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高齢者の認知機能を支える脳のハブ構造 − 何もしていない時の前頭野の神経ネットワークが関与−


【概要】
 学校法人 千葉工業大学 大学院 情報科学研究科 修士課程 戸部真弓菜(2022年度修了)、同 情報科学部 情報工学科(教授)/ 国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター 精神保健研究所児童・予防精神医学研究部(客員研究員) 信川創、国立大学法人 金沢大学 医薬保健研究域医学系 精神行動科学 水上喜美子 助教、国立大学法人 福井大学 医学系部門 看護学領域 川口めぐみ 講師、医療法人社団 青樹会 清和病院 東間 正人 医長、明石こころのホスピタル 田中悠二、学校法人 大阪成蹊学園 大阪成蹊大学 データサイエンス学部 山西輝也 教授、国立大学法人 金沢大学 医薬保健研究域 医学系/子どものこころの発達研究センター(協力研究員)/ 国立大学法人 福井大学 学術研究院医学系部門(客員准教授)/ 魚津神経サナトリウム(副院長)高橋哲也は、福井県永平寺町において行われた健常な高齢者に対する大規模な認知機能検査と安静覚醒閉眼時(ベッドに仰向けで仰臥し、起きたまま眼を閉じている状態)の脳波データの調査から、高い認知機能を維持する高齢者では前頭野の神経ネットワークにおけるハブ性(情報の集約と発信を担うネットワーク構造特性)が強くなっていることを明らかにしました。

 年を重ねても高い認知機能を保持して活発に生活されている高齢者は、この前頭葉におけるハブ性の高さによって脳の活動が支えられているかもしれません。また、このハブ構造を広く医療やヘルスケア方面でも幅広く利用される脳波によって捉えたことから、本研究の成果は高齢者の認知機能に関わる脳機能を客観的に推定する上で大きく貢献することが期待されます。なお、この成果は、スイスに本部を置く科学、工学、医学についての出版社であるFrontiers Media SAの査読付き学術雑誌であるFrontiers in Aging Neuroscienceにて発表されました。