NEWS CIT ニュースシーアイティ

2007.10.15

[現代GP] “モノづくり”で地域と交流


近隣5市の児童150人と関係者300人集う
荒木市長も子供だちと一緒に…
荒木市長も子供たちと一緒に…
 千葉工業大学「現代GP」実行委員会・葛南地区青少年相談員連絡協議会主催の「平成19年度葛南地区青少年のつどい」が、9月24日(月)午前10時から芝園校舎で開かれた。この催しは、本学の優れた教育プロジェクトを実験や“モノづくり”を通して子供たちに伝え、参加した児童がチームをつくり意見交換や人間関係を広げるというもの。習志野市をはじめ、浦安、市川、船橋、八千代各市の小学4年生以上の児童150人と、支援教職員・学生・学外地区相談員ら300人が参加した。
荒木習志野市長 荻林教授
荒木習志野市長 荻林教授
子供たち「勉強に役立つすごい体験!」
 開会式は、荻林成章本学現代GP代表(経営情報科学科教授)らのあいさつ、荒木勇習志野市長が来賓の祝辞を述べた。児童たちは午前10時30分から正午までと午後1時から同2時30分までの2回にわたり、クラフトハウスや教室を利用して、ロボット作成プログラム体験、鋳物作成、サンドブラストの体験、音のふしぎ(笛づくり)体験、おもしろ科学実験体験コースの5班に分かれて行われた。
 ロボットでは、チームワークで各パーツの部品を探し出して組み立て、プログラムを書いて走行させる体験。「鋳物」はアンパンマンなどのキャラクター物の文鎮づくりに挑戦。「音のふしぎ」では竹笛づくりに励んだ。「おもしろ科学実験」では、ペットボトルの水の中に沈めた玉ウキを浮かび上がらせるように工夫する実験を楽しんだ。「サンドブラスト体験」では、ガラスなどにデザインを転写してマイグッズづくりに挑戦した。いずれの班も本学の教員が多数参加、子供たちに分りやすく熱心に指導する姿が印象的だった。
 午後2時40分からは閉会式が行われ、参加した児童たちから「いろいろな体験ができて楽しかった」「勉強にも役立つすごい体験ができた」など多くの感想が述べられた。
 荻林教授は、「今回の企画は芝園キャンパスで子供たちに“モノづくり”の楽しさを体験してもらうことができ、また地域の方々にも千葉工大に親しんでいただくことができ、非常に好評だったと思います。講師をお引き受けいただいた多くの先生方にお礼を申し上げます。今後とも大学の特徴を生かしたこのような地域貢献を続けていきたいですね」と語っていた。
真剣な表情でペットボトルの実験に挑戦 元気いい子供たちの声が会場をわかす
真剣な表情でペットボトルの実験に挑戦 元気いい子供たちの声が会場をわかす
ロボットのパーツを探す子供たち いい音色がでましたか…
ロボットのパーツを探す子供たち いい音色がでましたか…

[特色GP] 国際シンポジウム開催


マルチメディア教材 ユネスコに無償提供取り決め
三井田教授 本学の情報システムを見学する参加者
三井田教授 本学の情報システムを見学する参加者
 8月31日と9月1日の両日、本学津田沼校舎で第2回特色GP(特色ある大学教育支援プログラム)の国際シンポジウム「シミュレータを用いた理工系高等教育」が開かれた。席上、本学の「シミュレータを用いた理工学マルチメディア教材」群を国連教育科学文化機関(ユネスコ)に無償提供し、世界各国に配布する新しい取り決めが結ばれた。
 この教材は、理工学の様々な現象がパソコン画面で確認できるシミュレーションソフト群で、時間を伸ばしたり縮めたりして可視化、あるいは3次元グラフィクスを用いて精密に表現するなど教育効果が高い。最大の特徴は「インタラクティブ」で、操作者が自由に内容の入れ替えができる。
 情報科学部・三井田惇郎学部長を中心に開発を続けてきた50種のプログラムは、電子工学、振動解析、情報工学、音響工学など広範囲にわたっている。これまでは高額な機材を必要とした理工学実験、あるいは実験不能な分野がパソコン上の仮想実験として安価に行えるため、先進国はもとより資金の乏しい途上国の教育機関にとっては極めて有用な手段となる。
 6月には中東のバーレーンで研修と移植のためのワークショップが開かれ、現地の教育スタッフから高い評価を受けた。この教材を使ったeラーニングは平成17年に特色GPに選定されており、18年には文部科学大臣賞を受賞している。
 本学はコンテンツの開発を続ける一方、要望のあるリビア、ナイジェリアはじめ世界各国でユネスコミッションとして研修と移植を行っていく。また、ペンシルバニア州立大(米)、コンピエーニュ工科大(仏)、ハルビン工業大(中)など提携大学が、この取り組みを支援することになっている。
 シンポジウムでは、文部科学省藤原章夫課長と私立大学情報教育協会向殿政男副会長の挨拶のあと、三井田教授はじめユネスコ、提携大学3校、メディア教育開発センターほか電気通信大、早稲田大の代表が理工教育の今後などについて討論した。2日目にはテーマに関連する本学の教育システムと演習事業の視察も行われた。

芝園校舎新棟上棟式挙行


会場に響く“木遣り唄”
「金鋲締め」を行う豊田理事長 木遣り唄が「吊り上げの儀」を盛り上げる
「金鋲締め」を行う豊田理事長 木遣り唄が「吊り上げの儀」を盛り上げる
 千葉工業大学芝園校地新棟建設工事の上棟式(修祓式)が、9月20日午前11時から新棟1階で本学の豊田耕作理事長、本岡誠一学長ら本学関係者、三井住友建設(株)ら工事関係者など68人が出席して行われた。
 式は船橋大神宮の神主の元に執り行われ、修祓、降神の儀、献饌、祝詞奏上、切麻散米といった神事が型通り進んだ後、会場を屋外に移して上棟の儀が行われた。
 清め祓いの儀に引き続き、鉄骨を使っての「金鋲締め」は、豊田理事長がスパナで金色の鋲を気合いを込めて締め、本岡学長が金槌で叩いて鋲を確認した。続いて「吊り上げの儀」に移り、原勇記常務理事がボタンを押すと、鉄骨はクレーンで吊り上げられた。同時に、参列した棟梁たちから威勢のよい木遣り唄が始まった。やがて、鉄骨は新校舎建設中の建物の最上階に達した。この後、玉串奉奠、撤饌、昇神の儀ですべての神事は終わった。
 引き続き、正午からは芝園図書館会議室で直会が開かれ、原常務理事が「老舗が長く続くのは、お客を大切にしているからだと思います。大学も学生の面倒をしっかり見ることで、長い歴史を刻むことができます」とあいさつした。
 本岡学長は「新棟建設は本学教育環境整備の一環です。学生の健康、憩いの場としても整備されており、完成すれば教育効果も一層上がると思います」とあいさつした。なお、新校舎は地上8階建、高さ43メートル。来年4月供用開始予定。