2005.6.15

2面

第15回 TEPIAハイテク・ビデオ・コンクール
 
 
古田所長、グランプリに
“fuRo”をドキュメンタリーで紹介
 

 (財)機械産業記念事業団(濱岡平一会長)主催の「第15回TEPIAハイテク・ビデオ・コンクール」で、『古田式ロボットの作り方“古田貴之”未来を創る科学者達2004』(企画保有・文部科学省)が最優秀作品賞・TEPIAグランプリに輝いた。
 この作品は、本学のfuRo所長でロボットの研究をする古田さんの研究内容や研究現場を紹介したドキュメンタリー。古田さんが企画して、(株)TV映像センターや東芝デジタルフロンティア(株)などが制作した。
 同コンクールには全部で64作品が応募、うち21作品に絞られ、その中からさらに奨励賞9点、優秀作品賞3点、特別賞1点が選ばれた。そして最優秀作品賞3点の中から古田さんたちの作品が最高賞のグランプリに決まった。
 受賞式は、5月30日(月)午前10時30分から東京港区北青山のTEPIA会館の4階ホールで関係者が出席して開かれ、濱岡会長から賞状と記念品が 古田さんら3人の代表者に手渡された。
 森谷正規審査副委員長(放送大学教授)は「ロボットを作る科学者の姿と同時に古田さんのさわやかで優しい人柄が良く出ていて、思わず魅入ってしまいました」と高い講評を述べた。
 表彰式後、受賞者を代表して、古田さんは自己紹介のあと、「小中学生の理科離れは深刻な問題です。いまは若手の研究者を育てて見たいと思う。技術の研究と言っても、結局は人と人とのかかわり合いが大切だと考えます」とあいさつして、大きな拍手を浴びた。


▲濱岡会長から記念品を受ける古田所長(右)

 
▲グランプリに輝いた古田貴之所長
 
 
多田隈教授が業績賞受賞
 
 
技術開発や学会誌編集に貢献
電気学会
 
 
▲電気学会から業績賞を授与された多田隈進教授
 本学電気電子情報工学科の多田隈進教授が、社団法人電気学会(会長・川村隆氏)から業績賞を授与された。
 受賞の理由は、同教授は永年にわたってパワーエレクトロニクスの研究を継続し、電力用半導体を用いた交流電動機の可変速ドライブに関する研究開発を通じて、パワーエレクトロニクス技術の最先端で活躍。一般産業応用や交通ドライブなどの分野で、大きな業績を挙げた。また電気学会で会誌編集専門第一部会主査をはじめとして、多年にわたって学会誌編集に携わり、編集活動の活性化に貢献したというもの。
 授賞式は、5月20日(金)午後1時から東京千代田区平河町の全共連ビルの本館4階大会議室で開かれた電気学会第93回通常総会の席上で行われ、川村会長から賞状が授与された。

 
JABEE申請にも意欲

 また、多田隈教授は、電気電子情報工学科での日本技術者教育認定機構(JABEE・吉川弘之会長=産業技術総合研究所理事長)の技術者教育プログラム認定を目指して準備を進めている。現在、2009年度の申請に向けてJABEEワーキンググループを立ち上げ、意欲的に活動している。
 JABEEとは、大学における技術者教育認定制度の確立を目指して、工学系の学協会が会員となり、1999年11月に通産省、文部省、経団連など産業界の支援を得て設立された組織で、「JapanAccreditation Board for Engineering Education」の頭文字である。教育界が産業界の期待に応えるために、産業界が求める人材の育成に努める教育プログラムを認定する組織。

 
 
八田(デザイン)、中林(電気電子情報)両講師
博士(工学)学位を取得
 
 
八田講師学位論文
人間と自動化システムの調和を目指した
コミュニケーションのあり方に関する基礎的研究


 八田講師の学位論文名は「人間と自動化システムの調和を目指したコミュニケーションのあり方に関する基礎的研究」。
 本論文は、人間の認知・行動特性に適合した自動化システムのコミュニケーションのあり方について検討し、人間と自動化システムの調和を目指したシステム設計のための基礎的指針を提案することを目的としている。
 
八田一利講師
 具体的には、自動化システムの運転を想定した人間同士のコミュニケーション実験、公共情報機器(ATM現金自動預け払い機)を利用したCRTタッチオペレーション実験、プラント手順書による認知・行動実験等から得られた結果と化学プラントや航空機事故などの事故事例を基に人間と自動化システムのミスマッチ防止策を検討した。
 たとえ人間がエラーを犯してもシステムが安全側に働くようにするためには、設計段階での安全への配慮が極めて重要であることを主張した。さらに人間の情報処理特性と自動化システムの特徴を考慮に入れた安全のための4つの基本原則を提案し、ISO/TR12100(機械類の安全性)に基づいた自動化システムの安全化プロセスの確立とデーターベース構築の必要性を説いた。
     
中林講師学位論文
広帯域移動伝搬路における
瞬時受信レベルの自己・周波数相関に関する研究


 中林講師の学位論文名は「広帯域移動伝搬路における瞬時受信レベルの自己・周波数相関に関する研究」。
 情報化社会が進展している近年、携帯電話を始めとする移動通信は急速に普及している。このような背景により移動通信のマルチメディア化が進み、サービス実現のため移動伝搬路の広帯域化が必要となる。
 
中林寛暁講師

 そこで本論文は、伝送特性を改善するためのダイバーシチ設計に必要な広帯域移動伝搬路における瞬時受信レベルの自己・周波数相関係数について、理論、コンピュータシミュレーション、実験により特性を明らかにしている。本研究成果は、広帯域移動伝搬における空間および周波数ダイバーシチ設計のための基礎資料として広く利用でき、広帯域化する次世代移動通信の伝送品質向上に貢献できる。
 
 
佐野、高橋、菅原3氏を新評議員に選出
 
 
 5月28日開催の理事会において、新評議員3氏が選出された。学校法人千葉工業大学教職員から佐野利男教授(社会システム科学部長)、本学在学生の父母から高橋明男氏と菅原三典氏の3人。

佐野 利男氏
 
高橋 明男氏
 
菅原 三典氏
 
 
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