母親の読み聞かせの影響力 子どもが集中するのに伴い脳内ネットワーク強度も向上
研究成果のポイント
- 絵本の読み聞かせが子どもの脳活動に与える影響を,読み聞かせ相手との親密性の観点から検討しました。
- 脳活動は幼児用脳磁計(Magnetoencephalography: MEG)で測定し,グラフ理論に基づくネットワーク解析を用いて脳内ネットワーク機能の定量化を行ないました。
- 他児の母親の読み聞かせ時と比較して,自分の母親の読み聞かせ時には,脳内ネットワークの強度が高くなり,より効率的な脳の活動を示すことがわかりました。
- 表情解析からは,母親の読み聞かせ時に子どもはよりポジティブな表情で画面に集中する傾向があり,またこの傾向は脳内ネットワークの強度および効率性と関連することがわかりました。