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2017.6.15

参加215校に改革成果を説明


高校教員への30年度入試説明会
 高校教員を対象にした本学の平成30年度入試説明会が5月26日東京スカイツリータウンキャンパス、30日津田沼キャンパスで開かれた=写真
 旧工学部改編による5学部17学科体制の構築から2年目のこの春の入試が昨年度と同様全国9位の志願者を集めたことを受けて、2日間の参加高校は昨年度を20校上回る215校と過去最高を更新した。
 地域別の参加校も東京都や千葉県を中心に北関東や甲信越へと広がり、香川県からの参加校も。本学の人気が全国的に広がっていることを裏付けていた。
 今年の2回の説明会では、まず小宮学長が参加教員に本学の歴史や教育・研究の特色などを40分にわたってじかに語りかけた。教学の責任者が自己紹介を含めて本学のさまざまな取り組みを生の言葉で語ることで、高校側の本学への理解を深め、親しみを感じてもらおうという狙いだ。
 わけても小宮学長が強調したのが、就任以来最も力を入れてきた教育改革とその成果。かつて全国の大学の平均の2倍に達していた学生の退学率を、教員の「やる気」を引き出すさまざまな施策や、学生の授業評価などの数字の「見える化」、「教育のための研究」の督励などで、教育水準を維持しながらほぼ全国平均並みまでに下げたと話すと、高校教員たちは納得の表情で聞き入っていた。
 続いて大川茂樹・入学試験委員長(副学長・未来ロボティクス学科教授)が30年度のAO・推薦、センター利用、一般入試のポイントと主な変更点などを詳細に説明。それによるとA日程・B日程入試のサテライト試験会場に、30年度は新たに大阪が追加される。
 最後に日下部聡・入試広報部長が「近年、千葉工大と言えば“志願者の急増”がニュースになることが多かったが、実は教育改革に非常に熱心に取り組んでいる大学であるということを、ぜひ認識して頂きたい」と締めくくった。
 説明会の前後に設けられた個別相談会でも、多くの高校教員が入試委員から熱心に説明を受けていた。

医療団体ロゴを制作


赤澤研の6人 委託受けて
船橋在宅医療ひまわりネットワーク
 デザイン科学科・赤澤智津子教授の研究室が「船橋在宅医療ひまわりネットワーク」(玉元弘次代表)の委託を受けて制作したロゴ・マーク==が、5月からネットワーク構成団体メンバーの名刺やピンバッジ、のぼりなどに使われている。
 同研究室の石井智崇さん(現修士1年)をリーダーとする昨年度の4年生6人が制作した。
 同ネットワークは医療・介護関係団体と船橋市の25団体で構成。急速に進む高齢化社会への対応活動を行っている。
 ひまわりは船橋市の花で、一つに見える大きな花が実は多くの小さな花の集まりであることから、市民を中心に連携する医療・介護関係者の姿と重なるとして、ネットワークの名称に採用された。ロゴ・マークはそんな関係者同士の「つながりを感じる親しみやすさ」を表現している。
ロゴマーク発表会で赤澤研メンバーと、ひまわりネットワークの2人=玉元代表(中央右)と松岡かおりさん(左端)
ロゴマーク発表会で赤澤研メンバーと、ひまわりネットワークの2人=玉元代表(中央右)と松岡かおりさん(左端)

同窓会70周年 総会開く


活力は上昇、11月に記念事業
同窓会の通常総会
同窓会の通常総会
 昭和22年9月に第1回の卒業生を送り出してから今年で70周年になる同窓会の平成29年度通常総会が5月27日、昨年に続いて新習志野校舎1号館で開かれた。
 冒頭のあいさつで坂本洋会長(昭和45年土木卒)は「同窓会は現在、50の地域支部と9つの職域支部合わせて59支部に会員が8万4200人、その6割、5万人が平成に入ってからの卒業生です。今年、設立75周年を迎えた母校は今、本当に活力があるが、母校の活力は同窓会の活力につながる。《世界文化に技術で貢献する》という建学の精神を掲げ、《世界のCIT》を目指して我々も頑張りたい」と、全国から集まった出席者に呼びかけた。
 総会はこの後、28年度事業・収支決算報告、29年度事業計画・収支予算を全会一致で承認。
 事業計画で、大学祭期間中の11月25日に同窓会設立70周年記念ホームカミングデイを行うことが決まった。当日は本学で学んだ工業経営のノウハウを生かして、全国に先駆け牛乳のトレサビリティーを導入した異色の経営者、北海道・浜中町農協組合長の石橋栄紀氏(昭和39年工経卒)の講演。同氏は、ハーゲンダッツやカルピスの原料に使用される浜中町産ブランドの高品質エコ牛乳を一手に供給していることでも名を馳せている。
 昨年度の5学部17学科体制への移行に伴い、学外評議員定数を支部評議員数と同程度の60人とする同窓会会則の一部改正も承認。この改正には副会長の定数を1人増やして3人とすることも盛り込まれている。
 役員交代では福島、富山、静岡中部、愛媛、福岡、長崎の各地域支部と日野グループ、ISUZUの2職域支部の支部長交代を承認。退任した旧支部長には坂本会長から感謝状と記念品が贈られた。

 総会終了後、食堂棟2階で開かれた懇親会では瀬戸熊修理事長が「本学はここ数年の改革で経営的にも、教学面でも活性化し充実度を増してきました。いずれは日本を代表するブランド力を備えた工業大学へと成長させたい」と抱負を述べ、「創立100年に向かって同窓生もよろしくご協力を」と呼びかけた。
 この後、瀬戸熊理事長、小宮学長、坂本会長らによる鏡開き、宮川博光常務理事(昭和52年工経卒)の音頭で乾杯、学生4会(学友会・文化会・体育会・寮友会)代表の紹介と続き、恒例の抽選会では当選番号が読み上げられるたびに歓声が上がった。
 閉会の前には応援団のエールで全員で校歌を斉唱。同窓生たちはグラス片手に学生時代の思い出話に花を咲かせていた。

懇親会で鏡開き
懇親会で鏡開き

本学赤れんが門 朝日連載で紹介


 津田沼キャンパスの赤れんが門が5月22日付朝日新聞夕刊の連載「各駅停話」に、「学生と生きる赤れんが」として取り上げられた=写真
 「様々な人々が交錯する駅にまつわる物語を、路線ごとに紹介」するこのコラム。5月15日に千葉から始まったJR総武線の7番目、津田沼の“主役”として、「72年前は、陸軍鉄道第2連隊の表門だった」と、まず故事来歴を語る。そして本学開学後は地元の人たちに「工大のれんが門」と呼ばれるようになり、1998年には国の登録有形文化財に指定されたことが紹介されている。
 さて、学生諸君はご存じでしたか?