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2009.11.15

津田沼新1号棟で火災訓練


はしご車出動、学生らを救助
新一号棟前に出動したはしご車 はしご車のバスケットに救出される学生ら
新1号棟前に出動したはしご車 はしご車のバスケットに救出される学生ら
 津田沼校舎新1号棟で10月23日、職員や学生らが参加し、火災避難訓練が行われ、習志野消防署から消防車やはしご車が出動した。
 訓練は午後0時から1時間にわたり行われた。新1号棟7階から出火したと想定、7階にいた避難者を階段や、習志野消防署のはしご車を使って救出する作戦。角度75度、長さ42メートルのはしご車が7階の窓に接近すると、安全ベルトにヘルメットをかぶった学生が次々にはしご車のバスケットに移り、救出されていった。訓練に参加した学生らは「窓からはしご車のバスケットに乗り移る時が怖かったが、隊員の方が不安を取り除くような言葉を終始かけてくれ、落ち着いて行動できた」と感想を述べた。
 最後に、習志野市消防本部の郡司好夫予防課長から講評があり、「火災が起こった時、一番大事なことは、周囲に正確な情報を知らせること! この訓練を機に防災への意識を高めてほしい」と締めくくった。

出版


新しいタイプの化学教科書
山口教授 小林教授 半沢准教授 尾身助教
山口教授 小林教授 半沢准教授 尾身助教
 大きな転換期を迎えた大学が様々な教育改革を試みている中、大学における化学基礎教育の問題認識を共有する、複数の大学・高校の教員が連携して、新しいタイプの大学1年生向け一般化学の教科書を作成したのが本書である。7大学13名の大学教員と、3高校4名の高校教員が、アメリカで使われている高校・大学の教科書を参考にしながら執筆に当たった。本学からは、工学部生命環境科学科の山口達明教授、また教育センター化学教室からは尾身洋典助教、小林憲司教授、半沢洋子准教授の4名が執筆に参加している。
 この教科書は「critical thinking」をキーワードにして「語りかけ」「問いかけ」を多用し、化学のおもしろさ、考える楽しさを追求して考えることを習慣化させ、理工系人材に不可欠な「創造的発想能力」を少しでも高めてもらうことをねらいとしている。
 化学の初学者にも理解できるように、基本的な内容から専門科目の基礎になる内容までを、なるべく行間を省かないように懇切丁寧に解説している。また材料科学の最前線のトピックもふんだんに取り入れて化学を学ぶ動機付けも意図しているのが特徴である。
「化学の世界への招待」
「化学の世界への招待」
著者= 有瀬忠紀、伊藤眞人、尾身洋典、河野博之、小林憲司、三五弘之、清水昭夫、菅野雅史、高江洲瑩、中村朝夫、西山正樹、半沢洋子、引地史郎、南澤宏明、米澤宣行、山口達明、渡部智博
発行= 三共出版
定価= 2520円(税込み)

CIT音響フォーラムを開催


「音響計測法」メーンテーマに
津田沼校舎で開かれた音響フォーラム
津田沼校舎で開かれた音響フォーラム
 本学音響情報フロンティアセンター(研究代表者・三井田惇郎教授)は10月31日、津田沼校舎で「第2回CIT音響フォーラム」を開催した。今回のシンポジウムのテーマは「音響計測技術に関する最新情報」。
 映像と音は現在、人がコミュニケーションを行う上でますます重要な役割を担っている。本学には、音声、音響機器、聴覚、音響心理、超音波、建築音響、交通騒音など音の各分野にわたる研究者が各学部学科に多数在籍している。
 研究者の協力を推進するためセンターを組織、平成17年度からは文部科学省の私立大学学術フロンティア推進事業によるプロジェクト「快適音環境の創生」をスタートさせた。音の情報性、文化性、福祉性、安全性、社会性などに着目して音響の快適性向上や音響情報伝達の高精度化に取り組んでいる。
 これまで1空間的広がり感の豊かな音楽および再生音の創生2IT機器における音声情報の効果的利用3マルチメディア機器、テレビ、電話等の音質向上――など9テーマを具体的目的にしてきたが、今回、各テーマの横断的サブテーマだった「音響計測法」を10番目のテーマとして追加、シンポジウムのメーンテーマとした。
 シンポジウムでは本学情報工学科・矢野博夫教授による「衝撃音源の音響エネルギーレベルの測定」、同情報工学科・陶良教授の「地中埋設物の三次元映像化」をはじめ早稲田大学、リオン株式会社、B&Kジャパン、株式会社小野測器の代表が研究発表を行った。そのあと、総合研究所・橘秀樹教授の進行で総合討論を行った。

産官学連携フォーラム開催


多彩な分野で教授陣が発表
産官学連携フォーラムを開催
産官学連携フォーラムを開催
 2009年度第1回「産官学連携フォーラム」が10月23日、津田沼校舎で開かれた。本学産官学融合センターと同技術・情報振興会が主催したもので、本学が産業界や地域社会のニーズに応え、先進的役割を果たすための情報交換の場として定着している。
 スタートは2005年で、今年は5年目。フォーラムでは、計測制御、新しい抗菌剤開発など多彩な分野で5人の教授陣が発表を行った。
 テーマと発表者は次のとおり。
◆「人間支援を目的とした計測制御システムの研究」(電気制御・計測技術に基づく福祉応用システムに関する研究)電気電子情報工学科・関弘和准教授
◆「キトサン―ヨウ素複合体を用いた新規抗菌剤の開発」生命環境科学科・滝口泰之教授
◆「鉄筋コンクリート造建築物の耐震性能評価と構造リニューアル」建築都市環境学科・藤井賢志助教
◆「ロボットにおける不整地移動技術とその応用」未来ロボティクス学科・太田祐介准教授
◆「デザインと感性評価」デザイン科学科・佐藤弘喜教授

大久保氏に危険業務従事者叙勲


大久保氏
大久保氏
 秋の叙勲者が発表され、本学施設課(芝園)の大久保年朗氏が第13回危険業務従事者叙勲受章者に選ばれた。大久保氏は、防衛功労として瑞宝単光章を受章し、12月16日に表彰式が行われる。