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2013.10.15

CITものづくり


夏休み
「工作教室」を開催
 CITものづくり工作教室チーム(千葉亜沙斗代表=機械サイエンス学科3年)は8月29日、夏休み最後の小中学生を対象に「工作教室」=写真=を習志野市市民プラザ大久保で開いた。
 用意した企画は「LED懐中電灯」づくりや「そらとぶ工作キット」「まだ間に合う自由研究!マイナス196度の世界を体験しよう!! 液体窒素の実験」など。
 15人の募集に応募が30人以上もあったため急きょ規模を広げ、航空工学研究会と電気研究部の協力を仰いで学生スタッフを増員。千葉君、布川淳君(金融・経営リスク科学科4年)を中心に15人体制で臨んだ。当日は予約した子の友達も集まり40人ほどが押し掛けた。
 学生スタッフたちはLED懐中電灯の製作などを児童らに付きっきりで指導。液体窒素を使った理科実験では「先生」として実演・解説した。
 参加した子どもたちは、苦労しながら制作した懐中電灯が完成し、ライトが光ると、喜びの声を上げていた。
 ものづくりチームが工作教室を開くようになったのは「ものづくりは、作って終わるだけでは物足りない。作る過程で自分たちの知識を広げて発信することで、社会貢献できたら良いな」と考えた結果という。
 中心メンバーの1人、布川君は「子どもたちのうれしそうな笑顔が印象的でした。教える側の我々も喜ばれ、感謝され、と貴重な経験をすることができました」と語った。
「理科教室」も
風車や望遠鏡づくり
公開講座 「サイエンスリンク」で
公開講座 「サイエンスリンク」で

 CITものづくり理科教室チーム(伊藤彰代表=電気電子情報工学科2年)は8月17日、東京・お台場の日本科学未来館7階で開かれた「サイエンスリンク〜カガクの海へダイブしよう!!」に参加。「かざぐるま教室」を開いて、多くの子どもたちと一緒に楽しんだ。
 当日チームは江口逸実さん(機械サイエンス学科3年)、里中舞斗君(同)、宮内理加さん(生命環境科学科3年)、佐藤俊輔君(同)の4人。科学を分かりやすく伝える大学間の集まり・サイエンスリンク(サイエンスコミュニケーション活動)に誘われて参加した。
 江口さんらは“流体”を分かりやすく説明したい、と、材料は身近な折り紙やストロー、クリップを準備。うまく回るにはどうしたらよいか、夏休みの自由研究にも生かせるよう、回る原理を簡単な漫画にして説明した。
 子どもたちは、工夫すれば風車がきれいに回ることを知り、できた風車を手に喜んでいた。
 フロアには東大や東工大、お茶の水大、理科大、NPOなどが一緒にコーナーを設け、3千人以上の親子でにぎわった。
 江口さんは、自身が考え付かなかった実験や工作を他大学などがしている姿を見て、科学やものづくりは奥が深いと感じたという。
 「NPOや高校生も参加し、物理・化学のほかエコや建築分野もあって、刺激になりました。今後もアクションをたくさん起こして活発な団体にしていきたい」と語った。

 また、理科教室チームは8月20日、津田沼校舎2号館で開催された公開講座「学生と一緒に夏休みの自由研究」―身近なものでおもちゃを作ろう!!―に参画した。
 相川文弘教授(工学部教育センター)と高橋芳弘准教授(機械サイエンス学科)を講師に、紙コップなど身近なもので風車や糸電話、ガリレオ式望遠鏡を作る催し。原理を説明して、子どもたちに知ってもらい、希望者には夏休みの自由研究づくりを指導した。

視野広げ 素早い行動を


宮本さんが感想記
トロント大 交換留学
ランゲージエクスチェンジに参加して。後列中央が宮本さん
ランゲージエクスチェンジに参加して。後列中央が宮本さん
 昨年9月9日からカナダのトロント大に交換留学していた未来ロボティクス専攻修士2年の宮本将仁さんが、9月7日に帰国。現地で感じたことや、留学を目指す学生へのアドバイスを寄せた。
 宮本さんはグローバルに生きたい夢があり、語学を磨き研究体験を、と本学と大学院生(院進学予定者含む)同士の海外交流協定を結ぶトロント大理工学部に留学。研究室に所属し、介護ロボットを研究した。
 日本での研究とテーマが似た研究室だったので英語も理解し易いかと思っていた。実際には専門用語が多く、始めは、自分のやりたいことを伝えることもできなかったという。諦めずに説明を繰り返し、何とかやりたい研究をやらせてもらえた。
 行く前から英語に慣れておいた方が、良いスタートを切れたと思う。でも、カナダはもともと移民の国で、身近に英語に慣れない人も多くいるため、みんな親切に宮本さんの話を聞いてくれた。
 トロントは広い公園が多く、誰でも参加出来るサッカーが毎夕、行われ、現地の人との良い交流の場になっていた。
 以下は、留学を志す人たちへのアドバイス
 ▽行く前に=トロントは大都市なのでいろいろなことが楽しめます。さまざまな人種、いろいろな国の人たちと交流できます。そのために、自分が好きなこと、はまっていること、趣味などを英語で話せるようにしていくとよいと思います。難しい単語を使う必要はなく、簡単な単語で十分にコミュニケ―ションが取れます。
 研究面では、ある程度準備をしてから行った方がよい。私も配属先の論文を読んでから留学しました。おかげで、カナダの研究室で現在行われていることを時系列で追うことができ、大きな助けになりました。
 ▽行ってから=英単語を覚えることも大切ですが、現地会話に体当たりし、リスニングとスピーキングの量を意図的に増やすとよいと思います。
 一番感じたのは「広い視野を持って、素早い行動が大切」ということ。
 勉強だけ頑張っても疲れ、効率が落ちることがあります。海外生活で自分が楽しめることを見つけることが大切です。
 いろいろな経験をすることで、日本と海外、それぞれの良し悪しが分かると思います。日本を海外の人がどう思っているのか、日本が世界でどんな立場なのか、が分かると思うので、ぜひ留学し、いろいろな経験を積んでほしいと思います。
平成26年度 交換留学説明会

初の実験動物慰霊祭


関係者が参列し献花
 平成25年度実験動物慰霊祭が9月18日、津田沼キャンパス2号館で執り行われた=写真。
 慰霊祭は本学の教育・研究活動に貢献した実験動物を供養するために今回初めて開かれた。小宮一仁学長をはじめ教職員・学生約100人が参列。参加者が順番に献花し、実験に供された動物たちに、感謝と哀悼の意を捧げた。
 本学は、科学技術の発展がこのような動物たちの犠牲の上に成り立っていることを再認識し、今後も強い倫理観を持って教育・研究活動に従事していくことにしている。