NEWS CIT ニュースシーアイティ

2009.12.15

友納副所長に優秀論文賞
ステレオカメラ用いロボット用3次元地図を詳細に作成


第14回ロボティクスシンポジア
優秀論文賞を受賞した友納副所長
優秀論文賞を受賞した友納副所長
 本学未来ロボット技術研究センターの友納正裕副所長が、北海道登別市で開かれた「第14回ロボティクスシンポジア」(日本ロボット学会、日本機械学会、計測自動制御学会主催)で優秀論文賞を受賞した。
 ロボティクスシンポジアは査読つきの国内会議で、通常の国内会議よりも発表時間を長くとって質の高い議論を行うハイレベルの会議。今回のロボティクスシンポジアでは、全投稿数165件から90件が査読で採択され、友納副所長の論文を含む3件が論文賞に選ばれた。
 友納副所長の論文は「エッジ点ICPと失敗復帰機能によるロバストなステレオSLAM」。
 論文は、ステレオカメラを用いてロボット用の3次元地図を詳細に生成する手法を提案。人間やロボットがステレオカメラを持って移動するだけで、周辺環境の3次元地図が作成できることを説明。屋内・屋外のさまざまな環境において実験を行い、有効性を確認したことが、大きく評価された。

清水上席研究員ら6氏に優秀講演賞


システムインテグレーション部門講演会
優秀講演賞の清水上席研究員
優秀講演賞の清水上席研究員
 社団法人計測自動制御学会のシステムインテグレーション部門講演会が岐阜市の長良川国際会議場で開かれ、本学未来ロボット技術研究センター(fuRo)の清水正晴上席研究員、林原靖男准教授、大和秀彰上席研究員、戸田健吾主任研究員、古田貴之所長の6氏に対し「SI2008優秀講演賞」が贈られた。
 システムインテグレーション部門講演会は、高機能化・複雑化するシステムの諸問題を解決し、さらにシステムの設計論を開拓・構築するため、人間・社会・人工物がかかわるさまざまな分野における俯瞰的システムインテグレーションをテーマとして、全国の産官学の研究者・技術者が集結して当該分野に関連する講演発表および討論を行うもの。この分野の最先端の研究成果紹介や技術展開に関する討論を行い、広範囲にわたる最新の技術情報の場を提供することで、新時代を開拓する研究者間の相互交流を活発化させることを狙っている。
 清水上席研究員らの発表論文は「Linux標準機能を利用したRTミドルウェア周期実行機能のリアルタイム化」。内容は、RTミドルウェアを用いてさまざまなロボット用ソフトウェアモジュールが開発されているが、RTミドルウェアにはロボット制御に必須のリアルタイム処理を実現する機能は含まれていない。そこでLinux標準機能として実現されているリアルタイム対応カーネルとPOSIXライブラリを利用することで、RTミドルウェアの周期実行機能をリアルタイム化した。これにより周期的な処理がリアルタイムで実行可能となる。このリアルタイム化されたRTミドルウェアを用いてロボット機能を実現することで本手法の有効性を示した。

fuRoチームが見事完走


つくばチャレンジ2009
(左から)友納副所長、小柳副所長、入江研究員、吉田上席研究員
(左から)友納副所長、
入江研究員、吉田上席研究員
 自律走行するロボットが一同に集い、技術を競う「つくばチャレンジ2009」が11月18〜21日の4日間、茨城県つくば市のコースで開かれ、予選を通過した34チームが最終日の21日、本走行に臨んだ。
 1チームしか完走できなかった昨年よりコースの難易度は高かったものの、本学未来ロボット技術研究センター(fuRo)チームは、東北大、筑波大などとともに完走5チームに入り、見事な成果を収めた。完走チームだけが出場するエキシビション走行でも完走、2回とも完走したのは3チームだけだった。また、林原靖男准教授率いる未来ロボティクス学科チームは、惜しくもリタイアに終わった。
 fuRoチームのメンバーは、、友納正裕副所長、吉田智章上席研究員、入江清研究員の4人。
 本走行では、障害物をよけて走行する場面はなかったが、エキシビション走行では他チームとすれ違いが起きたものの、うまくよけて走行することができた。
 吉田上席研究員は「今回は十分に時間をかけてシステムの完成度を高めることができた。ここで蓄積した技術は屋外移動ロボットの基盤として活用していけると考えています」と話していた。
1万6000人超す来場者

第60回津田沼祭 盛大に開催
よさこいソーラン風神 大勢の来場者が詰めかけた津田沼祭
よさこいソーラン風神
子供たちもものづくりは大好き
子供たちもものづくりは大好き 大勢の来場者が詰めかけた津田沼祭
 津田沼キャンパスが一年で最も賑わうイベント――第60回津田沼祭(実行委員長=大川雄寿君・情報工学科4年)が、11月21日から23日までの3日間開催された。
 節目である今年のテーマは「60th Anniversary」。伝統ある津田沼祭の60回目の開催をみんなで祝い、楽しみ、盛り上げていこうという思いが込められている。22日の悪天候や新型インフルエンザの蔓延といった状況にもかかわらず、来場者は1万6000人を超えた。
 実行委員長の大川君は「例年にはない対応が多くあったものの、様々な場面で学友会執行委員会、文化会、体育会などの協力を得て、大祭は大成功に終わった。この1年間、ともに頑張ってきた実行委員の仲間たちと作り上げた津田沼祭を誇りに思います」と、大学祭を振り返っていた。