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千葉工業大学決算(平成26年度)を承認
(1)入学試験関係
平成27年度入学試験(平成26年度実施)における学部入試の総志願者数は5万2600名(前年度4万3679名 前年度比120%)となった。
(2)学生生活の満足度向上へ向けた継続的対応
学生生活アンケート調査の実施と活用
学生の動向を把握するとともに、学生の意識を的確に捉え、学生指導や教育計画立案等の実施に生かしている。
授業アンケート調査の実施と活用
調査内容を集計・検討し、学生の満足度向上に反映させるよう活用している。FD活動の一環として授業アンケート調査の結果をまとめ、教授会において教員に配布した。また、学生にも公開している。
自己発見レポートの実施と活用
在学中に人間としての成長を図る指針や自己の気づきとして利用している。
ICTを活用した学生サービス
学内及び自宅から、Webを利用した履修登録及びシラバスの内容の検索、確認ができる。
教員と学生とのコミュニケーションを強化するため、本学独自のAPP(アプリ)を構築した。
単位互換制度
千葉県私立大学・短期大学を中心に県内26大学(放送大学を含む)、11短期大学において単位互換協定を結んでいる。
(3)入学前教育の充実
AO創造入試、推薦入試による入学者を対象に、入学前にウオーミングアップセミナーのスクーリングを行い、入学後も継続的なフォローアップセミナーを開催した。
(4)TOEIC試験の実施
学内において年6回、TOEICIPのテストを7回実施した。
(5)初年次教育の充実
キャリア教育の実施・充実
キャリア教育科目として「キャリアデザインI(前期)・II(後期)」を正規教育課程に配置した。また、2年次対象にも「教養特別講義3・進路を考える(1単位)」を開講して学生のキャリアアップを図った。
補完教育の継続実施
平成26年度からのキャリア教育の実施に伴い、「学習技術」の内容を「キャリアデザインI」で、高校教育から大学での修学に必要な技術や心構えを養うよう実施した。
学習支援センターの充実
学習ニーズに対応できる環境を整え、専任職員を採用しサポート体制の充実を図った。また、平成26年度から、PD(ポスドク)及びSA(学生サポーター)を配置し、専任の教育系職員とともに連携を図り学生個々のサポートを充実させた。
(6)グローバルラウンジの開設
文部科学省私立大学等教育研究活性化設備整備事業により、主として外国語学習のために新習志野校舎図書館棟2階に設置し、平成27年4月から運用を開始した。
(7)教職員が連携した就職支援の強化
学科及び研究室指導教員が主体となり、学生一人ひとりとの対話を積み重ねることを柱にしている。これに加え、就職委員会と就職課が綿密に連携を取り学生の支援を進めた。
(8)キャリア形成支援プログラムの強化
スキルアップを目指した各種プログラムを実施。各種資格講座の展開として、秘書技能検定、公務員試験対策講座、知的財産管理技能検定を開設した。知的財産管理技能検定については全国大学合格者が4年連続第1位となり、秘書技能検定では団体優秀賞を受けた。
(9)保護者向け就職支援プログラムの実施
学生とのコミュニケーションを再考してもらうことを目的に「キャリアフォーラム」を栃木県、茨城県、静岡県で開催した。
(10)インターンシップの促進
学部3年次・大学院1年次後期に向けて、学生が自分の将来を見据えた実務体験ができるインターンシップへの支援を行っている。
(11)新入生に対する少人数制による総合的な支援
オリエンテーションの実施
クラス担任制
(12)習熟度別教育の充実
入学時に実施するプレスメントテストの結果を参考に教養科目4科目、基礎科目8科目、その他専門科目で習熟度別クラスを開設し、学生個々のレベルに合わせた授業運営を行った。
(13)JABEE(日本技術者教育認定機構)認定申請に向けた取り組み
建築都市環境学科(建築都市エンジニアリングコース)は中間審査を受け、その結果、認定が継続された。さらにJABEE等の概要が掲載された「技術士《国家資格》への挑戦!ガイドブック」を今年度も作成し、新入生やJABEEコースを希望する学生にPDFで配付した。
(14)FD(ファカルティ・ディベロプメント)の充実と研究・教育業績の多面的評価の推進
FDフォーラムの開催
「外国語での授業法に関するフォーラム」の開催
FD講演会の開催
「授業アンケート」の実施
「授業点検書」を実施
「FDニュース」を作成
(15)日本マイクロソフト社との包括ライセンス契約を締結
