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2010.1.15

木村さんが最優秀賞受賞


「雨が奏でる楽器」を作品化 1000ccクリエイティブコンペ
木村さんの作品「rainy. tone」 表彰状を手にする木村さん
木村さんの作品「rainy. tone」 表彰状を手にする木村さん
 日常の“ちょっとしたイヤなこと”を“楽しいこと”に変える新コンペティション「1000ccクリエイティブコンペティション」(千趣会×JDN主催)が開かれ、デザイン科学専攻修士1年の木村友昭さんの作品が最優秀賞を受賞した。
 このコンペは、カタログ・インターネット販売の千趣会と、国内最大のデザイン情報サイトを運営するJDNが共催し、個性あふれるユニークなアイデアを募集する試み。
 今回のテーマは「雨×sweet」。「憂鬱な雨を楽しい気持ちに変えることができれば、私たちの暮らしはもっとsweetになるのに」。そんな願いをクリエイティブの力でかなえたいという思いから作品を募集した。
 木村さんの作品は「rainy. tone」。コンセプトは「雨が奏でる楽器」。庭やベランダに設置するガーデンアクセサリーで、上部の円盤で雨粒を受け止め、やじろべえの様になっている振り子が揺れ、その反動でベルを鳴らす。これは雨音の心地よさ、雨粒に揺れる草木がヒントになっている。ベルの素材や長さを変えることで、さまざまな音色と音程に変えることもできる。木村さんは「晴れの日にはない雨の日の良さをもっと楽しい体験にすることが、コンペのテーマに応える方法と考え、作品を制作した」という。
 木村さんの作品は審査員からも絶賛された。さらに、木村さんにとって、うれしい知らせも。作品の商品化が現在、検討されているのだ。木村さんは「もともと自分で作ろうと思っていましたが、企業にバックアップしていただけるのは心強い」と話していた。

三丸君の作品が入選


「やまなしデザインコンペ」
三丸君の作品 三丸君
三丸君の作品 三丸君
 山梨県デザインセンターが開いた「やまなしデザインコンペティション」で、デザイン科学科4年、三丸拓也君の作品が入選した。
 「やまなしデザインコンペティション」は、山梨の資源や伝統技術、先端技術を積極的に生かした魅力的なアイデアあふれる製品のデザインを広く募集し、特に優れたものを選定、製品化のための開発支援を行うことで、新しい“やまなしブランド”となりうる製品作りを推進するのが目的。
 今回の募集テーマは「フルーツを彩るプロダクト」。フルーツを美しく装ったり、フルーツのおいしさを保ったり、食べるまでのさまざまなシーンを楽しく演出するような製品を募集した。全国から167点の応募があり、1次、2次審査の結果、三丸君の作品が入選に選ばれた。
 作品名は「sashi‐Ha〜さし葉〜」。三丸君は「sashi‐Haは、果物を食べる時に使用するフォーク。桃を食べる時の彩りにいつも違和感を感じていた。桃を想像した時、桃のきれいなピンクと、そのピンクを彩る緑の葉をイメージします。食べる時に、そのイメージができるような果物を彩れるプロダクトを考えた時に、桃の葉のような形状フォークに思い至りました」と入選の喜びを話していた。
多田さんに研究奨励賞

交通渋滞情報伝達で提言 交通工学研究会
多田さん(手前)と後列左から小出さん、赤羽教授、小宮さん
多田さん(手前)と後列左から小出さん、赤羽教授、小宮さん
 建築都市環境学専攻修士2年の多田俊也さんが、11月6日に社団法人・交通工学研究会が開いた研究発表会で研究奨励賞を受賞した。
 論文名は、「センタレスプローブシステムの交通情報過疎地域への適用」。共著者は、建築都市環境学専攻OBの小出勝亮氏、小宮粋史氏および指導教員の赤羽弘和教授。
 本研究では、従来の交通情報インフラに依拠せず、車車間通信による移動通信網を、任意の路線、地域に構成し、交通情報を交換、蓄積、処理するセンタレスプローブ(CLP)システムの適用性を検討した。CLP車両が収集する詳細な走行軌跡データに基づき、また「道の駅」等の固定CLPに蓄積された統計データも活用し、交通渋滞の先頭、末尾位置、旅行時間等に関する一定精度の現況あるいは予測交通情報を生成し、他車両に適切な時期と場所で伝達するための基本的なデータ処理アルゴリズムを提案した。さらに、伊豆半島の河津桜まつりの開催時期に、国道135号(真鶴道路)で収集した観光渋滞発生時の観測データに本手法を適用し、有効性を確認した。
 多田さんは「使用データの収集を2月(昨年)の伊豆で行い、雪の中での実験が大変だった。しかし、私たちの研究が、このような形で評価されたことは大変うれしい」と話していた。

「くるくる研」に環境大臣表彰


CO2削減を評価 レンタサイクル事業
西崎教授(左)と谷合准教授
 市民向け自転車レンタルサービス・放置自転車リサイクル運動の本学「くるくる研究会」(代表・泰経営情報科学科教授)が昨年末、「平成21年度地球温暖化防止活動環境大臣表彰」を受賞した。
 くるくる研究会創設のきっかけは、2005年度から開始した本学現代GP「地域との連携による工科系キャリア学習支援」(代表・荻林成章経営情報科学科教授)の一環に先行して、2005年4月から開始した「習志野市商店街活性化事業」である。この事業には習志野市周辺の7大学12研究室が参加し、その中で、研が提案した本レンタサイクル事業案が採択された。「くるくる研究会」という名称は、「自転車のリサイクルにより、資源をくるくる廻すとともに、自転車でくるくる街を走り回る社会の実現」をイメージした。
 2007年より、習志野市や商店会協力のもと、現代GPの一環として、津田沼駅北口の市営駐輪場でレンタルサービスを開始した。事業の運営および自転車の管理は研、使用する自転車は本学学生の有志団体である3R研(顧問・谷合哲行教育センター准教授)が大学構内に放置された自転車を有効利用するために完全分解・再生し、TSマークを取得したものを提供している。レンタサイクルは市民が通勤や買い物に利用しており、「日常の行動は自動車より自転車」をうたう市の環境意識啓発活動にも寄与している。
 習志野市は地域特性として、南北方向の移動手段が少ない特徴があり、鉄道の駅が互いに半径4キロメートルの範囲内に隣接しているため、自転車の移動によるコンパクトシティの実現に適している。
 環境大臣表彰は「技術開発・製品化」「対策活動実践」など5部門があり、全国の個人、自治体、企業、学校、NGOから163件の応募があった。くるくる研究会は「環境教育・普及啓発」部門で受賞した。「自転車リサイクル活動およびレンタサイクル事業を通じた環境教育・地域貢献活動並びに地理的特性を生かし、5駅にレンタサイクルの拠点を設置することにより、年間杉の木9900本植林したのと同等のCO2が削減でき、自転車で暮らせるコンパクトシティの提案」が評価された。
教育功労者表彰

鎌田次長ら3氏
鎌田次長 柿山課長 真野係長
鎌田次長 柿山課長 真野係長
 本学の鎌田行雄次長(財務部)、柿山正美担当課長(津田沼教務課)、真野好子係長(用度課)の3人が、千葉県私学団体連合会から昨年12月5日、教育功労者の表彰を受けた。
 鎌田次長は昭和56年4月に奉職。研究助成課等を経て昨年4月より財務部へ。野球部監督として学生を指導している。
 柿山担当課長は昭和56年4月に奉職。施設課を経て教務課へ。
 真野係長は昭和51年3月に奉職。総務課等を経て用度課へ。