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2014.12.15

過去最多485社が出席


就職情報 「産学懇談会」開く
 本学が企業と親睦を深め、学生の就職情報を交換し合う今年度の「産学懇談会」が10月31日、ホテルニューオータニ幕張で開かれ、485社(昨年度は419社)から人事・採用担当者506人(同437人)が出席。企業数で66社、人数で69名増加し、いずれも過去最多を記録した。
 経済情勢の好転で人材不足が続き、企業の採用意欲が高いことを反映しているとみられる。とりわけ建設・建築業や情報・通信関連企業の出席が多かった。
 第1部の冒頭、あいさつに立った小宮一仁学長は、本学が今春、創立以来最多の入学志願者を集めたこと、ロボットや惑星探査、生命工学などさまざまな分野で世界トップクラスの研究成果が花開いていることなどを紹介し、「発展する千葉工業大学に対し、さらなるご支援をお願いします」と呼びかけた。
 続いて外務省官房長、上月豊久氏が「日本外交とロシア〜3回のモスクワ勤務を振り返って〜」と題して講演。ゴルバチョフ、エリツィン時代からのウクライナ紛争、北方領土問題までを分かりやすく解説しながら、「日露関係全体の発展がなぜ日本の国益にかなうか」を語りかけた。
 第2部では、瀬戸熊修理事長が過去最多の出席にお礼を述べた後、自らが体験した米国での「メテオ」カメラ搭載ロケットの打ち上げ失敗の目撃談を披露し、「プロジェクトにはNASAも大きな期待を持っている。早期の再打ち上げを願っている」と語った。
 続いて日立製作所人事教育総務センター採用グループの大竹由希子部長代理が「大学にとっても企業にとっても“学生さんにいい就職をしてもらう”という点で、目的は一つ。手を携えて頑張りましょう」と乾杯のあいさつをした後、企業出席者と本学就職担当の教職員との懇談・情報交換が各学科ブースで行われた。
企業の出席者たちと談笑する瀬戸熊理事長
企業の出席者たちと談笑する瀬戸熊理事長

小宮学長 吉林大で講演


名誉教授号 授与を記念
 小宮一仁学長は、本学と交流協定を結んでいる中国東北部の吉林大学(李元元・学長=吉林省長春市)を訪問し11月14日、大学で記念講演した=写真。吉林大は、小宮学長の土質力学に関する功績と、その成果が世界各国の大プロジェクトで難題を解決しているとして、今年4月28日に名誉教授号を授与。今回の訪問を機に講演会が企画された。
 吉林大の学生・院生約160人を前に、小宮学長は、土(3相混合体)の力学挙動の予測に関する研究成果や、それが用いられた日本、イギリス、オランダ、スイス、アイルランド、フランスなどのプロジェクト、千葉工大の歴史や現状などを紹介した。
 講演最後に小宮学長は、100年前の人が現在の都市社会の姿をほぼ正確に予測していた事実を挙げ、人の想像力のたくましさと、それを鍛えることの大切さを訴えた。
 吉林大学は清華大、北京大、中国人民大と並び、13学部を擁する中国最大規模の国家重点大学で、科学、医学、法学系などに強い。千葉工大とは1983(昭和58)年に大学間交流協定を締結。1997(平成9)年から留学生を受け入れてきたが、日中関係の悪化で一昨年9月、継続が打ち切られた。しかし小宮学長の名誉教授就任後の今年10月、留学生の受け入れに関する協定が再締結された。
 講演前日に行われた小宮学長と李学長との会談では、以前にも増して交流を盛んにして行くことが確認された。