2005.10.15

2面

電気学会
 
 
高橋君、優秀発表賞受賞
人間協調型ロボットの軌道制御法
ヤングエンジニアポスターコンペティション
 
 電気学会(会長・長谷川淳氏)主催の電気学会産業応用部門大会が8月30日、福井大学で開催され、大学院電気電子情報工学専攻博士前期1年の高橋一樹君が、ヤングエンジニアポスターコンペティションで優秀発表賞を受賞した。
 同賞は、26歳以下の若手技術者(学生を含む)を対象とし、優れた発表者に与えられる。
 発表した研究題目は「動作モード切替えに基づく人間協調型ロボットの軌道制御法」で、電気電子情報工学科の多田隈進教授、関弘和講師との共同研究によるもの。
 同論文では、人間の動きに対して(1)立ち上がり(2)定常(3)位置決めの3段階の動作モードを定義し、各モードに適した軌道制御法を適用することにより、人間に近い動きを実現する制御法を提案した。
 受賞した高橋君は、「自分の行った研究でこのような賞をいただき、とても光栄です。これからも研究に励んでいきたい」と、語っていた。

関講師は2部門で優秀論文発表賞
アシスト車椅子の走行制御法など
電子情報システム部門と産業応用部門

 
 電気学会主催の、電気学会電子情報システム部門大会が9月6日に開催され、本学電気電子情報工学科の関弘和講師が電気学会優秀論文発表賞を受賞した。
 同賞は、35歳以下の若手研究者で優秀な論文発表を行ったものに与えられるもの。
 関講師は、多田隈進教授(電気電子情報工学科)たちとの共同研究である「躍度最小軌道に基づくパワーアシスト車椅子の走行制御法」と題した論文を発表した。これは、加速度の微分値である躍度が最小となる軌道制御を行い、アシスト車椅子の乗り心地向上を目指した研究である。
 また、同講師は、8月30日に福井大学で行われた電気学会産業応用部門大会でも、平成16年度電気学会産業応用部門優秀論文発表賞も受賞。
 発表した論文題目は「躍度最小モデルに基づくパワーアシスト機器の位置軌道生成法」で、人間の上肢運動を近似する躍度最小モデルに基づいて、滑らかで人間親和的な人間協調型ロボットの位置軌道制御法を提案した。
 
▲電気学会から表彰された関弘和講師(右)と高橋一樹君
 
 
三井田教授、須田助教授が奨励賞
 
 
ICTを利用した優秀教材実践コンテスト
音響など可視化し、分かり易い授業に
 
 本学情報科学部・情報ネットワーク学科の三井田惇郎教授と須田宇宙助教授が教育システム情報学会(岡本敏雄会長)主催の「TCT(情報通信技術)を利用した優秀教育実践コンテスト」で、「シミュレータを中心としたマルチメディア教材による教育」により奨励賞を受賞した。表彰式は、8月26日(金)金沢学院大学(石川県金沢市)で開かれた同学会全国大会総会の席上で行われた。
 このコンテストは、同学会30周年記念事業の一つとして企画され、近年急速な勢いで進んでいるICTを用いた優秀な教育の実践事例を紹介し、これからの教育に役立てることをねらいとしている。
 三井田教授、須田助教授の取り組んだテーマは、シミュレーションプログラムを使用して、音響など目に見えない現象を可視化し、プレゼンテーション形式の分かりやすい授業を行うことを目的としている。今回の審査では、取り組みの「実践度」が重視され、本学のシステム要素技術の新規性、実践性、安定性が高く評価された。
 なお、教育システム情報学会(JSiSE)は、教育分野におけるコンピューター利用等に関する学術研究・調査および情報交換を行い、コンピュータの調査・研究を援助し普及することを目的に昭和49年に設立された。
 
▲奨励賞を受賞した三井田惇郎教授と須田宇宙助教授
 
 
千葉工業大学技術士会設立
 
 
会員相互の交流・研鑽と教育・研究への協力支援
初代会長に溝辺哲男氏
技術士40人が出席、設立祝う
 
 本学で「技術士」(国家資格)を持つ約100人の卒業生が中心になって、「千葉工業大学技術士会」が設立され、その設立総会が、9月16日(金)午後4時から津田沼校舎7号館4階会議室で開かれ、正式に誕生した。設立総会には約40人が出席した。
 現在、本学出身の技術士は約300人おり、このうち約100人が本会設立の趣旨に賛同を得て、設立準備委員会を設け実現した。大学OBによる技術士会は、東京工業大学、早稲田大学などに次いで8校目という。
 本学技術士会の設立目的は、会員相互の懇親交流、研鑽と本学の教育目標に沿った教育と研究への協力支援で、その見識に基づき時代の要請に立った社会的な活動を展開していくというもの。
 その背景には、大学教育も社会的・時代的要請に応える「技術者を志す人の質の向上」が求められているにほかならない。具体策として日本技術者教育認定機構(JABEE)による技術者教育認定プログラムの認定であり、本学の教育体制にも影響を与えるからだ。また、社会の各方面で活躍している技術士(卒業生)の叡智が本学の発展に寄与できると確信し、技術士会の設立につながった。
 総会では、会長に溝辺哲男氏(昭和36年卒電気・日本工営社友)をはじめ、最高顧問に本岡誠一学長(同38年卒電子)、顧問に南和一郎機械サイエンス学科教授(同38年卒)と芹川兵衛本学同窓会副会長(同42年卒機械)のほか、理事4人、監事1人、事務局長1人などの役員を選出した。
 このあと、出席者たちは、8号館で鯨生態観測プロジェクトや音響研究施設の見学会を行い、午後5時30分からは、4号館の食堂で懇親交流会を開催して、和やかに懇談を行い、技術士会設立を祝った。
 
▲設立を祝い握手を交わす溝辺哲男初代会長と本岡誠一学長

▲設立総会であいさつする本岡学長
 
▲懇親会で名刺を交換し合う出席者
 
 
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