(1)海外協定大学との連携強化
学生の交流
交換留学(派遣)、交換留学(受け入れ)、語学研修派遣(協定大学主催を含む)、海外インターンシップ(派遣)、短期プログラム(受け入れ)、本学訪問(学内見学及び学生交流)を実施した。
海外交流協定大学との教職員の交流
哈爾濱工業大学(中国)より客員研究員を受け入れた。また、哈爾濱工業大学、グアム大学(グアム)、FPT大学(ベトナム)が本学を訪問した。
【小宮学長が以下の大学を訪問】
- バンドン工科大学・ベトナム国家大学・王立プノンペン大学
- 泰日工業大学・FPT大学・吉林大学(中国)名誉教授称号授与式出席及び招待講演
交流協定大学との新規締結事業
コンピエーニュ工科大学(フランス)とダブルディグリー協定締結、吉林大学(中国)と学生交換の協定を締結した。
学内でのグローバル化活動
(2)地方自治体等との国際交流協力活動
日本メキシコ学生交流(千葉県御宿町との包括的連携協定に基づき実施)を行った。
(3)各種資料の有効活用
千葉工業大学学術情報リポジトリを開設し、博士学位論文及び研究報告の公開はこれを通じて行うことになった。
(4)競争的研究資金等の獲得支援
- 科学研究費助成事業
平成26年度科学研究費助成事業の申請件数は113件で、このうち継続分も含め74件が採択された。
(5)奨学寄付金及び受託研究費
平成26年度中に受け入れた奨学寄付及び受託研究は153件で、前年度比19件の増、金額は前年度比約2199万円の減となった。
(6)研究助成関係
特許
平成26年度は14件を出願。
附属研究所
- 研究助成金の交付
学外の大型研究費を獲得できる本学の核となる研究プロジェクトを育てるためにその準備・立ち上げを支援するための戦略的研究推進準備プロジェクトをはじめ、科学研究費助成事業や競争的研究資金の獲得を目的とする各支援を実施した。 - 研究活動報告会の開催及びプロジェクト年報の作成
過年度の助成対象研究や外部資金による研究成果等を一堂に集めて発表会を開催した。また助成対象の研究成果を冊子からCD版に変更し、大学のウェブサイトにも掲載した。 - 材料解析室・工作センターの各種機器利用時間は延べ5129時間で利用者は751名。大学院生を対象とした解析機器基礎講習会を延べ26日間開催し、131名の学生が参加した。
工作センターでの今年度の受託総件数は305件で、加工数は9452個。
(7)未来ロボット技術研究センター(fuRo)
公的機関からの受託研究費
「平成25年度発電用原子炉等廃炉・安全技術基盤整備事業(高所狭あい空間のための遠隔技術及び環境マップ作成の基盤技術開発)」、「環境・医療分野の国際研究開発・実証プロジェクト ロボット分野の国際研究開発・実証事業 災害対応ロボット・オープンプラットフォームの研究開発」、「インフラ維持管理・更新等の社会課題対応システム開発プロジェクト/インフラ維持管理用ロボット技術・非破壊検査装置開発/引火性ガス雰囲気内探査ロボットの研究開発」、「基礎研究B」
企業に対する技術移転,企業からの研究開発受託による成果
技術ライセンス料、研究開発受託料が本学に入金された。
その他
- 株式会社日南と「櫻壱號」の共同記者発表を行った。国産ロボットとしては初めて原子力緊急事態支援センターに採用。
- 福島第一原子力発電所原子炉建屋1〜3号機にRosemaryとSakuraが投入され汚染状況調査が実施。
- つくば市役所でNEDO「生活支援ロボット実用化プロジェクト」の成果発表会が行われ、アイシン精機、日本信号他と共同開発した搭乗型移動ロボットがメディアに報道された。
- スイスの欧州原子核研究機構(CERN)で原発災害対応ロボット「櫻壱號」を用いた調査研究を行った。
- 全国各地の中・高校で講演やロボットの製作実習を行った。
(8)惑星探査研究センター(PERC)
小惑星探査機「はやぶさ2」、欧州の彗星探査計画「ロゼッタ」及び木星系探査計画「ジュース」に参画している。特に「はやぶさ2」では、搭載されたほぼ全ての科学観測機器に関わり、ミッションを牽引する貢献を果たしている。
他にも独自の宇宙開発プロジェクトとして、流星観測超小型衛星、宇宙ステーションからの流星観測を進めている。平成26年度中に受けた科学研究費補助金・競争的研究資金は15件で、合計1304万円となった。
(9)その他の活動
- ロボカップ世界大会2014で完全優勝
- はやぶさ2打ち上げパブリックビューイング
- 「第19回エコメッセ2014inちば」に出展
- 習志野市長と意見交換会開催
