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2015.1.15

内田論文 ベストポスター賞


国際会議SCIS&ISIS2014
内田真人准教授
内田真人准教授
 ソフトコンピューティングや知的システムに関する、アジアで代表的な国際会議「SCIS&ISIS2014」(12月3〜6日、福岡県北九州市の北九州国際会議場で開催)で、電気電子情報工学科の内田真人准教授が発表した論文がベストポスター賞に選ばれ、表彰された。
 論文は「Unsupervised Weight Parameter Estimation for Exponential Mixture Distribution based on Symmetric Kullback‐Leibler Divergence(対称化カルバック・ライブラー情報量に基づく指数型混合分布のための教師なし重みパラメータ推定)」
 人間の学習過程を機械(コンピューター)に再現させることで、有用な知識や規則をデータから獲得し、柔軟で高度な予測や推論に役立てる「機械学習」分野での研究。
 論文では「アンサンブル学習」と呼ばれる手法の基礎理論について検討した。
 論文は数学を多用し難解。内田准教授に解説してもらうと、アンサンブル学習とは、例えば、選挙結果などのように、未来にならないと答えが分からない問いに対し多様な意見が得られた時に、それらを一つの意見に合理的に集約するにはどうすればよいか、を考察するもの。
 表彰論文は、「得られた意見はどれも同程度に信用できる」という仮定の下で、アンサンブル学習のアルゴリズムが情報理論における情報量によってうまく特徴づけられ、二次計画問題という簡単な最適化問題に帰着されるということを明らかにした。
 内田准教授は「アンサンブル学習は、学生時代から取り組んできたテーマで、評価していただき非常にうれしい。今回は理論に関する内容でしたが、今後は実際のデータ分析に適用するなど、実践的な研究にも取り組みたい」と語った。
 SCIS&ISIS国際会議は日本知能情報ファジィ学会と韓国のインテリジェント・システム学会が共同開催。今年は約300人が参加した。

最優秀に小高君


26年度 学生懸賞論文
 昨年9月から募集していた今年度学生懸賞論文は読後感想文部門の2人に決定。12月12日に表彰された。作品は次の通り。
 ▽最優秀作品=「モモ 時間泥棒とぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語」小高優太君(デザイン科学科2年)▽優秀作品=「サラリーマン合気道」沼山幹継君(同4年)

トランスフォーマーTVバトルに出場


未ロボ生ら35人が製作
変形ロボ「オプティマスプライム」の製作チーム
変形ロボ「オプティマスプライム」の製作チーム
 トレーラーから身長2メートルの人型ロボットに変形し、対戦相手とバトル!
 未来ロボティクス学科の1年生を中心に、林原靖男教授の指導で作り上げた巨大変形ロボットが12月22日放送の日本テレビのバラエティー番組「ロボット日本一決定戦 リアルロボットバトル」に出場し、スタジオの出演者や観覧者の大歓声を浴びた。
 1年生25人に2年生1人、3年生4人、4年生1人、さらにOBなどが加わり、総勢35人がアイデアを出し合って製作したのは、日米をはじめ世界中の子どもたちに人気の変形ロボット玩具「トランスフォーマー」の総司令官「オプティマスプライム」(コンボイ)。
 昨年に続いて今年が2回目のこの番組では、身長2メートル、体重330キロ未満のロボットが相手の体に付いている標的「コア」の破壊を狙って戦いを繰り広げる。昨年は8チーム、今年は6チームが出場し、いずれもロボットの専門家や愛好家の間では名前を知られた技術者が参加しているが、変形ロボットでの出場は本学チームが初めてだ。
 本学チームは5月に結成され、8月に製作がスタート。人工知能を使った自律型ロボットが専門の林原教授の提案で、レーザーレンジファインダーを装備した。これで相手の攻撃を自動的にかわしながら、チャンスを捉えて攻撃を仕掛けようという作戦だが、「これだけの大きさで変形し、かつ戦えるロボットは例がないでしょう」(林原教授)。
 デザインの過程で「トランスフォーマー」商品を展開している玩具メーカー、タカラトミーの支援を受けた。しかし「全工程の8割を1年生が担当しました。最終段階に入った10月末の3日間はほとんど徹夜状態。何より学生諸君にものづくりの楽しさを味わってもらえたことが大きい」(同)。
 戦績はトーナメントの第一試合で、遠隔操作で人間と同じ動きをする「マスタースレーブ」技術を採用したチームに敗れたが、メンバーは「来年も挑戦したい」と張り切っている。
 未ロボ製作の「オプティマスプライム」はタカラトミーで展示中。その後、本学が創立70周年記念に津田沼校舎2号館1階に設けた展示スペース「70D」(SPACE 70 DREAM)に並ぶ予定だ。

