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2008.4.15

豊田耕作理事長祝辞 宇野英隆理事代読


再開発5ヵ年計画を力強く推進
緊張した面持ちで式に臨む新入生たち 本岡誠一学長
緊張した面持ちで式に臨む新入生たち
科学技術新時代の中枢を担う人材に
 新入生の皆さん、入学おめでとうございます。そして、ご列席のご父母、ご家族の皆様にも、心からお祝いとお慶びを申し上げます。
 初めに、諸君が入学された千葉工業大学とはどのような大学であるのか、少し紹介させていただきます。本学の創立は、昭和17年であります。第二次世界大戦のさ中に誕生し、創立時の名称は「興亜工業大学」でありました。この「興亜」という名称ですが、当時は、政府機関、もしくは国策に沿って作られた団体、行事などに冠された、きわめて国策的な名称でありました。
 したがいまして、本学が文部省から「興亜」という校名の使用を許されたということは、本学が単なる私立の工業単科大学ではなく、国策に沿って作られた、官立に準じる工業大学であったことを意味しております。
 戦後の新制大学制度によってではなく、創立時から大学としてスタートした、いわゆる旧制の私立の工業単科大学は、現在わが国では、本学1校だけであります。
 諸君は、このように由緒ある伝統校に入学されたわけであります。本日から気持ちを新たにして、本学で一生懸命勉強してほしいと思います。
 さて、10日ほど前、諸君の先輩方2029人が、希望に燃えて社会に元気よく羽ばたいていきました。本学の卒業生は、総勢6万7千余名であります。
 今日でも多くの先輩方が、職場の第一線で活躍しております。彼らの工業技術力が、今日のわが国の経済発展を支えてきたと言っても過言ではありません。
 資源の少ないわが国が、これからも経済大国として繁栄していくためには、科学技術の力が不可欠であります。
 文部科学省は、平成18年版の「科学技術白書」の中で、科学技術の長期展望を発表しました。
 それによりますと2030年頃までに実用化されていると思われる科学技術は「コンピュータを用いて脳の運動信号を伝達し、義肢などを制御する技術」「ヒトの細胞を組み込んだ人工臓器」「家庭に1台掃除、洗濯するお手伝いロボット」「自動車の交通事故を回避する安全システム」など、人類の福祉に大いに貢献する技術が紹介されております。
 しかし、心配なこともあるのです。同じ技術白書の予測によりますと、2030年頃は、科学技術を担う研究者が約16万人、技術者が約109万人不足するというのであります。
 この時期、諸君は社会の中枢として、働き盛りのときを迎えております。わが国の科学技術を支えるため、まさに諸君が力を発揮するときであります。
 そのためにも、本学は、「科学技術の厳しい変化に対応できるしっかりした基礎学力を持つ学生(人材)の育成」という教育目標に沿って、本岡学長をはじめ、先生方が、魅力あるカリキュラムを用意して、きめ細かく、諸君を教育いたします。諸君も意欲的に学んでほしいと思います。
 ところで、本学は「魅力ある大学」を合言葉に、教育環境の整備にも力を入れ、一昨年からキャンパスの再開発を5カ年計画で進めております。
エンジョイしよう 実り多い学生生活
 1、2年生が学ぶ芝園キャンパスに8階建ての新校舎が1棟。3、4年生が学ぶ津田沼キャンパスには高層校舎2棟が建設される予定であります。
 芝園の新校舎は、すでに完成し、諸君にすぐ使用してもらえます。この校舎は地上8階建てで、展望ラウンジからは、東京湾や富士山を望むことができます。
 2階には、先生方の控室があり、その前には広いスペースの学生自習室と学生談話室が配置されています。これにより、本学の建学の精神である「師弟同行」「自学自律」が、より強力に実践されることと期待しております。
 諸君も、この場をぜひ利用していただき、先生方とのコミュニケーションを密にして、学習効果および学生生活の向上に努めていただきたいと思います。
 このほかにも、諸君が余暇を充実して過ごせるよう7、8階にアスレチックジム、スカッシュコート、ミニバスケットなどの体育施設が用意されています。
 諸君は、これらの施設を大いに使って、勉強で疲れた頭脳をリフレッシュしてください。
 津田沼の新校舎は、20階建てで、供用開始は9月を予定しております。もう1棟の完成は、数年後であります。
 また、諸君は、せっかく大学に入学されたわけでありますから、課外活動やボランティア活動などにも積極的に参加し、友人との出会いの機会を多く持ってください。
 そこで芽生えた友情を、大切に育んでいただきたいと思います。学生時代の友人は、諸君にとって掛け替えのない財産となります。
 最後に、千葉工業大学における諸君の学生生活が、実り多く、豊かなものとなりますよう祈念して、私の祝辞とさせていただきます。


新入生インタビュー
渡邊 大輔君 先進施設に魅力
基礎をじっくり

渡邊 大輔君

(工学部機械サイエンス学科)
村上 優花さん ロボット開発に
将来の夢を託す

村上 優花さん

(工学部未来ロボティクス学科)
 高校時代から車に関心を持っていて、自分で物を組み立てたりすることが好きだったので、物づくりということでは先進的な設備を備え、優れた先生方から専門技術が習得できる本学に入学できて本当に良かったです。
 基礎からじっくり学び、進む道を見つけたいと思います。自動車クラブもあると聞いたので入りたいです。高校時代、パーカッションをやっていたので、たまには触ってモチベーションを高めようと思います。
 漫画や映画の影響を受けたのか、人工知能やロボットに関心を持つようになり、中身を知りたいと思うようになりました。本学が日本でトップレベルの教授陣を擁していることを知り、志願しました。
 これからの未来社会のあらゆる場面で人間の生活に深くかかわってくる人工知能やロボットの研究、開発に携わりたいと考えています。4年間しっかり学んで、将来、人々に喜ばれるものを作っていきたいと思います。
       
山田 恵美さん 情報の使われ方
ハード含め学ぶ

山田 恵美さん

(情報科学部情報工学科)
速水 美穂さん コンピュータの
知識さらに追究

速水 美穂さん

(情報科学部情報ネットワーク学科)
 父がコンピュータの仕事に携わっていて、私も高校時代から触れていたので、将来この仕事に就きたいと思って志望しました。情報が政治、経済、産業から日常生活まで、大きな影響を与える時代になっていますが、私は4年間で、ハード面とともに、情報がどのように作られ、どういうプロセスで使われているか、その仕組みを学びたいと思っています。日本でも有数な先生方から専門知識を吸収し、キャリアを目指したいと思います。  高校は文系の女子高ですが、入学後コンピュータ部に入って3年間親しんだことで、もっとコンピュータの知識・技術を深めたいという思いから千葉工大に進学を決めました。ここで最先端の情報処理関係の学問を学び、将来はコンピュータ関連の会社に就職したいと思っています。
 一緒に入学式に参列したお母さんは「この子には、2人の弟と末っ子の妹がいますので、長女として頑張ってもらいたいですね」と話していた。
       
江澤 啓介君 グローバルな
物の見方を養う

江澤 啓介君

(社会システム科学部
プロジェクトマネジメント学科)
   
 親戚が本学のOBで、技術士として外資系の企業で活躍しており、その人の勧めもあり、自分もぜひ入学したいと思っていました。願いがかなってとてもうれしいです。4年間はとくに英語に取り組み、グローバルな物の見方、専門的な知識を身につけて、社会で役立てたいと思っています。
 学生生活もエンジョイしたいです。高校時代、陸上で長距離を走っていたので、クラブに入ろうと考えています。