- サーテック2015への参加
- 浦安市包括協定締結記念イベント「夏休みゆめ実感親子わくわくサイエンス」を開催
(1)学生支援の充実強化(学生相談,課外活動,奨学金等)
学生相談
悩みを訴える学生に対応するため、カウンセリングルームを開設した。
課外活動支援の充実
毎年、支援するクラブを選出し、運動用具や備品を提供している。平成26年度は14クラブ。
学生寮生に対する支援
寮友会の自治学生と定期的にミーティングを行い、意見交換や問題解決に向け指導・支援を行った。学生寮は国際寮としての役割もあり、夏期休業期間に訪日したメキシコや台湾からの留学生をサポートしていた学生に対し、助言・支援を行った。
奨学金支援活動
千葉工業大学同窓会からの寄付を原資とした給付型の奨学金制度により、人物・学業ともに優良な学生の中で経済的に困窮度が高い学部4年生9名に学生納付金半期相当額を上限として給付を行った。また、大学院授業料を貸与する本学独自の奨学金制度では、合計68名の大学院生に貸与を行った。東日本大震災及び長野県北部の地震の被災者に対しては、災害救助法適用地域世帯で半壊以上の被害に遭われた学生を対象とし、53名の学生に学生納付金の年額または半期相当額の減免を行った。
(2)学生共済会の充実
見舞金給付
学生の疾病・傷病・死亡・災害被災などに対して見舞金や弔慰金を給付した。平成26年度は42件の見舞金及び3件の弔慰金合計144万円を給付した。
学生納付金貸与制度
19名の学生に対して合計1200万円を貸与し、修学を継続させることができた。
こころとからだの元気サポート
メンタル及び健康相談は104件、セカンドオピニオンの相談は3件の利用があった。
暮らしの法律相談
消費者問題やアルバイト先の雇用条件に関する相談6件に対応した。さらに周知強化に努める。
学生補償サポート制度
全学生に対し個人賠償責任保険に加入、6件の事故に対応することができた。
(3)留学生の受け入れ体制の充実
全留学生に対して、留学生活の充実を図るため個人面談を行い、修学面や生活面での悩み等に対する助言やサポートを行った。さらにfacebookを留学生同士の交流の場として活用。また、学内で「Global Cafe」を開いた。
(4)自ら学ぶ環境の充実
新習志野校舎6号館2階を一部改装し、従来からある自習室に加え、新たに388平方bから成る学習スペースを図書館内内に増設した。124席ある座席の他、さまざまな学習形態に対応できる稼働式の机、椅子を用意することにより、グループ学習やプレゼンテーションの準備等に使用できるようにした。
(1)運動施設の充実
新習志野キャンパスに隣接する茜浜運動施設に待望の多目的用途で利用できる屋内練習場が竣工した。体育の授業は勿論のこと、充実した課外活動を支援する環境が整った。
(2)その他
昨年度から計画的に実施していた講義室内AV機器を対象としたリプレース工事が完了し、全ての講義室のデジタル化対応が完了した。また、新習志野キャンパスの8号館(講義棟)の屋上防水工事や外壁改修工事のほか、津田沼キャンパスのキャンパス内の排水経路の再整備(浄化槽再整備)計画を実施するなど、学生生活と教育・研究活動を陰で支える環境整備にも努めた。
(1)包括的連携協定の締結
習志野市、浦安市、御宿町、神田外語大学と包括的連携協定を締結した。
(2)公開講座
5月から12月にかけて計11講座を開講し、379名が受講した。
(3)産官学連携協議会関係
平成27年3月31日現在で会員数は正会員63社、特別会員10団体、計73会員。
事業内容は、工場見学・企業訪問・産官学連携フォーラム等
(4)その他の産学連携
千葉県内の研究機関による研究シーズ発表会に出展した。
地方独立行政法人東京都立産業技術研究センターと、業務連携に関する協定書を9月30日に締結した。
(5)東京スカイツリータウンキャンパスを一般公開
(6)地域社会に大学の知を還元するための図書館開放
(7)全国小中高生に対するエンジニア育成活動の実施
(1)工学部の改組に向けた取り組み
(2)自己点検評価活動
(3)学校教育法の改正への対応
(4)公的研究費等の監査の実施
(5)自己管理型チェックリストシステムの導入・実施
(6)三様監査連絡会の開催
(7)SD活動の充実
(8)事業所内保育所の設置
(9)衛生委員会による取り組み
(10)キャンパス内全面禁煙に向けた取り組み
(1)帰属収入178億1700万円(予算比2億4100万円増 前年度比14億3700万円増)
