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水質変成鉱物 方解石(炭酸カルシウム結晶)の新しい衝撃指標を確立


ポイント
  • 岩石は様々な鉱物の集合体。隕石に含まれる鉱物にみられる「衝撃変成組織」は過去の天体衝突の証拠。
  • 水や有機物を多く含む炭素質隕石は過去に水–岩石–有機物が反応した水質変成を経験している。方解石(炭酸カルシウム)は水質変成で形成される鉱物で、はやぶさ2が持ち帰ったリュウグウの試料にも含まれていた。
  • 二段式軽ガス衝撃銃を用いて大理石(方解石からなる岩石)に実験的に衝撃を加え、回収した試料を詳細に観察。「波状消光」と呼ばれる変成組織が3万気圧の衝撃圧力で発生することがわかった。
  • 3万気圧の衝撃圧力は比較的浅い領域のみで達成される。もしリュウグウやベンヌの試料中に波状消光を示す方解石粒子が発見された場合、その母天体上の比較的浅い領域で水–岩石–有機物反応が起きていたことを示唆する。