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2010.5.15

計測自動制御学会の部門講演会優秀講演賞受賞


fuRoの清水上席研究員
移動ロボット用モジュール共通化
共同研究を評価
清水正晴上席研究員
清水正晴上席研究員
 本学未来ロボット技術研究センター(fuRo)の清水正晴上席研究員は3月23日に開かれた第10回計測自動制御学会システムインテグレーション部門講演会で、「SI2009優秀講演賞」を受賞した。
 受賞理由は、移動ロボットソフトウエアモジュールの共通化を複数の研究機関と連携して行い、実際に共通化されたモジュールが再利用性・交換性・情報共有性において有効であることを示したこと。
 共通化されたモジュールを使って共同実験を複数回行った結果だが、今回は複数の研究機関による共同研究であることが評価された。
 NEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)の「次世代ロボット知能化技術開発プロジェクト」の中で組織されている移動知能ロボットに関するワーキンググループ(移動WG)は、ロボット機能構成やインターフェースを共通化することによって、知能モジュールの交換性、再利用性を向上させる活動をしている。
 移動WGを構成する複数の研究機関が共通インターフェースを策定し、それを用いた共同実証実験を行うことで、インターフェースの改善、拡張を行った。この結果、異なる研究機関のロボット群による追従動作や、その動的構成変更および知能モジュールの交換が実現された。
 清水上席研究員は「個別に開発を進めていた研究機関が議論の結果をフィードバックして実装、実験を根気よく続け、今回の成果を実現できた」と話している。
 受賞した本学の共同研究者は、林原靖男・大和秀彰・戸田健吾・古田貴之の各氏。他機関は、産業技術総合研究所・セグウェイジャパン・京都大学・芝浦工業大学。
fuRoの吉田上席研究員
屋外自律移動ロボの開発戦略と実装
有用な機能実現
吉田智章上席研究員
吉田智章上席研究員
 fuRoの吉田智章上席研究員は清水正晴上席研究員と同じ講演会で優秀講演賞を受賞した。
 受賞の理由は、昨年度に行われた「つくばチャレンジ2009」で、1キロメートルの歩道を自律走行した屋外自律移動ロボット「PapyrusII」の開発戦略とその実装について発表したこと。
 実装に関しては、高い精度の自己位置推定機能や広い視野を持つ3Dレーザースキャナーなどが評価された。
 吉田上席研究員は「屋外環境でロボットが自律的に判断して動き回るためには、さまざまな課題が山積している。つくばチャレンジまでに最低限の機能が実現でき、それが有用だと評価されたのだと思う。先は長いので、さらに気を引き締めてやっていきたい」と語っている。
 受賞した本学の共同研究者は、いずれもfuRoの、入江清・友納正裕・の各氏。



◆社団法人計測自動制御学会(SICE)=計測と制御を中心に、システム・情報やシステム・インテグレーションなど実践に向けたシステム面を含め基礎理論・設計理論・実用化(応用)を追求する極めて広範囲の分野横断的学会。2011年に創設50周年を迎える。

平成23年度本学入試日程決まる


 平成23年度の千葉工業大学入学試験日程がこのほど決まった=下の表参照。
 昨年度入学試験との変更点は、大学入試センター利用入学試験(後期)の試験日をC日程入学試験翌日の3月6日(22年度は、B日程入学試験翌日の2月18日)としたことである。
平成23年度 千葉工業大学入学試験日程
千葉工業大学第15回文化の祭典
千葉工業大学 技術士 創立5周年記念特別講演会
Open Campus