帰属収入は、学生生徒納付金、手数料、寄付金、補助金、資産運用収入等ほぼ全ての項目で予算費増となり、178億1700万円となった。前年度比では14億3700万円の増加となった。
主な要因は、学生数の維持(退学者数等の減少)による学生納付金の増加(1億1500万円増)、資産売却差額(有価証券売却差額)の発生(14億700万円増)等により増加額が大きくなった。
(2)消費支出149億9500万円(予算比1億7000万円減 前年度比3億8200万円増)
消費支出は、予算比1億7000万円減少し、149億9500万円となった。
人件費は、職員人件費が減少したものの、退職給与与引当金(9100万円)を繰り入れたことから、予算比7300万円増加し67億6200万円となった。人件費比率は37.9%で理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(52.5%)に比し、引き続き良好な水準となった。
教育研究経費は、これまでと同様に経費圧縮に努めたことにより予算比1億9200万円の減少となった。教育研究経費比率は、前年度比1.6ポイント低い38.5%となったが、理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(33.6%)に比し、引き続き高い値となった。今後も同程度の比率が続くと予測している。
管理経費は、予算比5200万円の減少となった。修繕費、広報費、委託費等、全体として経費圧縮に努めた結果となった。管理経費比率は、7.6%で理工系他複数学部を有する私立大学の平均値(7.3%)と比べ若干高くなったが、今後とも効率化を図っていく。
資産処分差額
有価証券処分差額1100万円、構築物処分差額800万円、図書処分差額200万円。
消費支出の前年度比は、3億8200万円の増加となった。主な要因は次の通り。
人件費2億9200万円増(内、退職金・退職給与引当金1億1400万円)
教育研究経費2億8900万円増
主な内訳
修繕費1億2300万円増(施設関係)
減価償却額7700万円増(建物の増加分)
委託費4700万円増(学生寮関係)
管理経費1億900万円減
主な内訳
消耗品費1億8300万円減(学生寮他)
修繕費2億2200万円減(施設関係)
減価償却額2億5700万円増(学生寮関係)
資産処分差額9000万円減
主な内訳
図書処分差額6400万円減、有価証券処分差額3400万円減
(3)帰属収支差額
28億2200万円のプラス(帰属収支差額比率15.8%)となった。
(4)基本金組入額 20億円
(5)消費収支差額
当年度消費収支差額は7億8700万円の収入超過となった。翌年度の繰越額は、前年度繰越消費出超過額と合わせ、31億8300万円の支出超過となった。
(6)今後の課題
今後も引き続き財務基盤の安定をはかるため、次のような課題に取り組んでいく。
<収入面>
学生生徒等納付金の安定的確保
外部資金の獲得
資産運用の一層の効率化とリスク管理の徹底
その他の収入源確保策の検討
<支出面>
人件費、管理経費の効率化
教育研究経費の見直し
学生共済会予算、決算を承認
予 算
平成27年度学生共済会予算案は異議なく承認された。予算の概要は次のとおり。
<収入の部>
- 受取利息
金利低迷の中、積立金・基金の貸付金及び普通預金から発生する利息として18万円を計上した。 - 前年度繰越金
1705万4906円を計上した。
<支出の部>
- 給付金
給付金支出金額は、昨年度140万円程度だったが、不測の事態に備え500万円を計上した。 - 学費貸与金
学費貸与金支出額は、昨年度1200万円程度だったが、今年度からの学費再延納制度の廃止を考慮し、2400万円を計上した。 - 委託費
今年度は昨年同様、こころとからだの元気サポート、暮らしの法律相談の継続に係る費用で720万円を計上した。 - 消耗品費
新規事業導入(災害の為の備蓄)に向けて350万円を計上した。
決 算
平成26年度の学生共済会決算も同理事会で異議なく承認された。決算の概要は次のとおり。
収入の部では、昨年度をもって同窓会からの援助金は終了し、貸付金回収の2500万円や受取利息等を併せ合計約8600万円となった。今後は返還方法や督促方法を再度見直し回収率アップに努めたい。
支出の部では、共済会事業の周知を見直した結果、学生補償等のサポート制度利用者が増加した。今後も共済会事業の周知とサポートに努め、新事業を考査していきたい。
千葉工業大学学生共済会も27年目を迎え、より良い学生生活のサポートが出来るよう制度の充実を図りつつ、平成26年度も順調に運営されましたことをご報告致します。