八田(デザイン)、中林(電気電子情報)両講師
博士(工学)学位を取得
|
八田講師学位論文
人間と自動化システムの調和を目指した
コミュニケーションのあり方に関する基礎的研究
八田講師の学位論文名は「人間と自動化システムの調和を目指したコミュニケーションのあり方に関する基礎的研究」。
本論文は、人間の認知・行動特性に適合した自動化システムのコミュニケーションのあり方について検討し、人間と自動化システムの調和を目指したシステム設計のための基礎的指針を提案することを目的としている。 |
|
八田一利講師 |
具体的には、自動化システムの運転を想定した人間同士のコミュニケーション実験、公共情報機器(ATM現金自動預け払い機)を利用したCRTタッチオペレーション実験、プラント手順書による認知・行動実験等から得られた結果と化学プラントや航空機事故などの事故事例を基に人間と自動化システムのミスマッチ防止策を検討した。
たとえ人間がエラーを犯してもシステムが安全側に働くようにするためには、設計段階での安全への配慮が極めて重要であることを主張した。さらに人間の情報処理特性と自動化システムの特徴を考慮に入れた安全のための4つの基本原則を提案し、ISO/TR12100(機械類の安全性)に基づいた自動化システムの安全化プロセスの確立とデーターベース構築の必要性を説いた。
|
|
|
|
中林講師学位論文
広帯域移動伝搬路における
瞬時受信レベルの自己・周波数相関に関する研究
中林講師の学位論文名は「広帯域移動伝搬路における瞬時受信レベルの自己・周波数相関に関する研究」。
情報化社会が進展している近年、携帯電話を始めとする移動通信は急速に普及している。このような背景により移動通信のマルチメディア化が進み、サービス実現のため移動伝搬路の広帯域化が必要となる。 |
|
中林寛暁講師 |
そこで本論文は、伝送特性を改善するためのダイバーシチ設計に必要な広帯域移動伝搬路における瞬時受信レベルの自己・周波数相関係数について、理論、コンピュータシミュレーション、実験により特性を明らかにしている。本研究成果は、広帯域移動伝搬における空間および周波数ダイバーシチ設計のための基礎資料として広く利用でき、広帯域化する次世代移動通信の伝送品質向上に貢献できる。
|