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2011.1.15

本学が全種目制覇
団体・個人とも相手を圧倒


全日本理工科系大学空手道選手権
初の全種目制覇を成し遂げた本学空手道部のメンバー
初の全種目制覇を成し遂げた本学空手道部のメンバー
 東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで昨年11月23日に行われた「第23回全日本理工科系大学空手道選手権大会」(全日本理工科系大学空手道連盟主催)で、本学空手道部が初めて全種目制覇という快挙を成し遂げた。
 まず「団体形」では兼松僚君(プロジェクトマネジメント学科3年)、吉永太郎君(電気電子情報工学科4年)、菅原元太郎君(プロジェクトマネジメント学科2年)の3人が「ソウチン」という形を演武し見事優勝。
 3校ずつ4ブロックに分かれてのリーグ戦の上位各2校、計8校による決勝トーナメントを勝ち抜く「団体組手」には兼松、吉永君のほか、大澤努君(プロジェクトマネジメント学科1年)、本多和馬君(同2年)、辻大海君(電気電子情報工学科1年)、土屋和也君(経営情報科学科2年)が出場し、他校を圧倒して優勝。
 一方、男子「個人形」では兼松君、女子「個人形」では海保千佳さん(建築都市環境学科3年)。「個人組手」でも男子は兼松君、女子は小網中優さん(同3年)がそれぞれ優勝し、総合優勝の栄誉にも輝いた。
 主将の菅原君は「次回も全種目優勝を目指して稽古に励んでいきたい」と抱負を語っている。

fuRoチームが2年連続完走


自律歩行ロボット「つくばチャレンジ」
未来ロボ学科チームも奮闘
遊歩道を完走したfuRoチーム
遊歩道を完走したfuRoチーム
 自律歩行するロボットが全国から集まり技術を競い合う「つくばチャレンジ2010」が、昨年11月18日と19日、茨城県つくば市の遊歩道を使ったコースで行われた。
 本学からは、未来ロボット技術研究センター(fuRo)アウトドア部(責任者ー小柳栄次副所長)が昨年に続き完走し課題を達成、つくば市長賞を受賞した。「洗練されたセンサー技術など安心して見ていられる」と高い評価を受けた。
 未来ロボティクス学科からは林原靖男准教授の研究室αチームと同βチームが出場、かなりの距離を走行したものの途中リタイア。
 しかし、審査員から「道を間違えても引き返してくるのは素晴らしい」などのコメントがあった。
 この大会の狙いは、自律走行ロボットが、速度を競うのではなく、人が生活する街の中で「安全で確実に動く」を目指すことにある。
 主催は財団法人ニューテクノロジー振興財団・つくば市。今回は70チームが登録、18日のトライアル走行に参加した66チームのうち32チームが240メートルの自律走行を達成して19日の本走行に出場した。
 課題達成(完走)は、fuRo含めわずか7チーム。本学からは情報工学科藤田茂准教授の研究室チームも参加したが、トライアル走行で惜しくも棄権となった。

出版


“音の空間”・・・最新の研究成果
飯田一博教授
飯田一博教授
 空間音響学とは、ヒトが音波を受けて知覚する音像の性質のうち、方向感、距離感、広がり感などのような音像の空間的性質を制御したり、評価したりする方法について議論する学問である。
 本書は、日本音響学会サイエンスシリーズの第2巻として、本学電気電子情報工学科の飯田一博教授と神戸大学工学部の森本教授の共編著で刊行された。具体的には、音の方向感、距離感、広がり感などの音像の空間的性質の知覚のための音響的手がかり(キュー:cue)、耳入力信号の中に含まれる空間情報を決定付ける頭部伝達関数の性質やその測定・計算、それらを基にした空間音響の収録および再生方法(ヘッドホン再生、2スピーカ再生、マルチスピーカ再生)、さらには、聴覚による空間知覚メカニズムを利用した音源方向の推定・分離技術などについて、国際的な観点から詳しく述べている。
 空間音響学の近年の研究成果を含めた類書は他になく、本書は聴覚の空間知覚メカニズム、3次元音響再生、コンサートホール音響、臨場感音響通信、ロボット聴覚などに携わる研究者、技術者および、これから研究を始める学生の必読書である。
空間音響学
空間音響学
著者= 飯田一博教授(電気電子情報工学科)・森本政之教授(神戸大学)
発行= コロナ社
定価= 2400円(税別)

西村君優勝、落合君2位
四街道市柔道大会一般の部


他の大会でも好成績続く
落合一樹君(左)と西村俊朗君
落合一樹君(左)と西村俊朗君
 昨年11月28日、四街道市主催の四街道市柔道大会で、本学金融・経営リスク科学科2年の西村俊朗君が一般の部で見事優勝。また、電気電子情報工学科2年の落合一樹君が2位と健闘した。
 昨年4月には千葉市民総合体育大会で西村君が初段の部で、落合君が弐・参段の部でそれぞれ優勝、5月の市原市民柔道大会、10月の秋季千葉地区柔道大会へと積極的に参加し、いずれも上位と好成績を修めている。
 西村君は、小学校3年時から柔道をはじめ、中学、高校と続け、本学入学後も迷わず柔道部・佐々木研人主将<生命環境科学科3年>)へ入部した。
 「父と兄の影響で柔道を始めました。練習はもちろん、自宅でのトレーニングも欠かさない自他ともに認める柔道バカ。他人と同じ練習量では強くなれませんが、勝つことより自分に負けないことを心がけて試合に臨んでいます」と言う。
 心身ともに鍛えられるところが柔道の魅力!と明るく元気いっぱいだ。
 落合君は「中学校の時、先生に誘われ柔道の道に。以来、柔道の魅力にはまり大学でも入部。相性によっては自分より数段強い相手にも勝てる可能性があるのが柔道の醍醐味です」と語る。
 相手の意表をつく取り組みをいつも頭の中でイメージしている戦略型のプレーヤーだ。

本学チームがデモ、完走
昨夏の“無念”晴らす


全日本選手権フォーミュラ・ニッポン
フォーミュラチームのメンバー
フォーミュラチームのメンバー
 三重県鈴鹿市の鈴鹿サーキットで昨年11月にあった「2010年 全日本選手権フォーミュラ・ニッポン最終戦」を盛り上げるイベントの一つとして、本学の学生フォーミュラチームのマシンがデモンストレーション走行に加わり、無事完走した。
 全日本選手権フォーミュラ・ニッポンの運営主体である株式会社日本レースプロモーションの「学生フォーミュラ・サーキットチャレンジ〜パイロンコースを飛び出し鈴鹿に挑む〜」という呼びかけに応じ、本学から参加した車両は「F−CIT04」。
 11月5日夜10時、トラックに積まれて大学を出発し、翌6日朝6時に鈴鹿に到着した。
 本番は11月7日。各パーツの取り付け状態、ボルト類の緩みチェックなどの確認後、越智慧君(機械サイエンス学科4年)がハンドルを握り、順調に周回を重ねてサーキットを走りきった。
 チームリーダーを務めた佐藤駿次君(機械サイエンス学科1年)は「走行時間は、わずか数十分でしたが、失敗に終わった夏の大会の悔しさを晴らすことができました。1年生でリーダー役をこなすことができ、社会に出てからも役に立つ貴重な経験となりました」と話している。