2006.04.15

6面

現代GPシンポ開催
 
 
湯浅氏が基調講演
145人が参加、パネルディスカッションも活発に
 
 本学産官学融合センター、現代GP実行委員会(委員長=荻林成章・社会システム科学部経営情報科学科教授)主催の「千葉工業大学現代GPシンポジウム『地域連携と大学教育』」が、3月11日(土)午後1時から本学津田沼校舎4号館431教室で、145人が参加して開かれた。
 本学は、文部科学省の平成17年度「現代的教育ニーズ取組支援プログラム」(現代GP)に選定され、今回のシンポジウムでは本学の地域連携や現代GPの取り組みの現状報告、産業界・行政・大学など各界代表のパネルディスカッションが行われた。
 まず、本学の中村和彦学長補佐(工学部機械サイエンス学科教授)の開会あいさつで始まり、最初に本学OB・元日野自動車(株)代表取締役社長の湯浅浩氏が「確かな豊かさを求めて」のテーマで基調講演。湯浅氏は「産業の空洞化を止めるには、地域との連携による人材の育成が不可欠です」と述べた。続いて、荻林委員長らが全体的な取組報告を行った。
 午後3時からは、「地域との連携による工科系キャリア学習支援」のテーマでパネルディスカッションが開かれた。このディスカッションは、鎌田元弘・本学工学部建築都市環境学科教授が司会をつとめ、パネリストは、基調講演の湯浅氏、県教育庁、習志野市役所、大学関係者、企業代表者など5人が務めた。それぞれの立場から「地域の人材育成」「住民・大学・企業・市民団体による“町づくり”」「付加価値の創出」「産学連携は民の立場の人の参画が必要」など多くの意見が出され、鎌田教授が集約を行った。実施したアンケートから「従来にない新しい大学のあり方が感じられた」「地域連携と人材教育に良いシステムだと思います。ぜひ成功させてほしい」などが得られ、有意義なシンポジウムであった。

文科省主催
現代GPフォーラムにも参加

 また、本学は今回のシンポジウムに先立って3月4日、東京ビッグサイトで開かれた文部科学省主催の現代GPフォーラム「ポスターセッション」に参加した。当日は、本学の取組に興味を持った多くの来場者が本学ブースに立ち寄り、説明資料を手に荻林教授や鎌田教授らの説明に耳を傾けた。


多くの意見が出されたパネルディスカッション
 
取組み報告する荻林教授

 
現代GPシンポで基調講演する湯浅氏

現代GPフォーラムに参加した荻林教授(中央)と鎌田教授(左)
 
 
青木元学長に正四位授与
 
 
 本年1月26日に逝去された本学元学長の青木保雄氏に正四位が授与された。
 青木元学長は、わが国の精密機械工学界における第一人者であるばかりでなく、本学が精密機械工学科を設立した際の中心的役割を果たし、同学科の発展に尽くした。昭和54年9月に第8代学長に就任。本学理事、名誉理事となり、藍綬褒章、勲二等瑞宝章を受章した。
 
 
坂本君、ベストプレゼンテーションアワード授与
 
 
機械学会関東支部
学生員卒業研究発表講演会
大学院でも一層の研究続けたい…
 
   
 去る3月10日、関東学生会第45回学生員卒業研究発表講演会が開催され、(社)日本機械学会関東支部(支部長・佐藤勇一氏)より、本学機械サイエンス学科4年の坂本竜一君(佐野研究室)がベストプレゼンテーションアワードを授与された。
 坂本君は講演会で、研究内容とともに、与えられた時間内で研究を論理的かつ明瞭にわかりやすい発表を行い、さらに質問などにも的確に応答できた点が評価され、今回の受賞となった。
 論文題目「マイクロチューブ内の流れに関する研究」では、直径が100μm以下のマイクロチューブ内を流れる気体の流動特性と伝熱特性を実験と数値計算の両面から解析を行い、マイクロチューブ内の流れに特有の現象が現れることを明らかにした。
 坂本君は、「ベストプレゼンテーション賞を受賞したことを大変うれしく思っています。発表に際して、指導教授から学会で講演発表するにあたっての心構えや効果的なプレゼンテーション方法などを教えてもらったことがプラスになったと思います。4月からは大学院に進学するので、卒業研究で行った研究をさらに発展させ、この成果を様々な分野で活かすことのできるよう、より一層研究、勉学に励みたいと思います」と語っていた。
 
坂本竜一君
 
 
リモートラボシステム導入
 
 
遠隔地からネットワーク技術習得
情報科学部
 
   
 本学情報科学部は、4月から、教育サービス「リモートラボシステム」を導入した。
 このリモートラボシステムは、遠隔地からネットワーク機器を実際に操作しながらネットワーク技術を習得できるのが最大の特徴で、ネットワーク・サービスアンド・テクノロジー(株)(NSAT)が開発した教育サービス。
 情報科学部では、すでにテスト導入をしていたが、この導入について、三井田惇郎情報科学部長(教授)は、「情報ネットワーク学科では、理論・知識の習得だけでなく、実践力を身につけるためネットワーク構築ラボを設置し、教育を行っています。今回、豊富な機材を用いて、より実践に近いリモートラボによる学習を試行して高い学習効果を得ました。理論の講義、学内のネットワーク構築ラボによる基本演習、リモートラボによる実践演習というブレンディドな学習カリキュラムをさらに発展させていく予定です」と説明している。
 また、同教授は「実際のネットワーク運用技術者の方々と共同で学習ができ、産学連携やインターンシップとしての可能性も大きなものと考えています」と語っている。
 
三井田惇郎教授

リモートラボ利用説明会を受講する本学情報ネットワーク学科の学生
 
リモートラボ実習機材の一部

「リモートラボシステム導入」報告会場
 
 
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