市政功労 3氏を表彰


行政・都市計画に貢献
篠田裕助教 山本明教授 小泉俊雄教授
篠田裕助教 山本明教授 小泉俊雄教授
 建築都市環境学科の小泉俊雄教授(測量学・風工学)は昨年10月31日、船橋市から平成26年度市政功労者表彰を受けた。
 長年、船橋市入札監視委員会副委員長として市の入札・契約に関し公平性・透明性の確保に尽力したとして贈られた。
 また、小泉教授と、同科の山本明教授(地域計画・景観工学)、篠田裕助教(水工学)の3人は、習志野市制施行60周年記念式典が開かれた昨年11月1日、同市から平成26年度市政功労者として表彰された。
 小泉教授は多年、習志野市政の発展に尽力し、自治功労に功績があったとして贈られた。
 山本教授は同市都市計画審議会委員(平成12年から。同14年からは会長)、JR津田沼駅周辺まちづくり協議会委員、市有地(幼稚園跡地)利用審査委員会会長などを務め、市の都市計画に貢献した。
 篠田助教は、平成17〜23年の間に3期6年間、習志野市環境審議会委員を務め、自然環境の保全に功労があった。
 受賞について、山本教授は「文教住宅都市・習志野は、昨年度から景観行政団体になり、都市規模が小さいことを利点とした“まちづくり”が期待される。期待に応えられるよう、今後も貢献したい」。
 篠田助教は「本学のある習志野市の環境審議会に所属し、間接的であるが、本学の歩みに貢献できたと思われることは喜ばしい」と語った。

教育功労者に2氏


県私学教育振興財団が表彰
森下進一次長 鈴木一彦課長
森下進一次長 鈴木一彦課長
 本学の森下進一・学生センター次長、鈴木一彦・学生センター津田沼教務課担当課長の2人が12月6日、千葉県私学教育振興財団から教育功労者として表彰された。
 森下次長は昭和62年4月に勤務以来、総務課、学務課、津田沼学生課、新習志野学生課を歴任。特に大学の学事に関わる学務部で学部・学科改組、教員採用、教授会の運営に際し本学拡充に貢献した。
 鈴木課長は昭和61年4月に勤務以来、就職課、教育支援課、津田沼教務課など多くの教学に関する業務に携わった。特に教育支援課では、課設立当初から現在まで、教員の教育支援体制の整備を推し進め、本学の発展に貢献した。

吉岡課長を電気安全功労者表彰


吉岡志郎課長
吉岡志郎課長
 本学で電気主任技術者として多年、電気安全確保に尽力したとして吉岡志郎施設課(新習志野)課長が昨年11月6日、さいたま新都心合同庁舎で開かれた表彰式で、電気安全関東委員会(山崎剛委員長)から、電気安全功労者として表彰された。
 吉岡課長は昭和61年4月に勤務以来、施設課、芝園事務課で大学施設の設備拡充と設備管理業務に力を尽くし、本学の拡充発展に多大な貢献をした。平成25年には同様の理由で千葉県私学団体連合会から教育功労者として表彰されている。
 吉岡課長は「新習志野・津田沼校舎で長年、電気設備を保安規程に従って順守できたことは、担当職員や年次点検に係わる業者さんのおかげです」と語っている。