2005.9.15

3面

県内高校教諭、本学を見学
 
 
施設や最先端技術を披露
高校工業教育研究会
 

 千葉県高等学校工業教育研究会(会長・松井立夫県立茂原工業高校校長)の教諭29人が、8月5日(金)午前10時から津田沼校舎を見学した。同研究会は、県内高校工業科教諭の研究の一環として、本学の先進的な施設や設備の見学を行ったもので、初めての試みだという。
 当日、参加者は午前10時から、8号館7階フロアで「未来ロボット技術研究センター(fuRo)」の奥村悠研究員による説明を聴いたあと、同館8階のfuRo施設を見学。途中で愛知万博のプロモーションビデオや「チャリべえ」の上映を楽しんだ。
 午後からは、同館7階フロアで「鯨生態観測衛星『観太くん』」について、林友直教授の説明を聴き、3階の同観測衛星管制室も見学、最後に工作センターを見学した。参加した教諭たちは、初めて見る施設や最先端技術などに驚き、感心していた。

「ハルキゲニア01」のメカニズムに驚きの表情
 
 
「モフル3」にも触れて、
最先端技術を間近に・・・・・・

fuRoの説明に聴き入る参加者
 
 
 
出版案内
 
 
「マーカースケッチ デザインブック」
デザイナーのスキルアップをサポート
 
   
 本書は、自動車から家具、医療器具、携帯端末、建物に至るまで、多くの作品例と細かな解説で、マーカースケッチのスキルアップをサポートする一冊。
 序文の中で、A・オット氏は「プロダクトデザイナーやカーデザイナーを目指す学生や若いデザイナーの皆さんが、アイデアの展開やプレゼンテーションの基礎として、マーカースケッチのテクニックを習得し、表現力豊かなデザイナーになることを期待しています。とにかく描きやすさ、わかりやすさを重視しました」と述べている。
 デザインの現場では、CGの進歩で以前のような手描きによる写実的な絵は必要なくなった。しかし、まだ世の中に存在しないものを視覚化し、製造までの過程でデザイナー以外の人々とも議論を深める手段として、簡単なスケッチの技法は役に立っている。
 また、この本には、役に立つアドバイスや実践的な作品例が数多く掲載され、大いに参考になる良書だ。
 

▲松崎講師の翻訳書
 
▲A・オット氏の著書

松崎 元 講師
 
長尾 徹 助教授
「マーカースケッチ デザインブック」
著者・アレクサンダー・オット
(ドイツのシュヴェービッシュ・グミュント造形大学プロダクトデザイン専攻卒業。現在、プロダクトデザイナー、イラストレーターとして活躍中)

翻訳・松崎 元(千葉工業大学工学部デザイン科学科講師)
監訳・長尾 徹(千葉工業大学工学部デザイン科学科助教授)
発行・(株)トゥールズ 2005年8月20日
定価・3619円(A4判、157頁)+税
 
 
就職特集
 
 
“全国”大幅に上回る就職率
 
   
 文部科学省の学校基本調査によると、平成17年3月に卒業した全国の学生、約55万人の内、就職した学生は59.7%となっており、前年度に比べ3.9%増となっている。
 このような状況の中で、本学では、学部の場合、就職希望者1,033人中、就職をした学生が92.7%(前年比9.7%増)と全国レベルを33%上回る結果となった。その背景には、本学に寄せられる求人社数の多さにある。その数は4,764社あり、単純に計算をしても一人当たり4社以上の求人になる。各学科別の求人数から割り出すと、求人倍率は平均40倍となり、学生にとって活動しやすい環境といえる。
 また、大学院の場合、就職希望者167人中、就職した学生は163人<97.6%>(前年比6%増)となっており、求人社数は3,428社あった。一人当たり20社選べることとなり、企業からの本学大学院生に対する期待が数字となって表れている。
 
▲真剣な表情で企業説明会に挑む学生たち
 
就職環境上向きも“質”最重視に

 
 今年の採用環境の特徴は『景気回復による企業側の求人意欲活性化』『非正規従業員では置き換えられない、人材需要の発生に伴うコア(基幹)人材の確保』『団塊の世代の大量退職がはじまる2007年問題』を柱としてバブル崩壊後の初めての好景気となった1989年度と同水準にまで一気に回復した。
 今年の傾向を見ると、昨年は従業員規模で100人からの大手中堅企業だけが、採用数を増やしており、特に大手と言われる従業員1,000人以上の企業の伸び率が12.1%と最大の伸び率を示していた(情報誌調べ)。しかし、今年は、中小から超大手企業まで、従業員規模を問わずに採用数を増やし、平均16.8%と対前年比で2ケタの伸び率を示している(情報誌調べ)。
 この数字から見ると学生にとっては、ここ近年で一番活動しやすい状況であり、就職し易い環境にあるといえるのだが、採用のコンセプトは、依然かわらず、『“質”最重視』となっており、採用予定数に満たない場合には、採用基準を下げてまで人材を確保することはせずに、時期を問わず、求める学生が確保できるまで採用を続ける企業(通年採用)や、ある一定の期間で採用を止め、翌年に再度、足りない数を含めて再募集をする――など、無理をしない採用をしている企業が依然として、多く見られる。
 このような状況であるため、内定を得られる学生は、数10社内定をしているのに対し、一方では、何社受験しても1社も内定がないケース(内定の二極化)が進んでおり、見た目の数値で安心をしていると、就職戦線において、苦戦を強いられている状況になっている。
 
希望職種を早期に選択
 
 進路は、大きく分けて『進学』と『就職』の2種類に分類される。進路の最終目標は『自己実現ができること』である。そのためには、特に学部生の場合は、『自分が就きたい職業』という、自分の到達点を見極めて『進学』か『就職』を選択しなければならない。
 選択の基準として、(1)『自分は何がしたくて大学に入学したのか?』振返ること。(2)自分が目指す職業・職種には、どのような知識・経験が必要なのか?』を調べること――が必要となる。この作業は、学生にとってなれない作業のため、一見面倒のように思えるが、これを行った多くの学生(卒業生)は『実際にやってみるとおもしろかった』という意見が多く、行動に移してみると頭で考えている以上に難しくない。
 しかし、きっかけがないと行動し難いという学生も多いと思うので、それを紐解く手段として、9月下旬に行われる進路ガイダンスなどに参加し、わからないことや聞き逃したことは、『先延ばしにせずに必ず聞く』といった積極的な姿勢で取り組んでほしいのと同時に、『自分自身にとっての最良の選択』をしてほしい。
 
 
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