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2011.10.15

坂本研から“プレゼン賞”2人


さん、合金接着の研究で
受賞した田中さん(左)と高井さん
受賞した田中さん(左)と
 工学研究科工学専攻博士後期課程3年、さん(坂本幸弘教授研究室)が、軽金属学会の第1回関東支部若手研究者特別研修会(9月5日、神戸製鋼所鬼怒川保養所)で、優秀研究講演賞を受賞した。
 研究発表テーマは「マグネシウム合金とアルミニウム合金の接着特性に及ぼす化成処理の影響」。
 マグネシウム合金は実用金属材料中、最軽量で、電子機器を収める筐体に使われ、また輸送機器部品の軽量化を担っている。しかし異種金属と併用すると、接触腐食が発生することがある。
 さんは、マグネシウム合金とアルミニウム合金の接着接合に最適な化成処理皮膜を見いだし、接着剤を使って接合することで、マグネシウム合金の接触腐食を軽減できることを明らかにした。
 優秀研究講演賞は、プレゼンテーション能力、研究理解度、研究内容などについて、研修会で複数の学生の評価により選出される。さんは、どんなスライドなら、わかりやすく説明ができ、聴講者が見やすいか、試行錯誤を繰り返したという。その努力が実り、受賞が決定した。
 さんは「昨年は同じ支部の若手研究ポスター講演会で研究室仲間の修士2年・田中美帆さんと一緒に優秀ポスター賞を受賞しており、2年連続で受賞できて、とてもうれしく思っています。坂本教授、故・名誉教授をはじめ、研究室の皆さんの助言、ご協力のおかげで、大変感謝しています」と感想を寄せた。
田中さん、夢の新材料研究で
 夢の新材料・窒化炭素について工学研究科機械サイエンス専攻修士1年の田中一平さん(坂本幸弘教授研究室)が研究を講演し、日本材料科学会(木村雄二会長)からプレゼンテーション賞(The MSSJ Student Prize for Excellent Presentation)を授与された。
 田中さんの研究テーマは「マイクロ波プラズマCVDにより合成した窒化炭素のトライボロジー特性」について。
 坂本研究室では、プラズマや光、熱を用いて新奇材料や薄膜を生み出す方法や、得られた物質について研究している。マイクロ波プラズマCVD(化学蒸着)は、高周波で原料ガスをプラズマ化させ、さまざまな物質の薄膜を蒸着形成させる方法で、半導体素子の製造などに用いられる。
 窒化炭素は、ダイヤモンドよりも硬い可能性があると予測され、各国で活発に研究されている新材料。高硬度にもかかわらず弾性変形するため、ゼロ摩耗材料としての可能性も秘めている。
 田中さんはこの窒化炭素を研究室で合成、そのトライボロジー(摩擦・摩耗・潤滑)特性について検討してきた。そして研究成果をまとめ、9月2日、神奈川県横須賀市の防衛大学校で開かれた材料科学会の第18回材料科学若手研究者討論会で講演。優れた講演内容と評価され、プレゼンテーション賞を獲得した。見やすく、わかりやすい講演にするため、図や文字のレイアウトに苦労したという。
 田中さんは「光栄です。坂本教授をはじめ研究室の方々のご協力、ご助言のおかげです」と感想を述べている。

現役合格 本学が2位


知的財産管理技能検定「3級」
 情報・通信・サービス分野やメーカーで働く際、役に立つ国家資格「知的財産管理技能検定」試験が7月10日、全国を11地区に分けて行われた。学生現役3級合格者数の大学・大学院ベスト10で、本学が2位となった。1位は日本大学。3位に明治大学、4位に早稲田大学・・・・・・などとなっている。
 11月13日(日)に再度、本学津田沼キャンパスを団体受検の会場として検定試験が行われる。そのための「3級対策講座」を本学で今月6日から11月10日まで、全6回に分けて行っている。

大江戸ソーラン“準大賞”だ!


よさこい「風神」チーム
受賞を喜ぶ「風神」のメンバーたち
受賞を喜ぶ「風神」のメンバーたち
 東京・深川を舞台に熱い踊りを展開する「ザ・よさこい!大江戸ソーラン祭り」が9月11日(日)、江東区の都立木場公園で開かれた。本学よさこい「風神」チーム(主将=情報ネットワーク学科3年・株本涼君)の59人が参加。初出場にもかかわらず見事、準大江戸ソーラン大賞(2位)を獲得した。
 祭りには都内と埼玉、神奈川、茨城、栃木など首都圏勢を主に計39チームが参加。大震災の被災地・仙台からも「羽跳天」チームが参加して、会場は復興支援ムードに包まれた。
 時折、小雨が交じる厳しい残暑の中、緑と親水の広大な木場公園内の北イベント広場で、いきなり審査演舞が始まった。各チーム男女がそれぞれ、ユニークな振り付けで練り上げた踊りを爆発させた。
 「風神」にとっては、今年度よさこいイベントの初回がこの大江戸ソーラン祭り。「初参加で、かなり不安もあったけど、全員が楽しく、全力を尽くして踊りました」(メンバーの1人)。
 準大賞は2組で、「未来童2011」チーム(船橋市)とともに受賞が発表されると、笑顔をはじけさせた。喜びに涙ぐむ者も。
 株本主将は「初のよさこいイベントで、こんな成績を残せ、大変うれしい。応援して下さった方々やお祭りのスタッフに、感謝の思いでいっぱいです。この結果に満足せず、さらに風神一同、頑張っていきますので、よろしくお願いします」と語った。

交通安全を呼びかけ


1日署長に栗田さん
 秋の全国交通安全運動(9月21〜30日)期間中、地元・習志野警察署では23日(金・祝)、イオン津田沼ショッピングセンターのイベントスペースで交通安全フェアを実施した。1日警察署長を担当したのがデザイン科学科4年、栗田好さん。ほかにも学友会からボランティア5人が参加し、交通安全を呼び掛けた。
 栗田さんは中学時代、あしなが育英募金活動に参加したことがあるが、こんな体験はもちろん初めて。就職活動の一助にも、と引き受けたという。
 制服に交通安全のタスキを掛け=写真、あいさつに立った栗田さんは「県内では悲惨な交通事故が跡を絶たず、習志野市でも7月28日夜、オートバイと乗用車の死亡事故が発生しました。本日は、私を含む6人の仲間が『夕暮れは早めのライトに反射材』を合い言葉に、交通安全を呼びかけますので、皆様もご協力をお願いします」。
 スピーチのあと、警察署員が、飲酒状態とはどんな感覚か、など実演を交え交通安全講話。祝日の会場には白バイ2台が置かれ、子供たちは、めったに触ることができない白バイに触れて、大喜びだった。
 栗田さんは「署員は『車に気をつけてね』のたった一言でも事故は防げるとおっしゃっていました。改めて常日ごろから交通安全の意識を持たなければ、と感じました」。