2006.06.15

2面

石原研がデザイン奨励賞
 
 
こども環境学会
こどもの行動を観察し、基本設計
木の建設廃材を用い、セルフビルドで
 

   
 建築都市環境学科の石原研究室(石原健也助教授)が、こども環境学会(仙田満会長)の「デザイン奨励賞」を受賞した。受賞者は、石原助教授のほかに川手洋明さん(06年3月に大学院修了)、渡邉敦さん(同)、瀬戸貴央さん(同)、鈴木雄介さん(博士前期課程2年)、森孟紀さん(同1年)、石井洋一さん(同年3月学部卒業)の7人。受賞作品名は「サイクル―かしのき保育園遊び場リノベーションプロジェクト」。
 作品は、保育園の小さな園庭改修に約1年半を費やして完成させたもの。プロジェクトはまず、こどもたちの遊び行動の観察調査から始め、遊び行動における『場の構造』の発見、利用するこどもたちの身体スケールの把握などから基本計画を立てた。新しい試みとして「木質建設廃材の再利用」を行い、セルフビルド(自分たちで施工)で完成させた。
 選考では「保育園の遊具的環境の試みであるが、廃材を用いた点と建築の学生のワークショップで行われた点が新しい試み。デザインレベルも高い」と評価された。授賞式は4月29日の「こども環境学会2006年大会」(武庫川女子大学)の会場で行われ、石原助教授、鈴木さん、森さんが表彰を受けた。
 
 
授賞式に臨んだ鈴木さん(左)と森さん
園児らの喜ぶ姿が見えるようです
 
 鈴木さんは「充実したプロジェクトになりました。園児たちがきょうも元気に駆け回っていると思うと感慨無量です」。また、森さんは「私たちが取り組んだ作品は、幼稚園の園庭リノベーションで、このような賞という形で評価していただき、とても嬉しく思います」と受賞の喜びを話していた。
 
デザイン奨励賞を受賞した作品   石原助教授
 
 

日本鉄鋼協会第91回通常総会
 
 
雀部教授、協会功労賞を受賞
廃自動車再資源化や協会運営に尽力
 

 本学機械サイエンス学科の雀部(ささべ)実教授が、3月21日、早稲田大学理工学部で開かれた社団法人・日本鉄鋼協会第91回通常総会の席で、「協会功労賞(野呂賞)を受賞した。
 同賞は、長年にわたり日本鉄鋼協会の事業推進のために特別に功績のあった者に授与する賞。鉄鋼協会初代会長である野呂景義氏を顕彰した賞。
 受賞の理由としては、雀部教授は、長年にわたり幅広く鉄鋼精錬分野の研究に従事してきたこと。特に廃自動車の再資源化、製鋼スラグの利用による地球環境保全や高純度鋼製造のための鉄鋼中不純物元素低減、非金属介在物減少のための基礎研究などの論文が高く評価された。また、長年にわたり鉄鋼協会の運営に協力したことも評価された。
 受賞について雀部教授は、「本学は地理的条件が良いので、学会からの用件を頼まれることが多く、可能な限りお手伝いするように心がけてきました。本学の先輩教員と同僚教員のご理解とご指導がなければ、受賞に値する仕事はできなかったと思う。改めて諸先輩と同僚に感謝申し上げたい」と語っている。
 
企画・編集・監修および分担執筆した書籍を前にする雀部教授
 
 
 

田中圭介さん 日本金属学会奨学賞受賞
 
 
学科推薦で優秀な学部学生に贈呈
 

 大学院博士前期課程・機械サイエンス専攻1年の田中圭介さんが、3月22日、日本鉄鋼協会・日本金属学会奨学賞を受賞した。当時、田中さんは金属工学科4年生。
 この賞は、全国大学材料関係教室協議会加盟の国公立及び私立大学の金属・材料系学科が推薦する学部4年間を通して人格、学業とも優秀な学生に贈られるもの。
 17年度は全国で46人が受賞し、賞状と副賞(「奨学賞会員として鉄鋼協会、金属学会の会費1年間免除による会員資格」)ならびに記念品が贈られた。

努力が実った 大変うれしい

 田中君は「賞をいただき、大変うれしく思います。同時に努力して良かったと感じます。これからも気を引き締めて頑張って行きたいと思います」と感想を述べていた。

 
日本金属学会奨学賞の受賞を喜ぶ田中さん
 
 

堀内助教授が本学から博士学位
 
 
論文名 「ソフトウェア開発プロジェクトにおける品質に関する研究」
 

 プロジェクトマネジメント学科の堀内俊幸助教授が、千葉工業大学から博士(工学)の学位を授与された。学位取得論文名は「ソフトウェア開発プロジェクトにおける品質に関する研究」。
 論文内容は、ソフトウェア開発プロジェクトにおける品質確保のための活動基盤を整備し、実際の行動を展開するためのツールを提案している。プロジェクトの特性を考え、顧客創造を可能とする品質及びコスト、納期の目標設定法を提示した。そのうえで開発者側と顧客側との合意形成を行うために便益――犠牲概念によるQCD評価モデルを示し、QCDの依存関係を整理することで開発者側の方策を明確化する手段を与えた。
 
堀内助教授
 
 

細川研究員も博士学位取得
 
 
論文名 「小型衛星に有効な姿勢制御のシステム構成と性能に関する研究」
 

 本学附属総合研究所の細川繁研究員が、このほど、千葉工業大学から博士(工学)の学位を授与された。学位取得論文名は「小型衛星に有効な姿勢制御のシステム構成と性能に関する研究」。
 論文の概要は、鯨生態観測衛星『観太くん』の姿勢制御についてまとめたもの。衛星の姿勢は常にその下面を地球に指向させる必要がある。このため、この姿勢制御機能として、まずロケットからの分離時に発生する3軸回りの回転運動を1個のトルカコイルに電流を流すことで生じる磁気モーメントと地球磁場との相互作用によるトルクで減衰させている、その後、地球指向制御として伸展マストによる重力傾度法を用いた。この姿勢制御方式は国内で初めての試みだった。
 
細川研究員
 
 
   
 
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