中流・船橋市地方卸売市場付近から船橋港親水公園辺りまでを対象に、川辺の景観を残す建築や、親水空間、街路空間のデザインを募った。
 下川君の作品は「舫う水景」。川沿いの漁村風景の再生を提案した。
 以前は海老川沿いに小舟が並び、舫柱の林立が見られた。東京湾の原風景でもある。下川君は現地へのリサーチや昔の写真から「舫う」を着想。舫柱を象徴的に展開させて漁場の集会所、作業場、展示場、倉庫などの空間をかたどり、親水公園として一体化した。
 「舫う」には、催し合う、助け合う、の意味があり、そこに暮らす人々が共有できる景観や場をつくり出すための提案。模型を細部まで作り込むことで、提案が実現された時の、川のにぎわいや空間の良さを感じてもらいたかったという。
 公開審査会(最終審査)は11月29日、船橋市浜町公民館で行われ、下川君の作品は最優秀賞、優秀賞に次ぐ景観デザイン賞に決まった。
 下川君は「船橋市民や専門家の方々の前で発表する機会に恵まれ、光栄です」と語っている。
下川君
下川君

原主任研究員研究奨励賞


▼移動ロボットの地図生成技術
 移動ロボットの地図生成について原祥尭・未来ロボット技術研究センター(fuRo)主任研究員=写真=が発表した論文「蓄積したスキャン形状のマッチングにより過去を考慮したGrid‐basedSLAM」が、日本ロボット学会のロボティクスシンポジア研究奨励賞を受賞した。9月4日、同学会の第33回学術講演会(東京電機大千住キャンパス)で表彰された。
 移動ロボットの自己位置推定方法で研究奨励賞を受賞した入江清主任研究員(先月既報)の研究と補完し合うもので、地図を生成するためのSLAM(Simultaneous Localization And Mapping)技術に関するもの。
 SLAM技術は掃除ロボットや自動運転車などに使われ始めており、カメラやレーザースキャナ(LIDAR)で外界を認識する。しかし高度な自律ロボットが屋外など広大な環境を走る場合、従来の手法ではレーザースキャナの視野不足が原因で、地図の生成に失敗してしまう。
 原主任研究員は、過去から現在のスキャンデータを確率論に基づき蓄積することで、視野不足を補い、正しい地図生成を実現する方法を提案した。
 今年3月15日、第20回ロボティクスシンポジア(軽井沢プリンスホテルウエスト)で発表した。
 原主任研究員は「評価していただき大変光栄です。今後さらに技術を発展させ、社会に役立てるよう励みたい」とコメントした。

来場2万人超えた 第66回 津田沼祭


絆を学外に広げて
 千葉工大の一大イベント「第66回津田沼祭(大学祭)」が11月20〜22日・金土日曜の3日間、津田沼キャンパスで開かれた。
 今年のテーマは「CRAFT」。伝統、技術をしっかり受け継ぐことはもちろん、C(communi
ty=コミュニティーを作る)、R(regional=地域との絆を作る)、A(association=参加団体が絆を創る)、F(friend=仲間を創る)、T(thanks=感謝を創る)――と一文字ごとの願いをつないだ。これらを達成することで祭に関わる全員が一つになり、最高の津田沼祭を創り上げたい、との思いを込めた。
 初日20日朝はあいにくの雨。午前9時半、近岡一磨実行委員長(経営情報科学科3年)が開会を宣言。雨足は次第に緩み、本学公式キャラクター「チバニー」の応援で祭りがスタートした。
 6号館を中心に各クラブ・サークルの活動成果発表、音楽系サークルの室内ライブ、鉄道倶楽部のでんしゃまつり、芸術系クラブの作品展などが顔をそろえた。
 毎年人気を集めるロボットコンテストや、気軽に参加OKのクイズ、スポーツスタッキング、ちびっこ手作り教室は、今年も参加者でにぎやか。広場では連日、よさこいソーラン風神チームが演舞を繰り広げた。
 今年度は学外周辺団体、市民も参加して楽しめる取り組みに力を入れ、4大学・学部(本学、東邦大、日本大理工学部、生産工学部)合同企画や、前原商店街とのコラボ企画が登場した。
 21日のメインは、お待ちかね「お笑いライブ」。ゆったり感、ソラシド、プー&ムー、烏龍パークが次々に登場、トリは今年のM−1グランプリ王者トレンディエンジェルが務め、会場の熱気は最高潮に。
 23日・最終日は、トーク&ライブショーに人気タレントの吉木りさwithリンクSTAR'sが登場。多くのファンが開始前から会場を埋め、祭りの締めに華を添えた。
 模擬店は3日間通して開店。お好み焼き、やきそば、うどん、豚汁、モツ煮などのほか、各サークル・学科のオリジナルメニューも登場。味にうるさい市民からも「おいしい!」と好評。雑貨販売も、工業大らしいものや洗練されたデザインの店舗が並び、手に取って買い求める姿が多く見られた。期間中の来場者は延べ2万人を超え、過去最多となった。
近岡実行委員長の話
 「CRAFT」という言葉どおり、津田沼祭に関わった全ての人たちと一緒に祭を創り上げることができました。今年は参加98団体、来場者数2万1214人を記録。この数字は、歴代で一番大きな数字です。支えてくださった参加団体、地域、教職員の皆様、そして、津田沼祭実行委員会の諸君。本当にありがとうございました。
ちびっこ手作り教室 実行委員企画のハッピークリスマス
ちびっこ手作り教室 実行委員企画のハッピークリスマス
学内“模擬店街”を行き交う人々 よさこい、今回も
学内“模擬店街”を行き交う人々 よさこい、今回も
お笑いライブで観客 喜ばれた模擬店
お笑いライブで観客 喜ばれた模擬店
ステージ上では空手部の演武
ステージ上では空手部の演武

28年度 AO・推薦入試終了


 平成28年度AO・推薦入学試験が、11月15日に行われた指定校制推薦入学試験を最後に、全日程を終了した。
 9月から11月にかけて▽AO創造入学試験▽自己推薦入学試験▽公募制推薦入学試験▽専門高校推薦入学試験▽指定校制推薦入学試験▽特別入学試験(帰国生徒・外国人留学生・社会人)――と、順次行った。志願者数の合計は1697人。
 また、編入学試験を11月14日に実施し、今年は15人が志願した。